大瀬崎のビャクシン樹林の最奥の老神木の横から海岸に出る道があり、それを進むと上図の灯台の横に出ました。原作コミック8巻61ページ5コマ目の景色がそのまま広がっていました。
駿河湾が広がっています。コミックの描写どおり、釣り人の姿が見えました。
流木のように見えましたが、広い海岸にポツンと一つだけ転がっていましたので、朽ちてバラバラになったビャクシンの残骸かもしれません。その上に石が二つ積んでありました。
灯台の隣には、塗り直しや補修跡がやたらに目立つコンクリート造の古そうな建物がありました。灯台の管理施設かと思いましたが、どうも違うようなので、試しに周囲を見て回りましたが、施設名表示が見当たりませんでした。不審に思いつつ、見えにくい所もあちこち探して、やっと防衛装備庁の小さなプレートを見つけました。
するとこれが、現在も使われているという、かつての旧日本海軍の技術研究所音響研究部の実験施設なのか、と思いました。いまは防衛装備庁の艦艇装備研究所探知技術研究部信号制御研究室の大瀬実験所として運用されているようです。
とりあえず、ゆるキャン△原作コミック8巻と共に、記念の自撮り。
原作コミック8巻62ページ3コマ目の景色です。「やっぱり、いいよな、海」と志摩リンが思っていますが、同感です。沖合に旧日本海軍の駆逐艦でも見えれば最高なんですけどね。 (アホかお前は)
ビャクシン樹林へと戻ります。原作コミック8巻62ページ4コマ目の景色です。ここで志摩リンの後姿が描かれています。
程なくして神池のほとりに出ました。ゆるキャン△気分で見ると、まるで四尾連湖に来たみたいです。
原作コミック8巻62ページ5コマ目のアングルに合わせてみようとしましたが、広角レンズでないと無理ですね・・・。ベンチ前の木の標識は、コミック画には描かれていません。
説明版です。戦前の文体のような、難しい文章で重々しく書かれています。難読漢字も多いので分かりにくいかもしれませんが、要するに神池は、海に突き出した細い半島の先端に位置しながらも、自然の淡水池である、と述べられています。
海水が陸地に隔てられて何千年も経てば、雨水によって自然に淡水化が進行するとされていますが、そのメカニズムはよく分かっていません。世界各地で人工的に海水を淡水化する事業が展開されていますが、膨大なコストと有害物質の発生などが問題になっています。
ここ神池の場合は、白鳳時代の海底隆起による陸地化の後に池が成立していますから、千三百年余りしか経っていないことになりますが、その時間で海水が自然に淡水化するのかどうかはよく分かりません。
なので、説明版では「奇異」とありますが、同感です。
しばらく立って眺めていると、付近の水面がにわかに波打ってきて、岸でポチャポチャという音が響き始めました。
つられて見下ろすと、大量のコイが集まってこちらに大きな口を開けてエサ待ち状態なのでした。原作コミック8巻63ページ2コマ目そのままでした。参ったな、志摩リンの気持がよく分かるな、と思いつつ、「ちょっと待っとけ」と4コマ目のリンと同じセリフを口にしました。
近くにあるコイのエサの自販機です。原作コミック8巻63ページ5コマ目にそのまま登場します。100円で豆粒みたいなエサのパックを買い、コイの群れに少しずつ放り込みました。
水面に散らばるエサに水飛沫を上げて荒々しく殺到するコイを眺めつつ、こいつらも荒ぶってやがるぜ、と笑ってしまいました。
なので、楽しくなってきてエサやりに熱中し、エサなどの写真を撮り忘れました。あちゃー。
池の畔にある祠と説明板です。原作コミック8巻64ページ3コマ目の描写に出てきます。その前で志摩リンがエサの箱を丸ごと落として、あっという間にコイたちに食べられてしまうわけです。
私は落としませんでしたので、エサが各方向に均等に散らばるように放り投げてやりました。どこでもコイたちが群がるのを見て、この神池にはコイがどれだけ居るんだろう、と思いました。 (続く)