日々の出来事 10月22日 中原中也
今日は、中原中也が亡くなった日です。(1937年10月22日)
中原中也は、山口県出身の詩人で、弟の病死を切っ掛けとして詩を書き始めます。
その後、高橋新吉、富永太郎、小林秀雄と出会い、多くの叙情的な詩を残します。
また、フランスの詩人を紹介した詩集も刊行しています。
結婚後、長男が生まれますが病死、これがもとで中原中也は精神的に不安定となり療養所に入院しましたが、さらに結核性脳膜炎を発症し死去しました。
中原中也は、30年ほどの短い人生で約350篇以上の詩を残しましたが、生前は充分な評価はなされませんでした。
しかし、年を経るに従って評価が高まり、近代文学を代表する詩人として、その作品は幅広い人に読まれるようになりました。
汚れつちまつた悲しみに
( 中原中也 )
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪のふりかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の皮裘
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる
汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむことなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠のうちに死を夢む
汚れつちまつた悲しみに
いたいたいしくも怖気づき
よごれつまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる・・・・
中原中也
☆今日の壺々話
夏休みの読書感想文で、国語教師から言語に絶する酷い眼にあったヤツが2人居ました。
一人は、読書感想文の書き出し一行目に、“前にも述べたように・・”と書いて、本の後書きをそっくり写したアホと、もう一人は、“汚れつちまつた○○○○に”の○○○○を、すべてポコチンにしたバカです。
困ったことに、○○○○には色々な言葉が当て嵌まってしまうのです・・・。
汚れつちまつた○○○○に
今日も小雪のふりかかる
汚れつちまつた○○○○に
今日も風さへ吹きすぎる
汚れつちまつた○○○○は
たとへば狐の皮裘
汚れつちまつた○○○○は
小雪のかかつてちぢこまる
汚れつちまつた○○○○は
なにのぞむことなくねがふなく
汚れつちまつた○○○○は
倦怠のうちに死を夢む
汚れつちまつた○○○○に
いたいたいしくも怖気づき
よごれつまつた○○○○に
なすところもなく日は暮れる・・・・
読書感想文専用テンプレ
◇( )を埋めるだけで及第点!? 読書感想文専用テンプレ◇
※段落分けはご自分でどうぞ
( )を読んで
私がこの本を読もうと思ったのは( )が( )だったからです。
ですが実際に読んでみると( )だったので驚きました。
この話は( )が( )するところから始まって、
それを( )した( )が( )と思い、( )しようと思う話です。
話の中で一番印象に残った場面は( )が( )したところです。
( )を( )するなんて( )ですし、何より( )が( )だなんて( )だと思いました。
数多い登場人物の中でも、私は( )が一番好きです。
( )の時に( )する姿はまるで( )を( )しているようでした。
前に、私は( )と同じような体験をしました。
( )を( )している時に( )が( )なって( )したのです。
ですが( )と同じ行動は取れませんでした。
あんな状況で( )を( )出来る( )はやっぱり( )と思います。
この本を読んで、私は( )を( )する素晴らしさを知りました。
これからもこの気持ちを忘れないように生きていきたいです。
参考例
(TДT)を読んで
私がこの本を読もうと思ったのは( ´∀`)が(゚д゚)だったからです。
ですが実際に読んでみると(゚д゚;)だったので驚きました。
この話は(,,゚Д゚)が(*´Д`)するところから始まって、
それを( ‐∀・)した(*゚ー゚)が(*´∀`)と思い、(#゚Д゚凸)しようと思う話です。
話の中で一番印象に残った場面は( ・∀・)が(;´~`)したところです。
(*゚∀゚)を(∩゚Д゚)するなんて(#`Д´)ですし、何より('A`)が(´,_ゝ`)だなんて(;゚0゚)だと思いました。
数多い登場人物の中でも、私は( ・Д・)が一番好きです。
( ・~)の時に(*´д`*)する姿はまるで(;゚∀゚)を(´∩` )しているようでした。
前に、私は( ´∀`)と同じような体験をしました。
(・3・)を(^^)している時に(*゚A゚)が( ̄ー ̄)なって(‐_‐)したのです。
ですが( ・∀・)と同じ行動は取れませんでした。
あんな状況で(・∀・)を(´ε`*)出来る( ´∀`)はやっぱり(。A。)と思います。
この本を読んで、私は(T∀T)を(@∀@)する素晴らしさを知りました。
これからもこの気持ちを忘れないように生きていきたいです。
国語辞典
俺がまだピチピチの中学生だった頃、夏休みの宿題で国語辞典をネタに読書感想文を書いてきた勇者がいた。
最低3枚書いて来いと言われれば、2枚+1行分で3枚分と主張していた我々だが、彼は3枚目最後の行までギッチリと埋めて提出していた。
そんな彼の力作が担当教師の目にとまらないはずが無く、名誉ある『生徒玄関前掲示板』に、他の優秀作品数点と共に張り出されていた。
彼の文章には、国語辞典をネタにしたとは思えない程の勢いがあり、最初の数行を読んだ時点で、多くの読者が彼の描く世界に引き込まれていった。
まず、国語辞典の前書きについて率直な感想(ツッコミ)を入れ、斬新な角度から著者の履歴をバッサリと斬り、2枚目に至って、ようやく単語の解説に対する彼なりの意見が書き込まれていた。
その彼が最初に索引した単語は『愛』である。
恐らく彼は、単純にあいうえお順に頁をめくったのだろうが、そこから先は、その作品が完結する3枚目の最終行まで、彼の主張する『愛』についての文章がギッチリ詰まっていた。
彼の愛は純情で繊細、読んでる我々が頬を赤く染める程で、途中から『愛』ではなく『LABU』(LOVEのつもりらしい)に呼称が変わり、男女の愛について、自分の体験談まで交えて書き綴られていた。
その中で出てくる『A子』という微妙に具体性のある仮名だが、良く見ると『A』の文字が、何かの文字を一度消しゴムで消して後で、『A』と書き直された形跡が、全ての箇所で発見された。
我々読者は、それを発見しただけで彼の甘酸っぱい想いを胸いっぱいに感じ取る事が出来たのだった。
最後に教師から一言コメントが書いてあり、そこには・・・
『 残念ですが、愛と恋を混同しているようですね。
次は『カ行』まで調べてから感想文を書いて下さい。』
翌年の彼は、2枚+1行の やる気の無い感想文を提出していた。
エゴイストの詩
・他人を害して喜ぶのは、自分が強いと勘違いして安心したいから。
・風評をばらまいて自分に有利にしようとするのは、実力がないから。
・隣がやる中傷に同調するのは、仲間はずれがこわいから。
・悪ぶって見せるのは、見下されてイジメを受けるのが怖いから。
・自分がえらいと誇張したがるのは、バカにされたくないから。
・自分がすごいんだと吠えて威嚇するのは、怯えてるから。
・腕前でなく話術で語るのは、自分が劣ると知っているから。
・一人で行動を起こせないのは、臆病なので他人の陰に隠れたいから。
・ウソを仕方ないと言って用いるのは、己が信用に値しないと分かっているから
・被害者だと騙るのは、世論を味方につけたいから。
・詭弁が達者なのは、それだけ失敗を重ねてるから。
present
一年の大切さを知るには、 落第した学生に聞くと善いでしょう。
一ヶ月の大切さを知るには、 未熟児を生んだ母親に聞くと善いでしょう。
一時間の大切さを知るには、 待ち合わせをしている恋人に聞くと善いでしょう。
一分の大切さを知るには、 電車に乗り遅れた人に聞くと善いでしょう。
一秒の大切さを知るには、たった今、 事故を避けることが出来た人に聞くと善いでしょう。
10分の一秒の大切さを知るには、 オリンピックで銀メダルに終わった人に聞くと善いでしょう。
だから、あなたの一瞬一瞬を大切にしましょう。
そして、あなたはその時を大切な誰かと過ごしているのなら、十分に大事にしましょう。
その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。
そして、時間は誰も待ってくれないということを覚えましょう。
昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
明日は、まだ分からないのです。
今日は、与えられるものです。
だから、英語では 今をpresentと言うんです。
詩譜音
娘でも息子でも詩譜音(しふぉん)と名付けようとした友人。
別に音楽やってるわけでも、ケーキ作りが好きでもなんでもない。
「 シフォンって響きが可愛い」
「 しふぉんママって呼ばれたい」からって。
口汚い子持ちの友人連中から、
「 あんた、自分の歳考えなよ。
36でしょ?
娘が幼稚園通う頃には40じゃない。
間違いなくシフォン婆でしょ。」
「 自分の友人が馬鹿親だなんて、思いもしなかった。」
「 シフォンって、中身のつまってない、安物の洋菓子ってイメージ。」
「 和風感覚で言うと、カステラとかまんじゅうって名前でしょ。
なんか、頭からバックリ喰われちゃいそうな名前よね。」
と、ぼろくそに言われて、喧嘩別れ。
その後復縁するも、その友人のあだ名がその日以降「シフォン」になった。
本人は「やめて」と言うけど、
「 え~? 可愛いから良いじゃない。」
「 呼ばれたかったんでしょ? ママ付きで。」
と、あだ名定着。
友人もあだ名が定着してから、普通の名前が良いと気がついたらしい。
高校時代に書いた詩のノート
先日、バンドをやってる友人から詞を頼まれ、高校時代に書いた詩のノートを十数年ぶりに引っ張り出した。
ヒントを探してパラパラやっているうち、高1の時の詩を見つけてアゼン。
僕自身はそれを書いたことを不思議なぐらい覚えてないんだけど、その詩の内容が、9年後(24歳の時)にそっくり現実化してるんだ。
4ページに渡るストーリー仕立ての長い詩で、内容はこんな感じ。
湘南サーファーのチャラ男とひょんなことから友人になり、嫌なヤツだなあと思いつつ、(ヤツは僕と正反対のタイプ)
ヤツの強引さと、自分にない魅力と、淡い羨望?に引きずられてずるずる友達になる。
が、ある時、ヤツはサーフ中に溺れてしまい、ヤツとの友達付き合いに疲れていた僕は、人々が騒ぐの尻目に、ヤツの生死も確かめず一人で帰って来てしまう。
それ以来、ヤツには会っていない。
大筋もその通りなんだけど、気持ち悪いのは、細かい部分が当たっていること。
事故直前に、ヤツに無理やり付き合わされて苦手なモツ煮込みを食べたとか、ヤツのサーフボードの柄とか、ヤツに合わせて僕が来ていた服(大嫌いなアロハ)とか、事故前日に二人でカンバッジを買ったとか(これも僕の趣味じゃない)。
予知能力なんて全然ないのに、こんなこともあるんだなあと思った。
こおりのプール
(小学二年生)
学校で
プールに入った
だれも入っていないから
こおりのっように
さむかった
およいだら
れいぞうこの中で
およういでいるように
かんじた
お菓子のパッケージに載っていた詩が不気味すぎる。
これ、土産で貰った六角亭の詰め合わせの中に入っていた
なんで小学二年生が「だれも入っていない」プールに入るんだ…?
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