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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く27 その1 「あんこう祭の13日後です!!」

2016年12月21日 | 大洗巡礼記

 以前の記事にて述べた通り、2016年11月26日、大洗へ日帰りで行ってまいりました。東京への出張の翌日が休日になったのを利用し、上野に泊まって早朝の常磐線特急で行きました。
 当日は、あんこう祭の13日後でした。宴の後の静けさ、というような感じになっているのかな、と想像しました。上図は、お約束の鹿島臨海鉄道の切符です。


 大洗へ向かう列車内には、私一人だけが乗っていました。あんこう祭当日の大混雑および行列、乗車制限の騒ぎが問題になったというのが、嘘のようでした。


 大洗駅の内外にも、珍しいことに全く人影を見ませんでした。年に一度の特大イベントの後は、二週間近くになろうというのにこうまで閑散とするものか、と感心してしまいました。
 前日に「和久」の海野さんにメールしたところ、「祭でみなさんお金を使い過ぎたのか、ここ数日は町が静かです」との返事をいただきました。全くその通りでした。


 今回は東京への出張の翌日が休日になったので急に思い立った大洗行きでしたから、特に目当ては無く、半日気ままにぶらつこう、という感じでした。
 途中で「友部生花店」に立ち寄って、店員さんと話しながら冬季の観葉植物について教えて貰い、小さな小鉢入りの苗木を購入しました。


 続いて「榎澤輪業商会」に行ってレンタサイクルを借りだしました。店主榎澤さん曰く「昨日も今日も静かだよ、あんこう祭の日は前の道路も大渋滞でさあ、駅から歩いてくる人も列が全然切れなかったんだ」とのことでした。
 お店のレンタサイクルも全て無くなったが、返却されるのも早かったそうです。自転車に乗っても道の大混雑に遮られ、歩いた方が楽だという皮肉な状況になったそうです。さらに、帰りの列車に乗れないとまずいので早めに引き上げる人が多かったからな、と笑っておられました。


 永町商店街を進みました。前回の訪問時には建設中だった「魚忠」の店先の小屋もほぼ完成していました。一見して小型の土蔵に見えました。排気ダクトが付けられているので、作業場などに使われるのでしょう。


 玉田の居る「甘太郎」の店先を通りました。このお店には、いまだに入ったことがありません。


 「鳥孝」にて稲石さん夫婦と雑談しました。店先にはフリューのプライズ品の「秋山優花里」が飾られてありました。店内の掛け時計もガルパンデザインに替わっていました。寄贈品の波は、相変わらず続いているようです。

「最近はなんかさ、こういうキャラクターものって流行ってるみたいなんだよね」
「確かに新製品の発売が相次いでますね。こういうフィギュアものはセガからも出るみたいですし」
「星野さんも、こういうの買い集めたりするの?」
「いや、自分は、基本的にこういうのは買わないんですが、でも知人がこの「秋山優花里」をくれたりしますんで、買わなくても手元に揃っていっちゃうって感じです」
「そうなのか、星野さんも色々寄贈されてんだね」
「いやあ、寄贈されてるってもんじゃないと思いますけどねえ・・・」

 そう答えつつ、よく考えたらそれに近い状況になっていることに気付きました。このところ、模型サークル仲間のA氏からはフィギュア、T氏やI氏からは戦車のキット、モケジョのミカさんからは継続ミカの寝そべりぬいぐるみ、ユキさんからはローソンガルパンキャンペーンのポスター、レイコさんからはアニメイトのガルパンタペストリーを頂いています。
 一度、どうしてガルパングッズを下さるのか、とユキさんに聞いたことがあります。その答えは「星野さんのブログのネタにはなるかなーって思って」でした。I氏やレイコさんも似たような答えを示してきましたから、グッズをあげるというより、拙ブログのネタになりそうな品々を面白がって提供している、というスタンスのようでした。それはそれで、有難いことです。


 曲がり松商店街の信号交差点を通り過ぎました。「スルガヤ」の新店舗はまだ建設中でした。


 そこで仮店舗の方に立ち寄り、ドリンクと携行救急グッズを購入し、新店舗の完成予定時期、オープン予定時期などを伺いました。購入特典として後藤モヨ子のデザインポストカードが付きました。

「こちらで、こういうガルパンものを出されるのは初めてですね」
「そうです、前から何度も「何か出したら」って勧められたんですけどねえ、なかなか出す機会も無くて。今度店を新しくしますんで、その機会にこれ(ポストカード)もやっと作って貰えたって感じでしてねえ」
「新店がオープンしてからも、こういうオリジナル品を出されるんですか?」
「いいえ、今のところはまだ考えてないんですけど、でも皆さんには缶バッジも出したら、って言われてます」
「缶バッジですか、それはもう、是非、お願い申し上げます」
「はあ・・・。来られる皆さん、みんな同じことを言いますよ・・・」
 それはそうでしょう。何しろカモさんチームでは後藤モヨ子だけが未だに缶バッジ化されていないのですから。待ちわびている方は、決して少なくない筈です。


 「年宝菓子店」の名物として定着した感のある、黒板イラストです。店先にはガルパン最終章の制作公開決定を祝う秋山優花里のイラストが出ていました。


 そして店内には、あんこう祭当日に出されたとみられるイラストがまだ置かれていました。「はしゃぎすぎに注意して」とありますが、当日の大混雑を経験された方々の述懐によりますと、「集まりすぎに注意して」というのが実態だったのだろうと察せられます。 (続く)

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あんこう祭の翌週 (トオル)
2017-01-22 13:39:34
あんこう祭の1週間後再び訪れた時に江口又新堂書店に立ち寄りましたが、常連さんや江口さんにこう告げられました。「○○さん、今日も人多いけど、昨日土曜日までの1週間も凄かったよ!!」
「土曜日は分かりますが、どうして平日に人が多いんですか?平日なんか学生さんは休めないし、一般の方だって平日の有給休暇はなかなか取れないでしょう!?」
「あんこう祭は商店主が忙しくてなかなか構ってくれないから平日に無理して来るんでしょう!?」
こんな他愛もないやり取りからもあんこう祭1週間後を経てもその熱量が少しも失われていない事に驚きを感じました。普通お金が無くなれば、大人しく家でジッとしてますがどこのお店に行っても常連さんの何人かは必ずいます。その後ウスヤ肉店さんに足を運び、来訪者数の裏事情を教えて頂きました。「あんこう祭当日の朝10時頃15万人参加の報告された1時間後13万人に下方修正されたのを知っているよね!?あれは誤報では無く、意図的に下げたものなんだ。普通あれだけの規模になると警備員や誘導員を雇わなくてはならないし、私設のイベントには警察の誘導や歩行者天国の許可は絶対に降りない。だから自治体で開催して誘導掌握出来る人数があの数字なんだよ。会場の人数だけしか集計していないし、街中にもかなりいるわけだから実数はもっといるはず。只余りにも人数が多すぎると警察がイベント会場を借りてやる様に行政指導が入るから祭そのものが潰れかねないんだよ。だから数字を少なく抑えるしかなかったんだ。折角の祭で街興しをポシャらせてしまっては本末転倒だろ!?」
なる程そういう事情がありましたか…。
似た様な事は梅原屋さんでも言っていました。「お金取らないイベントだけに今後は警備員費用をどう捻出するかは今後問題になってくるだろうね。仮設トイレの設置数も焼け石に水だったし、駐車場や交通機関の問題も…。商業的には大成功でも苦情も桁違いに増えたらしいし…。次の4ヵ月後の海楽フェスタもあるし、常盤さんや杉山大使も頭が痛いだろうね…この問題。」

5年前とは真逆の問題の大洗の現状を見て参りました。
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祭りの直前が旬 (ホシノ)
2017-01-18 23:53:48
大洗あんこう祭に限らず、日本の祭事は民俗学的見地からみますと当日よりも前夜や宵宮などの直前の時期が旬であると認識されてきたようです。

そういえば、私が好きな祭りは奈良や京都のそれですが、例えば京都の祇園祭は宵山が一番盛り上がりますし、奈良の修二会は本期より前期に儀式のクライマックスがあって盛り上がります。その際に、地元の住民が集まって飲んだり語らったりするのが、地域の最高のコミュニケーションであるとされています。

なので、大洗流、というようなのは、全国どこにでもあるのだろうと思います。それぞれの土地の人々の温かみが詰まっているのだと思います。
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あんこう祭の前週 (トオル)
2017-01-18 13:14:22
ホシノ様は2週間後に来訪されましたか…。私の方はたまたま日曜日公休が当たる月が11月だったためあんこう祭の前後の週の日曜日を覗いて見ようという好奇心で大洗を出向きました。
前の週はTシャツを買う為に梅原屋さんに寄った際に地元の高齢の常連客様と梅原さん達と談笑し、色々とこの地区の昔話を教えて戴きました。やはり大洗の方々はガルパンの話しをするよりもごく身近な地元の話しをする方を好まれる様です。誰もが“ガルパン”の名は聞いているものの作品の中身自体を詳しく知っている方はなかなかいませんから…。
しかしどのお店方も人の動きや流れにはとても敏感肌です。今の大洗にとっては“ガルパン”は生活の“糧の一部”ですから当日の天候の行方や人の出方をかなり気にかけていました。しかしその後どこのお店へ出向いても商店主の方々の表情は明るくにこやかでしたのが印象的でした。
とりわけ2016年は劇場版継続中で年初から賑やかでしたし、各キャラクター誕生日会も例年の2〜3倍の参加者でしたから用意にも各店舗とも万全に用意していたものの需要予測が全く掴めない為に前年度実績に基づいた物量しか用意してなかった所が殆どの様でした。
中でもウスヤ肉店さんは前々からファンの人に「イベントの日にうちの店の分と会場向けの串カツが1万本確保出来るだろうか?」常々公言していた矢先のあんこう祭1週間前に突如として閉店していましたから普段から休まないウスヤ肉店さんの動向でファンの人達の間ではいち早くも噂になっていました。

祭りも楽しい大洗ですが前夜祭や色々な盛り上がる話しをお店の人達を囲んで楽しむのも“大洗流”なのだと云う事を改めて認識しました。
そしてこの1週間後にその最も長い宴が始まろうとしていました。
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