ステップ24では、車体右側の足回りを組み立てました。
ステップ25で車体左側の足回りを組み立て、ステップ26で砲塔を据え付け、履帯をはめて完成となりますが、私の制作においても塗装と併行して大体同じ手順で進めました。
ステップ24の作業が、パーツG2の接着を残して完了しました。同様にステップ25の工程も、パーツG1の接着を残して完了しました。
パーツG1およびG2は転輪カバーですが、キットのパーツは二ヶ所で劇中とは異なりますので、追加工作が必要となりました。
一つ目は、上画像に示した先端部分のリベットです。このリベットの幾つかかが劇中では存在していません。
劇中のワンシーンを見てみましょう。黄色円内に示した範囲のリベットのうち、頭が上に向いているリベットの大部分が無く、赤色円内の端のリベット1個のみが表現されています。これは転輪の内側のカバー部分でも同様ですので、該当する範囲のリベットを削り取るという追加工作が必要です。
該当する範囲のリベットを削り取りました。細かい部分なので、ヤスったりすると他のリベットも削ってしまいそうなので、アートナイフで一つ一つ慎重に削りました。
二つ目の追加工作箇所は、上掲のワンシーンの黄色円内に示したヒンジ部分です。このヒンジ部分は正確には埋め込み式なので、そこだけ僅かに窪んでいるのですが、これを再現するには四角く彫りこまないといけません。でも、彫りこむのはサイズ的には困難なので、ここではヒンジの形が線として分かるように表現することにしました。
このヒンジ部分は、上画像のシーンから全部で8つあると分かります。上段に同じヒンジが並んでいるのに対応しており、左右あわせて16のヒンジを追加工作することになります。
1ミリの幅にプラペーパーを細長く切り、上段のヒンジの長さに合わせてカットしていきました。
カットしたプラペーパーを、転輪カバーG1およびG2に接着していきました。そのままだと盛り上がり感が残るので、流し込み接着剤のMrセメントを塗って、プラペーパーを少し溶かして薄くしておきました。
追加工作が終わった転輪カバーを、車体に仮組みしてみました。この状態で履帯をはめるのが難しいことが分かったので、転輪カバーは塗装後に誘導輪ごと履帯をはめてから接着することにしました。
これで組み立て工程は全て完了しました。このキットの履帯はプラモ用の接着剤でも楽に繋げられるので助かりました。
サーフェイサーを吹きつけて下地をこしらえました。
本塗装を行いました。キットの指定では車体色がオリーブドラブ2となっていますが、ガルパン戦車においては、オリーブドラブ2はM3中戦車リーの車体色にほぼ同じであると判断しました。劇中の諸シーンをチェックすると、八九式中戦車甲型の車体色もオリーブドラブ2のように見えますが、M3中戦車リーの車体色よりはやや明るめのカラーであるように感じました。
そこで、私の制作においては、クレオスのMrカラーの38番のオリーブドラブ2に62番のつや消しホワイトを5対1の割合で混ぜて明るめの色に仕上げて使用しました。
OVM類は、ランナーについたままで塗装しました。ジャッキなどの金属部品は28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。以前に作った三式中戦車チヌと同じ日本戦車なので、カラーも同じものに統一しました。 (続く)