2月中旬に休暇を貰ったので、2016年度の二度目の大洗行きを思いつきました。休暇の初日は2月13日でしたが、これは大洗100円商店街の開催日にあたっていて人出も多いと見込まれました。人混みが苦手なほうですので、大洗へは14日から行くことに決めました。
上図は、お約束の鹿島臨海鉄道の切符です。
空はどんよりと曇り、時折陽光が地に届く程度でしたが、気温だけは妙に高い日でした。二月中旬なのに陽春のような暖かさだな、と感心しつつも、窓から涸沼川の景色を眺めていました。天気予報では雨が無かったので、今回も静かな散策が楽しめるだろう、と思いました。
ですが、大洗駅に着いてみると、内外に50人前後のガルパン巡礼が居ました。大部分が20代、学生とみられて片手に「大洗フィーベル」を持っているのでそれと分かりました。そうか今日は日曜日だったな、日帰りの巡礼が多いわけだ、と納得しました。
当日はバレンタインデーであり、大洗でもそれに因んだイベントが開かれるということを、この時点ではすっかり忘れていたため、多くの若い巡礼が大洗に集まってきているのが、やや奇異に思えたりしました。
駅のレンタサイクルは全て貸し出されていて、数人の巡礼が「無くなってるぞ、どうする?」等と相談しているのが聞こえました。「自転車が無いと全部の場所を回れないよ」と言ってたので、劇場版に登場したスポットを全部回るのだろうな、と推測しました。
とりあえず、大洗に着いたらまずやっておきたいことがありましたので、すぐに徒歩で移動にかかりました。髪が伸びていたうえに、この陽気で少し暑苦しい感じになっていたので、床屋で散髪してもらってさっぱりしてから散策を楽しもう、と考えたのでした。
それで、駅前からまっすぐ南下するような感じで細い路地を通り、新道計画地のエリアを横切りました。各所には、撤去された民家や施設の基台が生々しく残り、終了した発掘調査区域にはブルーシートが掛けられていました。
やがて消え去る運命にある、かつての水浜電車軌道跡の護岸列石です。これに護られた小さな小山の上の祠は、どこかへ移転されたと聞きましたが、その場所を未だに知りませんでした。
祠のあった小山は、発掘調査終了時の状態のままでした。一メートル以上のトレンチを十字に入れたにもかかわらず、出土品は僅かな土器類のみであったと聞きました。遺跡の範囲はむしろ駅の方に寄っており、報告書で髭釜遺跡と呼ばれる古代、中世期の集落遺跡の遺構が幾つか検出されたそうです。
お好み焼き「道」の横を通りました。この日の夕食はこのお店でとる予定でした。今回の滞在期間においては、宿を全て素泊まりで予約し、食事は全て外でいただく計画でありました。
お好み焼き「道」の向かいにあるレストラン「大野屋」です。このお店も移転が決まったそうで、食器や調度品などの不要品の引き取り案内が出ていました。新道建設にともなって、また一軒、見慣れた建物が姿を消してゆくことになります。新店舗は、場所を駅前の方に移して建てられると聞きました。
この日の宿は、近くの「浜の湯」でした。二度目なので、主人の清水さんも笑顔で出迎えて下さいました。荷物だけを置かせていただき、少し世間話をしましたが、「今日は日曜日にしては人出が多いみたいだよ、なんでだろうねえ」と言われました。確かに髭釜でも大貫でも若い巡礼の姿を何人も見かけました。
私自身は、日曜日に大洗に居る事自体が珍しいので、日曜日ってこんなもんなんだろう、と思いました。実際にはバレンタインデーであり、大洗でもそれに因んだイベントが開かれるということを、完全に失念していました。
今回の最初の目的地はこのお店、秋山淳五郎のパネルが置かれる「カットアイ」でした。大洗には数軒の床屋があり、これまでに利用したことがあるのは「田口理容所」だけでしたので、今回の機会にこちらのお店を利用させていただきました。
お客は私一人でしたので、店主の飯田さん夫妻と色々お話もしましたが、日曜日にしては人出が多いみたいだ、という感想をここでも聞きました。今日はそんなに沢山の巡礼が来てるのか、と思い、その理由を気温が高くて暖かいからだろう、と考えました。
散髪してさっぱりしたので、レンタサイクルを借りに榎澤輪業商会へと向かいました。磯浜新道の区画も道幅拡張が行われているので、宅地の幾つかは撤去が進んでいました。榎澤輪業商会の店舗も同様に敷地を変更して建物を作り替えている最中で、来月には完成してるだろうね、と店主榎澤さんも笑っていました。
この日は、榎澤さんのお店のレンタサイクルも九割ほど出払っていました。今日はガルパンさんの利用が特に多いんだ、と言われました。日曜日だからですか、と尋ねると、日曜日でもいつもはこんなに多くねえよ、との返事でした。
昨日も多かったが、それは100円商店街をやってたからだな、でも今日も同じぐらい多いんだ、どこかで何かやってんのかねえ、と首を傾げる榎澤さんでした。 (続く)
過去の記事で自分が泊まる予定の宿の雰囲気がわかったりして助かりました。
当方は今回のレポートにありますように22回目を数えましたが、なお新鮮な発見や感慨に恵まれることがあり、大洗も魅力的な地だな、と常々感じております。
初大洗、楽しんできて下さい。まだ寒い時期ですので、夜は冷え込みます。防寒の備えは必須です。
3月下旬に初めて大洗に行きます。予定を練っている最中にこちらのブログを拝見し、とても参考にさせていただいています。
質問があるのですが、榎澤輪業商会さんの電話番号等はわかりますでしょうか?夕方に大洗に到着してレンタサイクルを借りたいと考えているので何時頃まで営業しているのかを知りたいです。突然の質問ですみません。
記事の「2 大洗町内での交通手段について」のところに、榎澤輪業商会さんの電話番号もあります。夕方ですと大体17時から18時ぐらいまでやっていますが、電話して予約しておいた方が良いでしょう。
3月下旬に行かれるそうですが、当方もたぶん同時期に大洗に滞在しているかもしれません。海楽フェスタが終わった後の平日がいかな、と考えております。