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日々の出来事 10月21日 全日本女子プロレス

2018-10-21 07:00:00 | A,日々の出来事_







 日々の出来事 10月21日 全日本女子プロレス







 今日は、全日本女子プロレスが倒産した日です。(1997年10月21日)
1997年10月21日、全日本女子プロレス興業株式会社が二回目の不渡り手形を出し、倒産しました。
 全日本女子プロレスは、ビューティーペアやクラッシュギャルズに代表されるように、プロレスの宝塚版と言うイメージ戦略で多くの女性ファンを獲得しました。
また、90年代に入ると、新しく設立された他団体との対抗戦形式が男性ファンにも注目され人気を得るようになりました。
 そして、全日本女子プロレスではこの過程で、上記のレスラーの他に、マッハ文朱、ジャガー横田、ミミ萩原、デビル雅美、ダンプ松本、ブル中野、北斗晶、アジャ・コング等の人気のあるレスラーがデビューしています。
 でも、その後、この対抗戦による大物レスラー同士のカードも消尽され、高年齢レスラー中心の運営となり新人スターレスラーが生まれなかったことから、徐々に人気が下火になり始めます。
そして、これと並行して興業会社はプロレスだけでなく、飲食業経営や株の投資に手を出し、経営が一気に悪化し倒産してしまいました。






 全日本女子プロレス
















☆今日の壺々話






    ジャガー横田の旦那



「 はい、朝5時に起きています。
 直ぐに病院に行って、夕方まで患者さんを診察します。
  テレビ録画は、夜7時半か8時以降でも良いという番組しか出演してい
 ません。
 生出演する時は、前もって分かっているので病院に欠勤の連絡を入れます。
 だから、その穴埋めで土日に病院に出るので、年中無休です。
 ホント、フラフラですよ。
  う、うぐぐぐぐ・・。
 あの~、インタビューの最中は、コブラツイスト緩めて・・・・。
 え、いや、文句を言っているのではありません、ハイ。
  バシッ!
 あ、分かりました、分かりました、このままで結構です、ハイ。
 え、二人目は、女の子・・・・。
 でも・・・・・。
  バシッ、バシッ!!
 いえ、後ろ向きじゃないです、ハハハハハ。
 はい、欲しいです。
  バシッ!
 嘘じゃありません、ホントです。
 あ、絞めちゃダメ。
  ギュ~ッ!
 う、イデデデデデ!」
















    人生相談




 中学生の妹のことで困っています。
ここ最近、妹は風呂上りに毎回僕の部屋にやってきます。
脱衣所でしっかり体を拭いていないせいか、濡れたタンクトップに乳首が透けて浮き出ています。
視線を逸らしながら注意すると「やっぱ妹のでも気になるんだ?」と、俺をからかい始める始末です。
こんな調子で、二三時間も居つかれては堪ったもんじゃありません。
この高見盛そっくりの暑苦しい妹を退治するには、どうしたらいいのでしょうか?














“戦闘力レベル2”くらいの能力者の戦い





俺の衣服をビショ濡れにする能力を受けてみろ!

うわああああああああああああああ。
俺の衣服が見る見るうちにびしょ濡れになっていくぅぅぅうう。

一日の食費を500円に抑える能力は伊達じゃないぜ。

まったく面白くない話で爆笑できるぜ。

ついに使う時がきたようだな…見たいページを一発で開けられる能力を…。

実は小さな炎くらい出せるぜ!煙草ですか?はい、どうぞー!

俺の、自販機のお釣りが全部十円になる能力を舐めるなよ。

iPodのランダム再生で、聞きたい曲が一曲目にくる能力の俺に敵うとでも?

何このハイレベルな戦い。

ギャグマンガ日和でありそうだなwww。

おまえ・・・!森羅万象をマンガで例えることができる能力者か!?

しまった・・・。
「うかつに正体をさらす」
これが俺のもう一つの能力さ!!

どんな消しゴムのカスもまとまるくん以上にまとめられる俺の出番がきちまったか。

誰からも気づいてもらえない「空気化」の能力には勝てんだろう!!

愚かだな……その力は我等には標準装備だ!

針の穴に糸を一発で通すという俺の能力に勝てるやつはいないだろう。

誰か、伝説の「目覚ましの1分前に起きられる」
能力の持ち主はいないか!?

『目覚ましの音などの妨害をものともせずピッタリ8時間眠る能力』なら持っているぞ。

何となく時計を見たら必ずゾロ目……それが俺様の能力。

花火とかバーベキューしてたら絶対に煙がきてしまう能力、喰らえ!

厚さ二センチまで透視できる!
調節すれば開いていない本も読めるぜ!

あ、えっと…あの…貴方ってレベル6くらいじゃないんですか?
いや、その…間違ってたらすみません…。

袋とじ見るのに便利そうだな。

割り箸をきれいに割る能力を手にしたんだが。
てめぇらのおしっこが二股に分かれてあらぬ方向に飛ぶようにしてやるぜ…。

ときどき回転斬りしだすのはおまえのせいか!

どんな曲でも三回ぐらい聴けば歌詞を完璧覚えられる俺の能力に勝てるかな?

素直に羨ましい。

俺の能力、梅干しを思い出すと口の中に唾が沢山出る能力こそ至高。

携帯を手に取った瞬間にメールが届く能力。

普通にすごい。

おれに彼女が出来なくなる術かけた奴正直に手を挙げろ。

お前…まだ自分の能力に気付いてないのか…?
おいたわしや。

ふっ・・俺の声優の声が聞き分けられる能力には勝てないがな。

靴をはくと7cm背が高くなる俺様がきたぜ…。

もしかしたらこの中に俺の宿命のライバル……カサブタを剥がしたくてたまらなくする能力を持つ男が……。

俺のネコアレルギーを強制的に引き起こす力で、世界中のネコ好きを恐怖のどん底に突き落としてくれるわ・・・・・・。

ククク…俺の能力…発泡スチロールを遠隔操作する…!!喰らえ!!

ぐああああああああああああああ。
発泡スチロールがあああああああああああ!!!!

アメ玉を途中で噛まずに舐めきる能力、見せてやるぜ…!

ところどころ本当に怖い能力者がいるな・・・。
そうそう、チャックがうまく閉まらなかったら俺の事思い出してくれよな・・・。














親日派




来日外国人のプロレスラーって概ね親日派が多い。
しかも正統派レスラーのみならず悪役レスラーも同じ。


アブドーラ・ザ・ブッチャー

「初めて来日した1970年、あらゆるものが美しくてナイスだと思った。」
「俺は故ジャイアント馬場と日本のファンのおかげでここまで有名になった。」
「(自身が経営しているアメリカのレストランに)ジャパンのファンが来るのはいつでもウェルカムだ。」
→実際に日本人が店を訪れてブッチャーに会いたい旨を伝えると、店長からブッチャーに連絡がいき、都合がつけばすぐに来てくれ、写真撮影やサインなんかもきさくに応じてくれる。


ザ・シーク

「日本のプロレスファンは世界一のファンです。」(日本で開かれたザ・シークの引退セレモニーでの挨拶)
・引退後、日本のファン数名を自宅に招き、豪華にもてなしたことがある。
・試合中に混乱して解説の倉持アナウンサーを大流血させたことがある(一種のやらせ演出)。後年、倉持がシークの家を訪ねそのことを話すと、「大変申し訳なかった」と豪華にもてなした。
・甥っ子のサブゥーもプロレスラーとなり、日本人女性と結婚。


タイガー・ジェット・シン

「私が初めて日本に来た頃の日本人は、驚くほど礼儀正しく謙虚だった。だが、
 いつの間にかそれが無くなり、気が付けばまるでアメリカ人の様になっていた。
 しかし振る舞いはアメリカ人でも、その悪い部分しか真似しないヤング・ボーイが
 とても多い。そして決して、アメリカ人の良い部分は真似ようとはしない。
 日本人は、アメリカのイージー・ゴーイングな部分だけを真似してしまった。
 私は、昔の日本人が懐かしい。」


スタン・ハンセン

・全盛期は一年の半分以上を日本で過ごしていた。現在の嫁さんは日本人。
・好物は納豆、豆腐で毎日のように食べる。
・後年は若い外国人レスラーに箸の使い方、居酒屋での飲食の仕方等のマナーを教える係りを率先する。












プロレスファン



 私は小学生から大のプロレスファン、旦那は知ってるから大丈夫だけど。
新婚当初に旦那が呑みで遅くなると言われていたので、プロレスマスクをかぶりルチャDVD(メキシコプロレス)をヘッドホンして観ながら抱き枕相手に技の研究していたら…。
 突然後ろから肩を叩かれ驚いて構えたら、旦那と同僚数人が!
旦那以外はポカーンとしていたので、

「 あっ!すいません!お茶入れ!ビールですかね!」

と慌てて台所に立ち、用意してテーブルに運び世間話をしようとして気がついた…。
マスクしたままだと…。
 もう仕方ないので、「何もありませんがゆっくりしてって下さいね。」と笑顔?で寝室に閉じ籠りました。

















ワールドリーグ



 走り高跳びが怖い
子供の頃から、ずっと怖い。
テレビで、アスリートが走り高跳びをしているのを見ても、なんともないのだが、頭の中で自分が跳ぶのを想像すると怖い。

 怖いのは、背面跳びだ。
あなたは、どうですか?
想像してみてください。
 バーの高さは1m30cm。
80cmまでははさみ跳び。
1mまではベリーロールで跳んだあなたも、それ以上となると、もう跳べません。
 そこで、背面跳びに挑戦。
あぁ、考えただけで、怖い・・。

 ノアの三沢が亡くなった。
試合中、バックドロップを受けた後、動けなくなり、そのままあの世へ行ってしまった。
さぞかし、無念だったろう。
 その関連ニュースで、ここ数年、プロレスで亡くなった事例が紹介されていた。
その中に、一般人が「プロレスの練習をしていて」亡くなったケースがあった。
こうして、一般人がやっても「プロレス」というのは、プロレスとは、プロがやるレスリングではなく、プロレスという名の独自のスポーツであることの証左だろう。


 小学校の頃、4人の仲間を募り、プロレスの団体を立ち上げた。
4人が4人とも、プロレスファンというわけではなかった。
ただ、プロレスファンの僕が「あること」をやってみたかったのだ。

 団体の旗揚げ日は、土曜日に決まった。
「第1回 ワールドリーグ」だ。
なんのワールドだかわからないが、子どもはそういうことに疑問を持たない。

 リングは、近くの高校の前の草むら。
ロープはないので、ロープに跳ぶことはできない。この時点で、ドロップキックはあきらめた。
午前で授業を終えた高校生が、子どもの遊びに目を細めて通り過ぎる。

 観客はいない。
第1戦は、僕 対 ジャイアンのシングルマッチ。
10分1本勝負。

 シンちゃんがレフェリーで、オノ君がタイムキーパー。
家から持ち出した、ボクシングのゴングが鳴った。

 ジャイアンは学年で一番背が高い。
しかも、空手を習っている。がちがちの優勝候補だ。
学年で二番めに背が高い僕も、初めからかなわないとわかっている。
内緒だったが、僕はこの試合、ジャイアンをひっかいて、反則負けになるつもりだった。

 プロモーターは僕。
僕には 「あること」をびしっと決めて、ワールドリーグ初代優勝者となる戦略があったのだ。

プロモーターの僕は、第1回ワールドリーグのレギュレーションを次のように決めた。

・フォール勝ち、ギブアップ勝ち:得点3
・反則勝ち:得点0
・引き分け:得点1

 NWAやAWAといった由緒あるタイトルは、反則勝ちでは王座が移動しない。
だから反則勝ちに価値はないのだ。
そんな理屈をこねて、このルールを通した。

 僕の優勝への道すじはこうだ。
初戦、僕がジャイアンをひっかいて反則負けになる。
ジャイアンに勝ち点はつかない。

 あとの2人、シンちゃんとオノ君にジャイアンが順当に勝てば、勝ち点6。
僕がシンちゃんとオノ君に勝っても、同じ6点。
これでは、直接対決で負けている僕の分が悪い。

 そこで、僕が審判をするジャイアンとオノ君の試合では、しきりに両者に割って入り、時には注意を与え、ついでに長々と説明を入れたりする。
そうして、10分のタイムアップを狙う。
もしくは、何かチャンスがあれば、オノ君に難癖をつけて、反則負けにする。
それで、ジャイアンの勝ち点は、よくても4点どまり。

 僕は、これに勝てば勝ち点6で優勝という試合で、シンちゃんを相手にあの大技を決める。
そう、アントニオ猪木がストロング小林に決めた技。

“原爆固め ジャーマンスープレックスホールドだ。”

 僕はこの日のために、特訓を積んでいた。
ジャーマンといえば、レスラーズブリッジ。
真後ろに反り返りながら、手を使わず頭で着地するというもの。
 首が強くなければ大変に危険な行為であり、よい子の皆さんは、絶対に真似をしてはいけない荒技。
それを、よい子の僕は極秘裏にものにしていた。

 ところが、初戦から計算が狂った。
試合開始早々、ジャイアンが攻勢に出る。
グラウンドでヘッドロックを決められた僕は、全く動けない。
 そこで、予定よりちょっと早いが、ジャイアンの左腕を思い切り、ひっかいた。
レフェリーが気づいて、

「 ワン、ツー、スリー・・・・・。」

とカウントを入れてくれさえすれば、そのままカウントファイブを聞いて、僕の負けになる、・・・・・・はずだったが、レフェリーのシンちゃんが気づいてくれない。

 このままでは、僕のほうがもたない。
しびれを切らした僕は、

「 シンちゃん、これ反則だろ?」

と、ひっかいている左手をアピール。
この日、僕は自ら反則を申告する、世界で初めてのレスラーになってしまった。

「 ちょっとタンマ。
そんなことじゃ困るよ、シンちゃん
こういう時は、きちんと見てくれなきゃ。」

そう言いつつ、ヘッドロックを解いてもらったのだが、すっかり4人のムードはしらけてしまった。

 しばらくの間、4人は草むらに座り、やがて、もうやめようかという意見でまとまった。

“ あぁあ、あんなに練習してきたのにな。”

僕は、すっくと立ち上がった。
そして、自らの技量をアピールすべく、草むらに向かって、レスラーズブリッジを決めた。
その時、思いあまって、角度が深く入った。

“ やばい・・・。”

すぐ起き上がり、首をチェックした。

“ 大丈夫だ。
ちゃんと頭はついている。”

 ワールドリーグは、開幕初戦の3分で終わった。
あの日、そこで僕らのプロレスが終わらなかったら、僕が終わっていたかも知れない。

















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2018-10-21 02:57:49 | _HOMEページ_
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