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曲松から東町に一気に移動し、「新屋酒店」に行きました。この間、一人の巡礼者も見かけませんでしたので、この日のこの時間帯には私だけが在る、という感を強くしました。
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山郷あゆみのパネルは新旧二種類が並んでいました。旧パネルのほうに見慣れたサンタ帽が被せてありました。店の奥さんとの雑談の際に、「これはもう買われました?」とキリン生茶のボトルを示されました。
「ああ、これが例のキャラクター栞がつくってやつですか。ちょうど飲み物が必要やったんで買います」
「ありがとうございます。でもねえ、栞は残ってるのがこれだけしかないの」
見ると残りは三種類で、数も少なくなっていました。これでいいです、と五十鈴華のデザインをいただきました。このキリン飲料の景品というのは、確か前回はカップのデザインだったなあ、と思い出しました。
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「ウスヤ精肉店」では店主関根さんが仕込みの真っ最中でした。いつものように奥さんが気さくに話しかけてきました。
「星野さんは、今日はどこかにお泊り?」
「いえ、日帰りです」
「あら、それは忙しいことですねえ、色々回るの?」
「そんなに回りません。もうあちこち行ってて大体の見どころは回りましたので」
「ああ、そうだよねえ。星野さんは那珂湊にも勝田にも行ってるもんねえ。鉾田にも鹿嶋にも行ってるよね」
「ええ」
すると関野さんが「地元のもんよりもよく知ってるんじゃねえかね」と笑っていました。
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曲松エリアに戻り、「石福」の駐車場の横を通りました。桃助が寝そべったままでこちらを凝視しているのが分かりました。手を振ってカメラを向けましたが、微動だにせず、そのまま目をつぶってしまいました。
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アッサムの「国井屋」に入りました。
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このお店には大洗行きの度に必ず買い物に行っています。夏季は聖グロリアーナチームのお茶、冬季はしいたけ茶を中心に買っているので、お店の方にも顔を覚えられています。今回はしいたけ茶を二缶買いました。気温の低い時期に毎日一杯飲むのが習慣であるうえ、たまに御飯に混ぜて炊いたりするので、ひと缶ではすぐに無くなってしまうからです。
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この日の気温は、上図のように店内でも15度でした。冬は確実に近づいています。ところで、この着物姿のアッサムは、何度見ても素晴らしいです。これをデザインした缶バッジかポストカードを出していただけませんかね・・・。
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続いて大洗町商工会館に立ち寄りました。ふるさと納税制度の「ガルパンうぉーく」の詳細を教えて貰い、資料も頂きました。が、私自身はスマホを持っていないので、買わないことにしました。
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ちょっと疲れてきたので、ひさしぶりに「ムライ」に立ち寄りました。いつもは常連客で賑わっているお店ですが、この閑散時とあってさすがに無人状態になっていました。入ったのは、二年振りぐらいだろうか、と考えました。
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ですが、店主さんはちゃんと私の顔を覚えていてくれました。
「確か関西の、ええと、奈良の方やったかな・・・」
「はい、奈良に長くおりましたが、現在は転勤で兵庫に居ます、職場が京都にもあるので京都にも下宿があります」
「ほお、京都かね。確か夜行バスが水戸と通じているんだっけね」
「いつもはその夜行バスでこちらに来てるんです。今回は昨日東京に出張がありまして、今日が休みなので上野に泊まって日帰りで来ております」
「すると、帰りは夜行バス?」
「いえ、列車で帰ります」
「何時間かかるの?」
「水戸からですと、京都までなら4時間ちょっとです。兵庫までなら5時間余りです」
「ほとんど半日だねえ、大変だねえ」
「もう何度も来てますんで、慣れちゃってます」
コーヒーをいただきながら、その後はあんこう祭の物凄い混雑ぶり等をを聞かせていただきました。
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次に、「梅原屋」に行きました。前回10月の訪問時に寄贈させていただいた倉吉限定桜ミクが、ガルパンコーナーにて出迎えてくれました。この桜ミクを見ると、なんだかホッとします。だって倉吉生まれの娘ですから・・・。
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このお店のガルパンコーナーは、額などに余剰スペースが目立ち、空間的にも雑然とした感じなので、一度整理して額やポスターの並びも工夫すれば、見栄えも向上すると思います。商品陳列コーナーの横にあるため、客の動線に接してはいますが、引き立つような目立つグッズがポイントに置いてないため、普通の画廊のような感じになっています。店先にもコーナーがありますが、そちらは放置同然でホコリだらけになっているので、手直しするか、撤去して、コーナー自体をギュッとまとめ直した方が良いように思います。
もともとガルパン関連衣料の販売で知られているお店ですので、新商品のアピールポイントを大きく取ってガルパンコーナーの核に据えれば、販促効果も高まるのでは、と思います。
私は博物館学芸員の資格を持っていて、展示構成や表示展開の基礎理論を一通り学びましたので、こうした展示コーナーのレイアウトやポイントの構成などに関する本を今でもよく読みます。各地のアニメ聖地の関連コーナーの展示方法や実態などを調べたこともあります。
そうした視点で、大洗の様相を全体として見渡すと、大洗の各店舗のガルパンコーナーが、群を抜いていると思います。ですが、陳列品の種類が格段に多いため、ごった煮に等しい状況に陥り、スーパーの処分品大盛りワゴンセールみたいな雰囲気に近くなってきています。
それではどうしても安っぽくなってしまうので、ある程度テーマ性を持たせてまとめ、展示品を用途や機能別に整理し、不要なものは淘汰するといった流れが必須となります。店舗別にみると、それをかなり積極的にやっているのが「丸五水産」だと思います。以前に比べて大変に見やすく楽しみやすい陳列構成に直してあります。
こちらの「梅原屋」は、大貫商店街では「さくらい」や「日野屋商店」と並ぶ質量のガルパンコーナーを持っているので、もっと整備すれば、大貫商店街へのガルパン巡礼動線のポイントとしても効果が上がるのではないかな、と思います。
しかも、「さくらい」と「日野屋商店」のコーナーは、スペース的に限界に達しているようです。まだスペースに余裕のある「梅原屋」は、その意味では「伸びしろ」があると思います。
今回、そのことを簡潔な表現で「ガルパンコーナー、もう少し手直ししてみては如何ですか」と申し上げてみたところ、梅原さんは「そうよねえ・・・」と一応は相槌をうっておられました。やはりお店の運営で忙しいから、そこまで手が回らないのでしょう。 (続く)
この4点を大洗で言うと、光(陽光や照明光)を当てすぎない、火気厳禁、多湿の場所を避ける、虫食いや劣化を防ぐ、という形になるかと思います。この4点をしっかりやろうとすると、必然的に展示品の定期的な入れ替えが必須となります。
その意味で丸五水産さんの管理状況が群を抜いて優れていることが分かります。好梅亭さんもよく頑張っていると思いますが、スペースの狭さを生かした形の構成がもう少し深化出来る筈です。
お店の展示の管理能力は、壊れやすい品をどのように扱っているか、どのように展示しているか、を見れば分かりますが、これも丸五水産さんはケース展示、視点位置の確保、点数制限という三つの条件で満たしており、博物館並みの素晴らしさです。女性目線がないとなかなか出来ない事ですので、女性の管理者がいるというのは大変な強みです。
ちなみに、各地のアニメ聖地の関連コーナーの展示方法や実態などを調べていて、凄いなと感動させられたのが、「けいおん」の旧豊郷小学校の展示でした。あれは凄いです。国立博物館レベルの完成度です。寄贈陳列品も半端ないクラスで、高価な貴重品が豊富に並びます。
日野屋商店さんも展示品が多数あり、ファンの力作ぞろいの展示品が多いですね。中でも自転車のリムにはめ込むガルパン絵柄のプラスチック板はこのお店にしか無いので、必見グッズの一つです。あとお店の力作と云えばおからアートでしょうか。
やはり女性が専属で管理していて尚且つ作品に対して理解がある、または自身がファンであるお店は見られる事への意識とこだわり方か大変綺麗な飾り方をされています。
特に丸五水産さんでは常に新しい物を飾る、入手難易度が高いグッズを見せる、コレクションは日焼けさせない。が周知徹底されています。
あと個人的にお薦め出来るお店は海門橋の近くにある好梅亭でしょうか。
このお店も女性店長の本橋さんがガルパンファンと云う事もあり、陳列もとても綺麗ですし、テーマも明確です。保管一つとっても折れやすいカード・ブロマイド類はクリアケース保管されていますし、グッズの日焼けをとても嫌う方なので3週間から1ヵ月単位でコレクションを総入れ替えする徹底ぶりです。(店が東向きのため、陽が当たり易い)
大洗のお店の多くは寄贈品を入れ替えしない所が多く、貴重な物や非売品コレクションを褪色させてしまっていて勿体無く思う物も多々あります。こういった所にも心を砕いて頂けると新鮮味も違って見えると思うのですが…。