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ゆるキャン△の聖地を行く8 その14  犬走島へ

2019年10月04日 | ゆるキャン△

 カフェ「ラーマル」で金目鯛バーガーをいただいた後、まどが浜海浜公園の駐車場へ戻りました。かなり距離がありましたので、途中の景色を楽しみながら散策しました。

 上図は下田港の港湾施設で、クレーンや係留桟橋などがあります。港そのものは中世から存在したようですが詳しいことは分かっていません。江戸期には各地から江戸に向かう船舶の寄港地として栄え、諸藩の千石船が頻繁に出入りしたとされています。幕府も海路上の重要拠点として整備に関わっており、その延長上にて日米和親条約にもとづく最初の開港地に指定されています。

 

 まどが浜海浜公園に戻りました。御覧のように結構広いエリアです。かつては下田湾内の奥まった範囲として船舶の避難係留などに使用されていたそうで、太平洋戦争中にも旧帝国海軍の輸送艦が何度か入っていたそうです。

 

 桟橋に停泊中の海上保安庁の巡視船です。下田には第三管区海上保安本部の下田海上保安部が置かれ、3隻の巡視船が所属しています。

 上図では見えませんが、少し移動して別アングルから単眼鏡で見て、船首の番号がPM30と読めました。PMとは中型巡視船の意です。30なので、とから型巡視船の10番船である「かの」と分かりました。排水量335トン、警備機能強化型の中型高速巡視船です。武装は遠隔操作も可能なJM61-RFS 20mm多銃身機銃で、原型は米軍のM61バルカン砲にあたります。これは平成11年の九州南西海域工作船事件の際に威力を発揮、北朝鮮工作船の制圧に貢献しています。

 

 まどが浜海浜公園に戻りました。下田湾の景色は変化に富んでいて見飽きませんでした。

 

 公園内にあるクロンシュタット広場の石碑です。江戸末期にロシアの使節プチャーチンと幕府全権筒井政憲らによって締結された日露和親条約の150周年を記念してここで開かれた式典の記念碑です。

 

 さきに見かけた大きな錨は、台石の銘板によると横須賀の米海軍より寄贈されたものだそうです。当時、横須賀基地内にあった最大の錨であったそうですが、これを装備した船の名前などは書かれていませんでした。もとからモニュメントであったのかもしれません。

 

 志摩リンも歩いた公園内の散策路です。

 

 坂本竜馬の石像です。江戸期の文久三年一月、幕府軍艦奉行の勝海舟一行は、季節はずれの時化により下田港に避難し、角谷に投宿したのですが、一行のなかに阪本竜馬も加わっていたのでした。
 同じ時期に、土佐藩主の山内容堂が上洛の途中で下田に立ち寄っており、両者の会見が行われました。勝海舟のとりなしにより、ここで竜馬は藩主直々に脱藩の罪を赦されることになりました。

 その史実を記念してこの石像が建てられたわけですが、最近の研究成果による竜馬史観の再検討の流れを概観しますと、竜馬の行動はともかく、業績自体にも疑問符がつけられるようです。堂々と石像を建てて良かったのか、という意識にも繋がりかねない雲行きになっていますが、果たしてどうでしょうか。

 

 志摩リンも足を浸けて温まった、公園内の足湯です。原作コミック第8巻84ページ3コマ目のアングルで撮ってみました。

 

 右手に見える景色は、原作コミック第8巻86ページ2コマ目そのままでした。志摩リンが「あの島、陸と繋がってる・・・よな」「もしかして行けるのか?」と思案をめぐらせています。
 上図の左が、志摩リンが行こうと思いついた犬走島です。私も早速行ってみました。

 

 犬走島への堤防に着きました。付近の駐車場は釣り人のそれで満車だったので、近くの路肩に停めました。上図は原作コミック第8巻87ページ2コマ目そのままてす。

 

 志摩リン曰く、「OH・・・」でした。原作コミック第8巻87ページ1コマ目の描写では、看板の語句やイラストが若干変更されています。

 

 ですが、実際にはけっこうな数の釣り人の姿が見えました。立ち入り禁止を無視するぐらいですから、けっこう釣れる魅力的なスポットであるのでしょうか。

 

 駐車場の奥に、上図の展望所がありました。ここで志摩リンがミルクティーを飲みつつ犬走島を見ていたのです。原作コミック第8巻88ページ3コマ目そのままのアングルです。

 

 下田港は、天然の良港であるので、港湾機能は重点的に整備されてきた歴史があり、湾口は堤防でせばめられて津波にも備える構えになっています。犬走島は下田湾の中央にあるため、ここに堤防を繋ぐことによって高波等の影響が湾内に及ぶのを半減出来るわけです。
 ただ、東日本大震災クラスの津波には無力であるため、近い将来に堤防強化および延伸の工事がはかられるそうです。そうなると、この景色そのものも大きく変わってしまいますね・・・。

 

 犬走島の南側は、和歌ノ浦や赤根島の海岸線を経て太平洋に続きます。その西側の鍋田浦には、戦時中に陸軍の潜水輸送教育隊、海軍の第十六突撃隊の基地が置かれ、上図の海上でそれぞれの訓練が行われたそうです。
 陸軍のほうは「マル輸」と呼ばれた特殊潜航艇を配備して特殊任務にあたり、海軍は特殊潜航艇「海龍」や特攻兵器「震洋」を配置して特攻作戦に備えていたそうですが、終戦直前の米軍の空襲によりいずれもかなりの損害を出したそうです。  (続く)

 


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