木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 142 鉛アレルギー

2005-10-21 | カイロプラクティック
この日記に何度か紹介している漁師の鼻炎と腰痛の患者さん。患者さんには申し訳ないが腰痛はいまだ改善していない。5月から昨日で23回の治療である。

鼻炎、肩凝りはすっかりよくなった。腰痛も昼の仕事中の痛みや寝ているときの痛みは全くなくなった。一番最後まで残っている症状は、朝の起床時の痛みであった。起床時の痛みもほぼ90%は改善している。だが、起床時の腰部のこわばりがとれず難儀している。

昨日の治療で、基本に戻り「朝の起床時の腰部のこわばり」に関するアレルゲンを詳細に検査した。ここまで来ると腰部のこわばりに関与しているアレルゲンをピンポイントで探らなければ、たぶん解決しないと思われる。

アレルゲンと同時に感情のストレスも詳細に絞り、アレルゲンと感情とのしがらみを解いていくことが解決になる。無限に等しいアレルゲンからピンポイントで探り当てるのは、かなりの経験が要る。小生みたいな駆け出しでは無理かもしれない。

アレルゲンを探るときは問診の中に多くのヒントがある。問診をして食べ物、環境など詳細に聞いていき探ったほうが早く見つかる。しかし、日常当たり前のことを習慣的に過ごしていると食べ物や、行動に特別大きな変化がないときずかない。患者さんも小さな変化まで覚えていない。

昨日は何も効かないで探った。出てきたのは「鉛」である。患者も小生も一瞬「おや!」っと、思った。鉛と腰痛がどういう関係があるのか。患者さんに聞いた。日常生活や仕事で鉛を使ったりしていますか?

患者さんはしばらく考えていたが出てこない。フッと思った。底引き網の錘は?「そうだ、鉛だ。そういえば、船を運転するのはバッテリーの上で座っています。」毎日「鉛」と遭遇している。日常の何気ないとこにアレルゲンはあるものである。身近にあるものほど気づきずらいものである。

果たして「鉛」はピンポイントのアレルゲンであるか次週に解る。野球界ではこういうことがいわれている。「ピッチャーは野手が育てる」いい言葉である。我々治療かも「治療家は患者さんが育てる」時間がかかって申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが複雑である。

拳骨