ついに出ましたか、という感じです。第58回静岡ホビーショーにて発売がアナウンスされた、「ガールズ&パンツァー リボンの武者 九四式軽装甲車 鬼チーム スーパー改&無人砲塔仕様 2台セット」です。日本軍戦車キットを豊富に揃えるファインモールドさんならばでの強みを生かした新製品と言えましょう。
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以前の記事でも触れましたが、この2台の軽戦車キットはもともとファインモールドの定番商品にある「九四式軽装甲車」にあたります。そして「鬼チーム」が改造して取り付けた九七式自動砲のほうも、ファインモールドから1/35スケールのメタルパーツ品が出ていました。
したがって、いちおう新規開発という体裁をとってはいるものの、殆どは既存の製品および金型を生かしての再構成の形になっていると思います。完全な新規のパーツは、九七式自動砲のドラム式弾倉部分など一部にとどまるでしょう。
なので、2台セットであるわりには希望小売本体価格が5800円とおさえられています。1台あたり2900円ですが、元キットの「九四式軽装甲車」の3000円より安いです。おそらく、元キットの「九四式軽装甲車」の在庫がかなり有って、それを元手にして今回の新製品を出す、という構図のゆえかもしれません。
ただ、問題は先行商品であるムカデさんチームの「九七式軽装甲車テケ」に劣らぬ精密キットで小型であるために制作の難度が非常に高いということです。「九七式軽装甲車テケ」すら、ベテランの方でも手間取るそうなので、初心者レベルですとかなり苦労するかもしれません。時期を同じくして再生産が決まっているムカデさんチームの「九七式軽装甲車テケ」と併せて購入するパターンが多いだろうと予想されますが、製作はより大変になるでしょう。
したがって、買ったはいいが、そのまま作らずに積んでおくだけ、という成り行きに陥るケースが多そうな気がします。
私自身も、まだムカデさんチームの「九七式軽装甲車テケ」を作っていません。このクラスのガルパン小型車輌は、例えば知波単学園チームの九五式軽戦車ハ号、アンツィオ高校チームのCV-33などが挙げられますが、いずれもまだ未着手なので、これから修行の意味で取り組んでみようと思います。
いずれにせよ、この「鬼チーム」搭乗車輌が公式キット化されたことで、リボンの武者シリーズの作中車の全てが、ガルパンプラモデルの主流に加わってくる下地が醸成されてくるのではないか、と思います。
現時点では作中車の大部分の適応キットが海外メーカー製品で流通数も限られるため、ガルパンモデラーの方々でもなかなか作っている方を見かけませんが、そうした現状に今回の新公式キットが一石を投じてくれれば、という淡い期待も少なからず感じています。
しかし、「鬼チーム」の搭乗車輌、車体色がブルーなんですね・・・。これには驚きました。ムカデさんチームのレッドに対するカラー、ということでしょうか・・・。