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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く30 その15 「くろんぼです!!」

2019年03月10日 | 大洗巡礼記

 梅原屋に着きました。この日は朝から雨が降っていたためか、巡礼ファンの来訪は全く見かけませんでした。しかし、地元の方の来店はかなりあって、合羽に身を包んだおじいさん、朝から買物に回っているおばさんなどが入れ替わり立ち代わり何かを買い、梅原さん達と賑やかに会話を楽しんでいました。
 いずれの方も馴染みの客らしく、店の飼い犬のポポが必ず吠えて挨拶するのでした。合羽のおじいさんは、当たり前のようにポポをワシャワシャしていました。

 上図の自撮りの時にも、いきなりポポが甲高く吠えだしたので、ついそちらへ向いてしまいました。

 

 気を取り直して再度の自撮り。店内のガルパン模型展示の数々を背景に記念撮影しておきたかったからです。聞けば、吉本プラモデル部の鈴木さん達がこちらにも訪れたそうで、その際の動画がユーチューブで公開されています。こちらです。

 そういえば、関西地区の模型サークルの交流イベント等に吉本プラモデル部も参加していると聞きます。私自身はまだ直接にはお目にかかれていませんが、吉本プラモデル部のメンバーの大半はガンプラ専門であるそうです。そのなかで鈴木さんはAFV専門であるらしいので、ここ梅原屋の展示品を見てテンションが上がったようです。
 そりゃそうですね。私もここの展示を見ると大いにテンションが上がります・・・・。ガルパン戦車プラモデルを楽しんでいる身にとっては、「聖地」ですから・・・。

 

 さて、昼になったので、かねて梅原さんが予約しておいて下さった、近くの「ほそのや」というお店に行きました。
 今回の、二年ぶりの大洗行きの目的のひとつが、まだ行っていない食事処で食べる、でしたので、昨日は梅原さんに大洗市場のかじまを紹介していただいたわけですが、この日はこの「ほそのや」の名物である「くろんぼ」なるものを食べてみたらどうか、ということで梅原さんが昨日わさわざ電話で予約を入れて下さったのでした。
 なんでも、平日は予約制なのだそうです。通常営業日は土日および休日で、時間は11時半から18時までだそうです。髭釜商店街に属し、梅原屋からは歩いて数分で行けますが、街区内の路地裏の奥まった場所にあるので少し分かりにくいかもしれません。
 私自身は、天満屋さんの脇の路地の奥、と覚えていてストレートにたどり着きました。

 

 予約時間きっかりにお店に入ると、女将さんがにこやかに挨拶して迎えて下さいました。梅原さんが「話好きな賑やかな方だよ」と話していた通り、話をするのが好きな気さくな方でした。
 この日の最初の、そして唯一の来客であったためか、女将さんも楽しげに色々と話してくれました。おかげで、このお店に関して大体のことが分かりました。

 

 お話によれば、数年間休業されていたそうです。道理で今までこのお店を知らなかったわけだ、と納得しました。そして、去年に「ガルパンさん向けに何かできないか」ということで営業を再開されたのだそうです。
 女将さんが一人で切り盛りしており、かつてお店をやっていた先代のおばあさんの面倒もみているため、お店を突然に休んだりすることもあるそうです。だから平日は基本的にお休みで、予約がある時だけ対応しているのだそうです。

 

 ちなみに、お店の名前は、そのまま苗字からとっているそうです。確認はしませんでしたが、たぶん細野もしくは細野谷、なのでしょう。大洗には割と多い苗字らしく、いずれも以前にどこかで表札を見かけた記憶があります。

 

 今回は、昼食をということで、まずは焼きそばを注文しました。名物の「くろんぼ」はいわゆるデザートなので、それだけでは昼食に足りないからです。

 

 女将さんが、目の前の鉄板に油をひいて焼き始めました。その作業中にも色々と楽しい話をして下さるのでした。なので、見るよりも聞くほうで忙しい感じでした。子供の頃によく行った近所の駄菓子屋兼お好み焼き屋のことを思いだしつつ、昭和だなあ、と笑ってしまいました。

 こちらのお店も、以前の営業時には地元の子供や中高生が常連客だったのだそうです。学校帰りに立ち寄ってここで食べておやつにしていたのだそうです。
 そうだろうな、自分にもそういう時代があったから、と大いに納得しました。

 

 炒めた野菜に麺がかぶさって、手際よく焼き上げられてゆきました。ジュウジュウと立ちのぼる湯気に香ばしい油と麺の匂いが混ざり、食欲をかきたてました。同時に、懐かしさのようなものがこみあげてまいりました。

 

 出来上がった焼きそばです。私は焼きそばが好物の一つです。美味しく頂きまして、幸せな気分になりました。

 

 続いて、女将さんは向かいの席の鉄板で「くろんぼ」を焼き上げていました。私が焼きそばをまだ食べ終わらないうちに、上図の「くろんぼ」が運ばれてきました。

 これがそうですか、と感心して見ていると、女将さんが「たらし焼きの一種てすよ。ウチでは黒糖を混ぜてるから黒っぽくなるんですよ。だからくろんぼ、って名前になったの」と説明して下さいました。

「すると、これはたらし焼きなのですか。近くの「道」さんのと同じような・・・・」
「ええ、ええ、そうですよ。「道」さんとこもやっておられますけど、あちらは正統派のたらし焼きですかね。ウチのは黒糖入りの我流ってとこですかね、アハハハ」
「我流、とおっしゃいますと、こういう「くろんぼ」はこちらだけの独自のメニューであるわけですか?」
「そうですよ。たらし焼きはどこでもやってるし、お店でなくても普通の家のおやつで作ってるんだけど、黒糖混ぜてるのはウチだけだからね」
「それは、その、作るのは難しいんですか?」
「ううん、簡単。黒糖混ぜるだけなんだから・・・。あっ、でもこれ、混ぜるのコツ要るんだ。きちんとよくかき混ぜないとね、黒糖ってのは固まってるわけだから、その固まりが残ってしまうと焼いた時にそこだけザラっとなっちゃってバラバラになるの。だから、ちょっと手順踏んで慣れないと出来ないかもね」

 御覧のように、丸く焼き上げたものを円筒状に包んで、中に餡を入れて、先端に生クリームを添えてあります。この生クリームも女将さんの発案だそうてす。
「初めのうちはね、クリーム付けてなかったの。でも何かこう物足りなくてねえ、くろんぼは黒糖で甘く出来てるから、それにミルクみたいなの付けたら味も広がるかな、って思いついてね、クリームつけてみたら、これいいな、って気付いてね」

 お蔭で、全体的にはクレープの感じでありながらも、生クリームが黒糖の甘味をまろやかに包み直してさっぱりした味わいに変えてくれています。これは独特の美味しさだ、やみつきになるな、と感じました。
 ちなみに、これは中に入れる餡がこしあん、つぶあんの二種類あるそうです。持ち帰りも出来るそうです。お値段は400円なり。

 既に、ガルパンファンの間でも、大洗の新たな名物として知られ始めているようです。間違いなく巡礼ファンの定番おやつの一つになると思います。が、前述したように、平日は予約制、通常営業日は土日および休日で、時間は11時半から18時までだそうです。
 女将さんによれは、詳しい営業情報はツイッターにのせているので、まずはそちらを参照下さい、とのことです。
 ほそのやさんのツイッターはこちら

 「くろんぼ」、御馳走さまでした。  (続く)

 


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2 コメント

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地図には載っていましたが・・・ (おかあき)
2019-03-10 23:01:03
大洗駅で配布されていた町歩きの地図に「みつだんご」の店として掲載されていたが、営業していなかった場所だった記憶があります。
先代のおばあちゃんが作るみつだんごは、絶品だったと曲松の方の聞いたことがあります。
次に大洗に行った時には、訪問したい場所ですね。
返信する
店が違いますよ (ホシノ)
2019-03-11 09:44:38
おかあきさんが言う店は、みつだんごの「白土屋」さんですね。今回紹介した「ほそのや」さんとは別です。
ではよろしくーーー。
返信する

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