気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く17 その14 「印籠弁当です!!」

2015年07月04日 | 大洗巡礼記

 宿からまっすぐに大洗駅に移動しました。今回は二泊目の宿も素泊まりであったため、朝食は大洗駅の駅弁で、と考えていたからです。一昨日食べた「たこめし弁当」がとても美味しかったので、もう一度食べてみたかったのでした。


 駅内の売店はオープンしていましたが、肝心の駅弁がまだありませんでした。「万年屋」さんの配達係がまだ回ってきていない、とのことでした。それまで待つことにして駅内を適当に見てまわりました。インフォメーションコーナーはまだ閉まっていました。その外壁に貼られた宣伝類も多くが新しく入れ替えてありました。


 駅前にある町内案内板です。夏海地区をのぞいて、ほぼ全域を回った形になっていますが、そのキーワードは「中世戦国史」でしたね・・・。城跡巡りを試みると、どこの地域でもいろんな方面に出向くことになりますが、大洗においても同様でした。ガルパンだけに絞ると、範囲的には大洗町の三分の一にも達しないですね・・・。


 「万年屋」さんの配達係がやってきましたので、早速購入して手渡しでいただきました。持った途端に温かみを感じましたので、本当に出来立てのお弁当なんだ、と感動しました。


 早速どこかで食べようとしましたが、駅周辺には落ち着ける場所がありません。困った時の社寺頼み、ということで急いで成田金剛院へ移動しました。奈良や京都では古社寺の境内地でお弁当を食べるのが普通でしたので、大洗でもそのようにしたのですが、特に違和感はありませんでした。

 境内を掃いておられたお庫裏さんに挨拶し、お弁当をいただきたい旨を申し出ると、笑顔で「どうぞどうぞ」と本堂の前縁を指してくれました。それをきっかけとして色々お話をうかがいました。お庫裏さんは、朝から動いている私をお寺巡りの巡礼さんだと思ったらしく、付近の寺や宗派の分布について詳しく教えてくれました。
「こちらは真言宗のいずれに属されるのでしょうか」
「いえ、以前は高野山のあれ(高野山真言宗)でしたけどね、いまは独立しております」
「単立、ということですか」
「ええ、どちらかといえば幼稚園の運営の方が主になってきてましてね、お堂の方は檀家さんも少なくなってまいりましたし、本山との縁も年々薄れてまいりましたのでねえ」

 なるほど、と納得しました。現在の日本仏教は江戸期以降の葬式仏教の流れにあり、まずは本山の下に系列寺院を網羅して檀家とのパイプを形成し、檀家が本山へのお詣りや祖先家族供養を行なう際の媒体とし、本山の本尊を身近に置くために仏壇を保有する、といったシステムがあります。
 それが、近年では核家族化の進行にともなって、自身の家または家族だけの供養だけに絞られて仏壇すら簡易化または省略化に向かっているため、あとは墓地さえ確保出来れば良い、ということになります。
 そうなると、本山および系列寺院の墓地や納骨堂にて供養してもらうよりは、自分の近所の寺に頼むのが手っ取り早い、ということになります。それを宗派や本山の別に関係なく行う人々が増加しますから、寺院の方でも特定の宗派に属していると対応出来ず、また本山からの指示や規約などが足かせになってしまうケースも少なくありません。
 それよりは、本山に事情を説明して許可を得て、包括の宗教法人を離脱して単立となったほうが、お金の問題とも絡めて地域のニーズに応えやすい、ということになります。ただ、単立といっても制度上の建前に過ぎませんので、お寺での教義および儀礼はそのまま特定の宗派または教派の実例に則っているケースが少なくありません。

 なので、こちらのお寺も、厳密には「真言宗単立」ですね、と言いましたら、大きく頷いておられました。関西のお方ですか、と問われたので、長く奈良県に居りました、と応じると、納得したように何度も頷いていました。


 それから商店街をブラブラ散歩し、ある施設の外壁に貼られた町内イベントの予定表を見かけました。ガルパン関連のは、いずれもキャラクターの誕生日イベントばかりでした。これから毎年ずっと開催する積りなのでしょうか。いつまでやっているんだ、という感もありますが・・・。


 最初の予定通り、午前中に大洗を出ることにして、駅に戻りました。列車の時刻までまだ間があったので、インフォメーションコーナーなどを見ました。次々に到着したガルパン巡礼たちが元気よく見学して回り、スタンプなどを押したりしていました。


 この11月21日に公開予定の劇場版の二度目の宣伝ポスターです。この暗いムードと「取り戻せ」のフレーズ、背後に転がる戦車の残骸、どう見ても今までのガルパンの雰囲気とは相いれません。
 ファンの間では「ニセ宣伝」とか「ブラックジョーク」などと噂されている傾向があり、私自身も「西住みほの心の葛藤のイメージ」などと軽く捉えていしたが、よく考えてみますと、これは公式の宣伝ポスターなので、デザイン内容も劇場版ストーリーの一端を示しているものと捉えたほうが自然です。
 すると、一度は戦車の残骸の山が出来るという状況が描かれるのでしょうか。残骸のほとんどが黒森峰女学園チームの戦車であるのが気になります。6月に発表された特報の内容とあわせて、一度は検討して予想を試みるべきでしょうか。


 以前に見かけた、来場10万人達成記念のヘッドマークもありました。これと同じデザインの缶バッジもありましたね。あれからちょうど一年になるので、時の経つのは早いものです。


 ガルパン特別住民票です。私も今回の滞在中に役場で購入しましたが、こちらの展示品は平成25年の初版のほうです。


 構内のアクアワールドガルパン案内板の前の花壇には菖蒲が咲いていました。


 待機線に駐機中のガルパンラッピング車輛2号車です。


 あんこうチームの5人です。劇場版ではどのような活躍をみせてくれるのでしょうか。
 6月発表の特報を見た限りでは、引き続きⅣ号戦車D型(H型仕様)に搭乗していますので、戦車のグレードアップや乗り換えといったケースは無いようです。ただ、劇場版向けに戦車のCGモデルも作り直しているそうなので、Ⅳ号戦車D型(H型仕様)の細部にも変化が見られます。これについては項を改めて述べることにしましょう。


 今回は、大洗産のお弁当で楽しみましたので、帰りの常磐線特急でのお昼も駅弁でいただきました。水戸駅内のNEWDAYSで購入した「印籠弁当」です。プラスチック製の印籠形のパッケージが、そのまま小物入れに使えそうなので、これはいいなあ、と思いました。
 実際に、帰宅後はガルパンピンバッジ等の入れ物として使っています。


 中身はこんな感じです。蓋部分と容器部分の二重構造になっています。水戸の梅がメインらしく、青梅の甘露煮、豚肉の梅和えなどが炊き込みご飯に添えられてありました。なかなかいいじゃないか、と美味しく平らげました。
 箸袋を見て、これも大洗の「万年屋」さんの製品であることに気付きました。ですが、大洗駅では見かけなかったので、後で調べてみると、これも納品先が限られていることが判明しました。生産数が少ないからでしょうか。
 
 今回は、美味しいお弁当と夕食がメインの大洗行きでした。食べる、という目的に特化しますと、大洗にはまだまだ行っていないお店が幾つかありますので、今後も楽しめそうです。暑い夏は避けて、劇場版公開の前後ぐらいに次の機会を持ちたいと思います。

 以上にて「ガルパンの聖地・大洗を行く17」のレポートを終わります。

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