木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 146 表在意識と潜在意識

2005-10-26 | カイロプラクティック
昨日来た新患。22歳のプロサーファーである。問診表の障害部位をまるで囲む部位が全身といっていいほど丸で囲んである。一番の困っている問題は、身体を動かすことが怖くてできないことである。

最近は、朝の起床時からこわばりで起きるのができず、背伸びをすると肩が痛く「怖さ」が出てイライラするという。本人が言う原因とは「ワイプアウトして叩きつけられたて全身を強打した」といっている。高波にのまれて叩きつけられたらしい。

CCRKに訪れる前に整体に行き矯正され「ボキボキ」がいやな感覚で受けていたらしい。矯正中に「怖い」イメージが沸いてきて「ワイプアウト」のストレスのことを整体の先生に言ったら「気にするな」と流されたといった。

骨盤の歪みを矯正する整体では仕方ないアドバイスである。その一言で更に感情の起伏が激しくなり「うつ」状態になっているといっている。

その他の症状には、そううつ、心筋症、精神不安定、指の切り傷に丸をしてある。視診では湿疹が見られアレルギーもある。指の切り傷は、あまりのイライラに窓ガラスを殴り4針を縫う切り傷を負った。

検査をする。アレルゲンでは「ウイルスM」が出てきた。何度検査しても出てくる。代理人を使っても「ウイルスM」が出てくる。聞いてみると、切り傷の治療で破傷風の注射をしたという。このために「ウイルスM」が出た。

感情は「ストレス」「圧迫」「恐怖」など複数でた。そのなかで「圧迫」が強く出たが、高波に叩きつけられた物理的圧迫ではなく、精神的圧迫が強くでた。患者さんは、ワイプアウトつまり高波にのまれて叩きつけられた「物理的圧迫」が表在意識のなかで強く描かれているが、それには反応がない。

精神的圧迫に強く反応する。根気良く探っていく。「人」、「先輩」や「言葉」に強く反応する。聞いてみる。同じサーファーから何かプレッシャーになるような言葉を受けませんでしたか? 

「そういえば、地元の出身のプロサーファーから、世界を目指して頑張れ」といわれたことが気になっているといった。検査をすると強い反応が出た。それを開放する。治療後は涙をうけべて力みがなくなった。肩を動かすように指示すると動く。本人も奥さんもびっくりしている。

患者さんの訴えにいいようになって、表在意識のストレスに眼を向けると、このような改善は期待できない。表在意識の裏に隠された潜在意識の感情的ストレスを見つけ、開放しないと堂々巡りになる。

拳骨