房総閑話

廉価版コンデジでどれだけ撮れる?

ツクツクボウシ

2020-08-18 11:15:03 | 写真
ツクツクボウシが鳴いている
すごく近くで鳴いている
すれ違っても鳴いている
そーっと後戻り
鳴き止んだ
・・・・・
いた




手を伸ばして、カメラを近づけて、接写しました。
飛んでしまうかなと思ったけど、モデルさんを続けてくれました。





写真を撮り終わって離れていくとまた鳴き始めました。


2018年のツクツクボウシの抜け殻の記事



(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年8月17日撮影)


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ナツズイセン(夏水仙)

2020-08-14 10:27:56 | 写真



スイセンに似た花はたくさんあって、今まで見てみぬ振りをしていましたが、今回はシャッターを押しました。
なぜか。
それはこの花がスイセンではないのがすぐわかったからです。
葉がなく、太い茎の先端に花が集まっています。
これは、ヒガンバナの仲間です。





ナツズイセン。漢字で、夏水仙。学名は、『ヒガンバナ科ヒガンバナ属のりん片をもつ種』です。
学名のヒガンバナ属の呼び名のリコリスが流通名になっているようです。
ナツズイセンの由来は、葉や球根(鱗茎)がスイセンに似ていて夏に咲くからということです。





花弁は、外花被片3枚、内花被片3枚の6枚です。単子葉植物の花弁の標準形ですね。




どこかで見たような花に似ています。
2019年に記事にしたムラサキクンシラン(紫君子蘭、アガパンサス)
似ていますね。



調べるとユリの仲間で、ムラサキクンシランからネギとヒガンバナに分かれたそうです。
ムラサキクンシランは常緑種で葉は冬でも枯れず、花の咲くころに葉はあります。
ヒガンバナは花が咲いてから小さな葉が出てきて辺りの花が枯れた頃に葉が伸び、初夏に枯れます。
ナツズイセンはヒガンバナ属だけど、ヒガンバナと違い春に葉が出て初夏には葉が枯れ、夏に茎を伸ばして花を咲かせます。花が枯れた後は地上部での活動はなくなります。
葉を枯らすことで生活環境の多様化と、移動を容易にして勢力を拡大できるように進化したのでしょう。



(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年5月31日撮影)


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ヒメヤブラン(姫薮蘭)が今年は7株咲きました、2020。

2020-08-01 10:27:18 | 写真
2018年は2株、2019年は4株、今年は7株咲きました。ただ水しかあげていないのに増えていって嬉しいです。
今年は去年より1ヶ月も早く咲きました。
今年の特徴は、ひと株でたくさんの花が咲いたことです。

周りはシュンランの葉っぱです。



花径は5mmくらいの小さな花です。




(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年6月18日撮影)


2018年のヒメヤブラン
2019年のヒメヤブラン


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モンキアゲハ(紋黄揚羽)

2020-07-16 10:09:45 | 写真



梅雨の合間の曇り空。「誉田の森」の下の管理道路の冠水状況を見に行きました。
冠水している場所の手前に大きな黒いアゲハチョウが地面にいました。





黒いアゲハチョウはクロアゲハかカラスアゲハかと調べてみました。
モンキアゲハでした。漢字で、紋黄揚羽。
紋あってその紋が黄色いアゲハなんですが、写真を見ると紋は白です。羽化したばかりの時は紋は白で、成長してくると紋は黄色みを帯びてくるようです。このモンキアゲハは羽化したばかりなんですね。水分補給で地面から水分を取っています。
近づいていくと、逃げて飛んでいくふうでもなく自分のまわりをゆったりふわふわ飛んで、また地面に降りて水分補給をしていました。
モンキアゲハの幼虫は他のアゲハチョウと同じくミカン類、カラタチ、サンショウにいるそうです。そういえば、5月に「誉田の森」の植物を見たときサンショウがたくさんありました。このモンキアゲハはきっと「誉田の森」生まれですね。


成長すると7cmを超える大きなアゲハチョウです。夏型のオスです。



「誉田の森」の東側は沢を埋め立てしました。その延長に管理道路を造ったので、埋め立てされた沢からしぼれてくる水でいつも水道(みずみち)があります。雨が降ると、しぼれてくる水も増えるし沢になっているので水は集まってくるしで冠水は常態化してます。


どこまで冠水しているのか。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年7月14日撮影)


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キキョウソウがいっぱい咲いています、2020。

2020-06-03 10:21:18 | 写真
近所の空き地に紫色の花が咲いているのが見えたので、ナガミヒナゲシを掻き分けて足元を見ながらずんずん進んでいくとキキョウソウがたくさん咲いていました。


キキョウソウは茎が枝分かれしないので、にょきにょき立っています。



ナガミヒナゲシの中のキキョウソウです。



キキョウソウは雌雄同花の雄性先熟で、下の方から咲いていきます。
詳しくは「キキョウソウ(桔梗草)をよ~く見てみよう」の記事。よかったら見てください。

先に咲いた下の花はすでに雌性期で、上の花は雄しべが枯れて花粉が雌しべに付いている状態の雄性期です。



雌性期の花です。柱頭が3裂しているのがわかります。周りに枯れた雄しべも見えます。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年5月31日撮影)

「キキョウソウ(桔梗草)をよ~く見てみよう」の記事

「ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)」の記事

「キキョウ(バルーン フラワー・桔梗) ~ 雄花と雌花」の記事


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アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭、アメリカキミガヨラン)

2020-05-30 11:30:39 | 写真
散歩の途中ですごく目を引く花が咲いていました。白い花が鈴生りに咲いていて見事です。





アツバキミガヨラン。漢字で、厚葉君が代蘭。学名は、『キジカクシ科ユッカ属のりっぱな種』です。別名がアメリカキミガヨランと呼ばれているように、北アメリカ原産の観葉植物です。
アツバキミガヨランはキジカクシ科とリュウゼツラン科の両方が見られますが、リュウゼツラン科はAPG植物分類体系第3版(APG III)では、キジカクシ科に含めているのでキジカクシ科にします。また、キミガヨランはアツバキミガヨランの変種です。

下向きにたくさん咲きます。



アツバキミガヨランは葉が直で外側に湾曲しません。



アツバキミガヨランは春と秋に咲きます。春に咲く花は白色、秋に咲く花は淡紅色です。



3m近くまで成長していて大きいです。



茎に近いほうから咲き始め、先端にはつぼみがあります。



受粉はユッカガでしか行わないので、ユッカガがいない日本では結実しません。
ユッカガは花粉を集めて受粉させたあと花に卵を産み付け、実を幼虫に食べさせるそうです。実は大きいので幼虫が食べきれず、残りの実から発芽するそうです。


雄しべが6本、雌しべが3裂しているのがわかります。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年5月23日撮影)


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セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単、ツルジュウニヒトエ)

2020-05-22 17:07:47 | 写真
見るからにシソ科の花。でも初めて見ます。



調べてみると、
セイヨウジュウニヒトエ。漢字で、西洋十二単。学名は、『シソ科キランソウ属の匍匐(ほふく)性の種』です。ヨーロッパ原産の園芸種で脱走して野生化した帰化植物です。別名は、ツルジュウニヒトエ、アシュガ、ヨウシュジュウニヒトエ、セイヨウキランソウなどがあります。

群生しています。



よく見ると、学名になった匍匐(ほふく)枝を縦横無尽に広げているのがわかりますか。






葉っぱの付け根に花をつけます。



花は唇形花で、筒を持ち先端は上下に分かれています。
上唇はごく短く2つに裂けています。下唇は平たく大きく発達して3つに裂け、特に中央の裂片が大きく、その先端は2つに裂けています。




雄しべは4本、上唇に沿って斜めに伸びています。




シソ科の茎の特徴は四角形であることなのですが、キランソウ属のキランソウは丸です。では、セイヨウジュウニヒトエはキランソウ属なので・・・

茎は四角形でした。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年5月8日撮影)


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ニワゼキショウ(庭石菖)、2020。

2020-05-10 11:00:37 | 写真
去年見た植物が今年も咲いているとうれしいです。
消滅しないで頑張ったね!

去年と同じ遊歩道の階段の途中にひっそりとニワゼキショウが咲いていました。

2019年のニワゼキショウの記事。ニワゼキショウの説明が書いてあります。




2019年の記事で花びらは外花被片(ガク)3枚と内花被片(花弁)3枚で構成されていると書きました。でも、ニワゼキショウの花びら1枚1枚が重なっていないのと、見た目でわかるほど形や大きさでは違わないので、どれが外花被片(ガク)でどれが内花被片(花弁)なのかわかりづらいです。
調べていくと、違いを発見した人がいました。
違いは、花びらに見える筋の本数です。
外花被片(ガク)に見える筋は5本、内花被片(花弁)に見える筋は3本です。
よく見ている人がいますね。

本当の花びらは筋が3本なのですね。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年4月30日撮影)


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ヤブニンジン(藪人参)

2020-05-07 10:37:20 | 写真
4月下旬くらいから雑木林の林縁部に小さな白い花をつけている植物を見かけます。




葉っぱがセリ、ニンジンに似ています。
ヤブニンジン。漢字で、藪人参。学名は、『セリ科ヤブニンジン属(根が匂いのある)ののぎのある種』です。




葉っぱは、2回3出羽状複葉です。




花は花びらが5枚で、花序の構成は中心部に雄花が8個、周辺に両性花が6個あります。
実は雌しべを持っている両性花がある花序の周辺部にだけつきます。

周辺部にある両性花は結実して細長い実をつけています。中心部の雄花はまだ咲いています。



ナルコユリと一緒。




(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年4月30日撮影)


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ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)ルコックタイプ

2020-05-05 11:09:28 | 写真
桜が終わる頃からこのオレンジ色のケシの花が目立ってきます。歩道と道路の継ぎ目や、花壇や、空き地にどんどん勢力を伸ばしています。
ナガミヒナゲシのナガミは果実が長いからだそうです。このナガミヒナゲシは2種類のタイプがあります。学名は分けてありますが、日本では区別していないので、どちらのタイプもナガミヒナゲシです。
Papaver dubium subsp. lecoqii ルコックタイプ
Papaver dubium subsp. dubium ドゥビウムタイプ
日本では区別していないので、ルコックタイプとかドゥビウムタイプとか正式に分けて呼ばれていないのであしからず。
subsp. は亜種のことです。種を分けるには似通っているけど、大きな集団を持っていて、変種以上に違いがはっきりしていますのが亜種です。

ルコックタイプとドゥビウムタイプの違いは、ルコックタイプの方が早く咲き始めます。ルコックタイプは花びらの重なりが少ないか花びらが重なっていません。完全な違いは、乳液の色です。ルコックタイプは黄色でドゥビウムタイプは白色です。

今回は早く咲くルコックタイプです。ドゥビウムタイプを探したのですが5月3日現在では見つけられなかったので続編を期待してください。




空き地にはオレンジ色のナガミヒナゲシでいっぱいです。
ナガミヒナゲシは一日花で朝咲くと午後には花びらが落ちるのですが、次の日に咲くつぼみが頭を垂れています。

明日咲くつぼみがたくさん。



ナガミヒナゲシをさらに分ける人もいます。
花びらに紋があるナガミヒナゲシがあります。それをモンツキヒナゲシの呼び名と同じようにモンツキナガミヒナゲシと呼んでいる人もいます。

花びらに紋がないルコックタイプ。



紋が1つの花びらは見つけることが出来ませんでした。

花びらの紋が2つのルコックタイプ。



花びらの紋が3つのルコックタイプ。



紋が3つでも紋のつき方には多様性があるようです。



花びらの紋が4つのルコックタイプ。



ここに咲いている紋付のナガミヒナゲシの乳液を調べてみました。
乳液の色は黄色でした。紋付のナガミヒナゲシはルコックタイプの品種のようです。

乳液の色は黄色です。



ところが、5月の連休に入ったら白っぽい花びらのナガミヒナゲシが現れました。
花びらのオレンジ色が薄くなって花びらの外側は白っぽくなって、遠目では白い花が咲いているように見えます。

花びらの色が薄くなったルコックタイプ。



枯れ初めだからと思いましたが、咲き始めから花びらの色は薄い花もありました。



さらに、色の薄い花びらにも紋がありました。



自然は不思議でいっぱいです。

ナガミヒナゲシは虫がたくさん集まる花です。




(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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