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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の出来事 6月30日 おサル電車

2018-06-30 10:09:35 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 6月30日 おサル電車







 今日は、上野動物園のおサル電車が、廃止された日です。(1974年6月30日)
おサルの電車は1948年から1974年までの26年間、上野動物園で子供たちの人気を集めた遊戯施設でした。
 開通当初は、戦後の荒廃から立直ろうとしていた時代で、物や娯楽の無い中、夢のある遊戯施設として熱狂的な歓迎をもって迎えられました。
そして、このおサルの電車は、訓練されたサルがレバーを回すのを詰所の係員が見て、電気車のスイッチを入れるため、子供たちにはサルが運転しているように見えるところがポイントでした。
 しかし、1973年動物保護管理法が制定され、動物虐待だと動物保護団体から非難が起きた結果、1974年6月30日、開通以来、26年間無事故運転、約1500万人のお客さんを運び、1988年11月2日には皇太子さまと美智子さまも乗せた由緒正しい おサルの電車は惜しまれつつ、その役目を終えました。









 おサル電車





昭和23年9月23日 上野動物園に全線35m、客車3両18人乗りの「おサル電車」設置される。運転手はカニクイザルの「チイちゃん」1周5円。

昭和24年3月頃  チイちゃんがシモヤケに罹り、長期の運転休止。

昭和24年4月1日  新型車両導入。全線100m、機関車はEC型2馬力で客車4両60人乗り。スピードは1周3分。運転手は3匹に増員。

昭和43年4月 累計乗客者数1000万人を突破。

昭和47年  機関車が新幹線型に。客車4両、乗客40人。1周150mの8の字コースを2、3周した。

昭和48年10月 東京で開催された国際動物園長連盟会議で「おサルの電車は日本だけで、残酷だ」と指摘を受ける。同月「動物保護法」成立。

昭和48年12月 昭和48年の年間乗客者数118万人。

昭和49年4月 動物保護法施行。

昭和49年5月18日 動物園の改築工事終了で4ヶ月ぶりに運行再開されるも、「動物をみだりに傷つけ、または苦しめることのないようにし、習性を考慮せよ」という「保護法」の下、7月から運行が全面ストップに。

昭和49年6月30日 午後3時半から「おサル電車」のお別れ式が開かれる。ファン4000人が集まり、運転手のメリー、ナナ(共にブタオザル)、マリ(アカゲザル)の メス3匹にねぎらいのバナナがプレゼントされた。








    おサル電車





















☆今日の壺々話













   おサルの電車(小学校の道徳教材編)




 おサルは、遊園地の電車の運転手をして楽しく暮らしていました。
毎日、やって来る子供たちを電車に乗せ、運転することにプライドとやり甲斐を持っていました。

“ よし、今日も子供たちを楽しませてやるぞ!”

そして、おサルの電車は評判となり、大人気を得ることになりました。
 これに気が付いた遊園地の運営者は、考えました。

“ こんなに人気があるなら、運転回数を増やそう。”

おサルは、仕事がどんどん忙しくなりストレスが溜まり始めました。

“ うう、疲れた・・・。”

そして、最後には、仕事への意欲を無くしてしまい、悲しみを抱えたまま引きこもりになってしまったのです。
 その後、遊園地のおサルの電車は駅に停まったままで、子供たちの歓声も二度と聞こえることはありませんでした。

                              -完-






    おサルの再就職(派遣編)




 鉄道マニアが、運転席の真後ろに席をとりました。
地下鉄の疾走する動画を撮ろうと言う魂胆です。
でも、地下鉄の運転席は、カーテンが引かれて乗客から前が見えないようになっていました。

“ これじゃ、前が見えないぞ・・・・。”

“ ガタ~ン、ゴト~ン、ガタ~ン、ゴト~ン・・・・。”

 地下鉄は、カーテンが閉まったまま走っています。
たまらなくなって、鉄道マニアは叫びました。

「 おい、こらっ、運転手!
 前が見えないじゃないかっ!
 引いてあるカーテンを退けろ!!」

その声に反応してカーテンが動きました。

“ スルスルスル・・・。”

鉄道マニアは、運転手を見て驚きました。

「 わっ、サルだ!!」

運転席に座っていたサルは振り返り、鉄道マニアに笑いながらVサインを上げました。

「 ゲッ・・・!!」

いつの間にか鉄道マニアの横に来ていた車掌が言いました。

「 大丈夫ですよ。
 彼は、26年間、無事故のベテランですから・・・。」

                              -完-

















友達





 父親は運送の仕事をしていて、近隣市町村の織布会社に布とか糸を届けています。
父親が猿の仲間だった事が発覚したのはおよそ10年前です。
 二人で某市にある饅頭屋に出かけた時の事でした。
道中、市境の峠道で父は急に車を止めました。
そして、父はおもむろに車を降りると、林に向かい“ほーう!ほーう!”と叫びます。
すると、どこからか“ほーう!”と何者かのレスポンスがありました。
上を見上げると、木の上に数匹の子猿がいます。
“あれワシの友達やねん”と父笑顔、当時小学生の私はあまりの事に呆然。
 猿は見知らぬ私を警戒しつつも木から下りてきて、父から野菜カステラを貰って食べ、その後もしばらく父から離れませんでした。
父が言うには「何ヶ月か前でここで飯食っとったら寄ってきた、試しに猿の物真似したら仲間になれてん」との事です。
 その後しばらくして、子猿達はその山から姿を消したそうで、“ええ奴らやってんけどなあ”とぽつり、父は少し寂しそうでした。
一緒にあけびを探したり、毛繕いをしてもらったり、父と子猿達の忘れ得ぬ思い出を今でも時々聞かされます。
種族を越えた友情を育む父に萌えた、と言う話です。
ちなみに父の人間の友達は2人しか居ないそうです。





















猿に柿を貰った話






 友達とキャンプで山に行って、弁当食べてたら猿が近寄って来てさ。
しかも、その猿がめっちゃ大事そうに、柿抱きしめてるんだよwww。
俺がおにぎりを猿の目の前でちらつかせると、柿を俺の弁当箱に押し込んで、おにぎり取って帰って行ったwww。
案の定、渋柿でした。
本当にありがとうございました。




















おサルの実験






 サルの実験って知っていますか?
まず、ボタンを押すと必ず餌が出てくる箱をつくる。
それに気がついたサルはボタンを押して餌を出すようになる。
食べたい分だけ餌を出したら、その箱には興味を無くす。
腹が減ったら、また箱のところに戻ってくる。

 ボタンを押しても、その箱から餌が全く出なくなると、サルはその箱に興味をなくす。
ところが、ボタンを押して、餌が出たり出なかったりするように設定すると、サルは一生懸命そのボタンを押すようになる。

 餌が出る確率をだんだん落としていく。
ボタンを押し続けるよりも、他の場所に行って餌を探したほうが効率が良いぐらいに、餌が出る確率を落としても、サルは一生懸命ボタンを押し続けるそうだ。
そして、餌が出る確率を調整することで、サルに、狂ったように一日中ボタンを押し続けさせることも可能だそうだ。


のちのパチンコである。




























 自分は造形っつーかまぁミニチュアフィギュアを作るのが趣味で、休み前に気分が乗ると徹夜で没頭したりする人間です。
 3月5日です。
この日は乗りに乗っていて、日が昇るのも気が付かないくらいに没頭してた。
ちょっと造形が一段落して、

“ 乾燥がてら、一服するかな~。”

と横見たら、作りかけとかジャンクパーツ入れてある箱に、見覚えあるような無いようなモデルが入っていた。
 と言っても、肩から袈裟切りされたようなラインで割れてて、噛み合わせてもガタつきが酷い。
さっきまで没頭してたもんだから、そのままのテンションで、

“ 前に落としたか何かで壊して放置したんかな?
まぁ興も乗ってるしやるか・・・。”

と作業開始。


 ただ、なんつーか弄れば弄るほどおかしい。
樹脂製でも無いし、ホワイトメタルとかでもない、強いて挙げればグレイスカルピーが近い感じか。
そうなると、自身で作ったか、同好の士から買ったか譲り受けたか?
 でも、自分の周りでそのモデルのような感じ(お寺とかにある阿吽像みたいな鎧っぽいヤツで頭部が猿)の物を作る人間が居ない。
 しかも、コレでもかってくらいにディティールが細かい。
そんな事考えても、

“ まぁあるモンはあるんだし、作った覚えは無いから、買ったか貰ったかしたんだろ。”

と没頭した。
 四苦八苦しながら、なんとか割れ・欠け修復完了。
キリも良いし昼飯前に寝ようと思い、そのモデルは乾燥前にズレないように固定して、布団に入った。



 どれくらい寝入ったか分からないけど、ふと騒がしいなと寝ぼけながら起きたら、床で猿がドタバタしてる。

“ あぁ夢だなこりゃ、初明晰夢がコレか。”

と自嘲しつつ、猿見てたらこっちに気が付いたようで、ジェスチャーというか腰の所を指差してる。
 よく見れば、丸太に腹から脇あたりまでグルグル巻きにされてて、どうやらソレを外して欲しいらしい。
思い返せば、

“ 寝る前に直したモデルもそんな感じで固定したな、その所為でこんな夢になったか・・・。”

って猿をハイハイと宥めつつ鋏で切って開放。

“ んじゃ寝るか、いやこの場合おきるかか・・・?”

って考えながら布団に入ろうとしたら、猿が袖引っ張った。

“ まだ何かあんのか?”

と聞いたら、肩からの袈裟切りラインを手で摩りながら凄い勢いでお辞儀する。
お辞儀通り越して、もう土下座に近い事何度も繰り返している。

“ 直した物に夢で感謝されるって、自意識過剰なのか俺・・・。”

みたいに思いつつ、

“ あぁまぁ、直って良かったねぇ。”

とか話し掛けていた。
 で、

“ そんなに何度もお礼・・・?
しなくて良いから・・・。”

と止めて布団に入った。



 起きたのは、もう夜もふけて9時だとか10時。
何処ぞの話みたいに、夢から起きたらまた夢でした、って落ちじゃないだろうなぁと笑いながら、夢の事もあって猿モデルの乾燥確かめようとしたら、無い・・・。
というか、置いた場所から離れたとこに、固定に使った棒と鋏・・・・。

“ いやいやコレは無い、無いにも程がある、いや、でもどうなんだよコレ?”

と混乱。
けれど深く考えても分かりっこ無いし、面白い経験って事で納得するしかなかった。



 それから数日、

“ 変なこともあったもんだなぁ・・・・。”

と過ごしてたとこに、先の東北大震災が来た。
 自分は関東圏なので、何だこれスゲェって状態(しかし職場はPC落ちたりと酷い状態になった)だったんだけど、避難も終わり、取りあえず大きい余震も無さそうだし、職場を少し片付けて今日はこれで上がりで、定休含めて3日ほど休みとなった。
 びっくりしたのはそれから後。
家に戻り、家具とかチェックして、特に被害無し!と両親も揃ったところでTV付けて地震情報みると震源地が東北。
で、両親の田舎がドンピシャ福島。
両人とも凄いテンパリ具合で、親戚一同に連絡しようとするも当然の如く繋がる訳が無い。



 それから2日間、続々と無事だ、という連絡があって最後の一人(伯母)から連絡が来た。
その時はもう夜も遅く、ここ数日間で疲労しているだろうと両親は早めに寝かせたので、自分が連絡を受け暫く話していた。
 なにやら地震直後、隣家の屋根から瓦だかが降り注ぎ面していた壁やガラス戸が全滅したらしい。
そう聞いた自分は、

「 良く無事だったねぇ、良かった良かった。」

と言っていたんだけれども、微妙に伯母の喋りが歯切れ悪いのに気が付いた。

「 もしかして何かあった?
怪我でもしてる?」

と聞いたんだけれども、かい摘んで書くと、こんな感じで助かったらしい。

「 地震起きる直前、コタツに引っ張り込まれて仰天してたんだけど、目の前見たら猿がいた。」
「 外に出ようとしても離してくれず、凄く怖かったけど直ぐに地震が来て目を離した瞬間に消えていた。」
「 大きいのが収まって外に出ようとしたら、コタツ布団が持ち上がらず、埋まったかと思ったが反対側から出られた。」
「 引っ張り込まれる前に座っていた所には、割れたガラスの大破片が深々と刺さっていた。」

九死に一生なとこにも驚きだけれど、それ以上に猿ってキーワードで驚いた。
そして伯母が、

「 肩から斜めに毛が禿げてた。」

追い討ちを掛けた。

 それから、自分が体験した事も話したんだけれども、何かしら恩返しがしたかったんじゃないか、という事に落ち着いた。
ソレが何だったのかは分からないけど、伯母が言うには、

「 あんちら様の眷属かなんかだろう。」

ってことみたい。
その日はそれで終わり、次の日に連絡取れた事を両親に報告し、落ち着いたら片付けに行こうとなった。



 5月に入り両親と自分で親戚中の片付けに回っていたんだけど、檀家の確認してたっぽい坊さんと目が合った瞬間にビクッとされた。

“ ちょっ!”

って引きとめようとしたら、ソソクサと逃げられたんだが、

“ 何だったんだ・・?”

てか、

“ 何かな・・?
後ろに件の猿でもいたのか・・・?”

と、何やらモヤモヤしている今日この頃です。

















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6月29日(金)のつぶやき

2018-06-30 09:52:34 | _HOMEページ_






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