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「万博無料招待」請願への賛成討論

2024年06月28日 |  #茨木市議会 #茨木市議会議員
 
 
 今日は議会最終日。朝まで討論原稿に手を入れました。以下がその討論原稿です。
 
議会が終わって夕方は天六の府本部で会議。それまでゆっくりしました。
終日雨、時折強い風の一日でした。
 
大阪府の関西万国博覧会への招待事業に関する請願への賛成討論
 
 それでは、請願第1号大阪府の児童生徒への関西万国博覧会招待事業に関する請願に賛成の立場から、討論をいたします。
 この事業は「2025年大阪・関西万博」に、大阪府内の小・中・高校およそ1900校、102万人の生徒を無料招待するものです。
 
請願に賛成する第1の理由は、小中学校への意向調査が単なる調査ではなく、参加を強制するものと受け取られる点です。
 
 この事業に当たって大阪府教育庁は各市町村教育委員会に対し、意向調査開始のご案内(通知)を、この4月18日に発出し、5月末までの回答を求めています。
 吉村知事は5月27日、Xで『現時点で1280校から回答あり、75%に相当する950校もの学校から参加希望がありました。残り25%も未定・検討中です』と誇らしげに途中経過を報告しています。
 一方、交野市長はXで《意向調整について、回答は「希望する」と「未定・検討中」の二択であり、不参加の選択肢はございません。「未定・検討中」を選択すると「個別事務局よりご連絡いたします。」らしいです。これでは、実質、強制参加です。》とポストして波紋を呼びました。また「調査が踏み絵になっている。手法が強権的だ」と批判し、6月4日には、万博ポスターを市内の公共施設から撤去しています。
 
 また東大阪市長も「こういう調査では○×△(の3択)が必要なのに、○と△(の2択)だけなのは問題だ」と不快感を表しています。
 
 この種のアンケートでは希望する、希望しない、未定・検討中の三択が一般的であり、行政たるものが「希望しない」を選択肢から排除し、実質強制する内容となれば批判されてもしかたありません。
 
 吉村知事は、府内に住む4歳または5歳の幼児(約13万人)を無料で招待する計画を19日、明らかにし、府内在住で府外の小学校・中学校・高校に通う生徒(約1万人)や、在学していない15~17歳(約4000人)についても、無料招待すると報じられています。
 しかしこれに対しては、《売れない万博チケットを税金でさばくのか》、《これだけ不人気だと、大阪府民全員の無料招待を始めるんじゃあないか》と揶揄される有様です。
 この招待事業は2820万人とあり得ない入場者確保のための動員としか思えないと指摘するものです。
 
請願に賛成する第2の理由は、会場の危険性です。
 
 この3月28日、万博会場となる夢洲の建設中のトイレで、溶接作業中に出た火花が地中から出ていたメタンガスに引火して、爆発しコンクリートの床が破損しました。ケガ人はいなかったと言われていますが、消防への通報は事故のおよそ4時間半後と遅れています。
 
 協会が6/24日、発表した資料によると、爆発現場の東トイレ棟では、2024年2月28日から5月31日の間に、作業員を退避させる基準以上のメタンガスが、76回検知されていたことがわかりました。
 
 このエリアでは屋外のイベント広場を中心に26施設が整備される予定になっていますが本当に大丈夫かと危惧せざるを得ません。
 
 毎日メタンガス濃度を気にしながら、また喫煙すれば爆発の心配をしながらの「いのち輝く」万博とはいったい何なのか、原点が問われていると指摘するものです。
 
請願に賛成する第3の理由は、新たに騒がれている硫化水素の匂いです。
 
 爆発事故があった夢洲1区は廃棄物の埋め立て地ではメタンガスのほかに硫化水素などが地下から発生しています。無臭のメタンガスに対し、硫化水素は「タマゴが腐ったニオイ」といわれ、「0.3ppm」で臭気を感じるレベルといわれています。
 
 万博協会の資料によると、夢洲1区に設置されているガス管26カ所でメタンガスなどを測定したところ、14カ所で硫化水素を検知しており、計2590回の測定のうち「基準値1ppm超えたのが277回、「1ppm以下」でも88回検知しています。
 
 また爆発事故現場の東トイレ棟の地下ピット内でも測定1364回のうち「1ppm超えを221回、「1ppm以下」を144回検知しています。
 
 協会は爆発事故を受け、ピットから屋外へ通じる強制換気型の排気ファンを設置する計画です。硫化水素は空気より重いため屋外に排出されても滞留する可能性があり、ガス管や東トイレ棟の周囲は、臭いにおいが心配されます。
 硫化水素が漂う夢洲1区には会場の顔である入り口ゲートやイベント会場が位置しています。万博に駆り出される大阪府内の小中高校の児童・生徒に臭いにおいが強く印象に残るのではと心配するものです。
 
請願に賛成する第4の理由は、主催者のいいかげんさです。
 
 万博のメタンガス爆発について、パビリオンを出展する参加国の担当者からは、そもそも「事故があったことについて聞いていない」という声が相次いだと報じられています。
 
 メタン発生が付き物の埋立地で、ゼネコンや関係企業が対策無しだったことをうかがわせ、また消防通報遅れと万博協会の事実誤認は、協会で危機管理のルーチンも出来ていないのではと指摘されています。
 
 また府の教育庁も児童生徒の学校ぐるみの参加を求めながら、誰一人、事故現場に足を運ばず、これからも行かないと言明。「安全性は万博協会が調査して示してくれると聞いている」、とまったくの人任せ、他人事です。
 
 しかも今回の事故の実態を明らかにしないまま、各学校へ意向調査するなど、無責任としか言いようがありません。
 
請願に賛成する第5の理由は、学校、引率者、保護者への重たい負担です。
 
 その一つが交通アクセスの貧弱さで、25日からはじまった万博の国際会議でも各国から指摘されています。
 
 会場までのアクセスは、最終的に大阪メトロ・中央線に集結しますが、普段から通勤・通学で混雑し、万博期間中は多い日で、来場者およそ12万人が利用する予定で、1時間あたり16本から24本に増便しても、ピーク時の混雑率は140%になるとの予測もあります。
 
 満員の電車で児童生徒が乗るとき、降りるときの全員の確認は極めて困難であり、引率者には大きな負担となります。
 
 電車が無理となれば、バスでとなりますが、運転手が不足してバスの確保ができるのか、できるとしても保護者にはバス代の負担が出てきます。さらには交通渋滞が往復とも予想されるなど課題は山積です。
 
 また事前の下見がいつできるのか、できたとして従来の校外学習と違って初めての万博であり、当日の行程、スケジュールがどうなるのかも大きな課題となります。
 更には熱中症の危険から夏休みを避け、また新学期や運動会を避けて、平日に学年単位で行くとなれば、その他の行事にも影響します。
 
 そもそも日程すら自分たちの意向がどの程度反映されるのかも不明であり、困惑、混乱は避けられません。
 
 2017年3月、登山講習会に参加した栃木県立大田原高の山岳部員7人と教諭1人が死亡した雪崩事故で、今年2024年5月30日に、宇都宮地裁は、業務上過失致死傷罪に問われた引率教諭ら3人に対し、いずれも禁錮2年の実刑判決を言い渡しています。
 
 万博へ子ども達を連れて行き、帰途に着くまで、会場内外でガス爆発、地震など何が起きるかわからず、起きた場合の対応次第では、引率した教師の責任が問われる可能性は否定できません。
 
請願に賛成する第6の理由は、本来の校外学習とは程遠いものになるからです。
 
 見学先は割り当てで、参加する児童生徒、教員が選ぶことはできないといわれています。
 主体的にものを考え、決定することを排除し、主催者が押し付けたパビリオンに行かされる。そのどこに教育的意味があるでしょうか。それどころか教育の営みを拒否するものとしか思えません。
 割り与えられたパビリオンによる学びも、どの程度期待できるのか不明と言わざるを得ません。
 また連日ガザへの空爆を加え、子ども、女性を殺傷し続け、ジェノサイドだと世界から批判を浴びているイスラエルの参加が予定されています。
 
  当然パビリオン展示も予想されますが、ここにも強制的に子供たちが行かされる可能性もあります。
「いのち輝く」とのテーマとは無縁、かえって反するものと言わざるを得ません。
 
以上、6点にわたって請願賛成の理由を申し上げました。
 
 なお、半年前の12月議会では万博中止を求める意見書への賛成討論の中で、関心も行く気も薄れ、盛り上がりに欠けている、財政面の不安、労災を招きかねない建設の遅れ、カジノIR建設のため軟弱地盤、かつごみ埋め立て地である夢洲の危険性、経済効果の説得力のなさを指摘しましたが、今日ますますその通りの事態が進んでいると申し上げるものです。
 
 6月23日の「沖縄全戦没者追悼式」で高校生仲間友佑さんが朗読した平和の詩「これから」では「誰かが始めた争いで」が幾度も繰り返されました。
 今日の万博をめぐる散々な状況を見ると、将来、万博を語るときに「誰かが決めた夢洲で」が幾度も繰り返されるのではと思った次第です。
 
 最後になりますが、府の教職員組合3団体が、この5日に、校外学習の大前提となる安全が確保されないとして、学校単位での招待の中止を求める要望書を吉村洋文知事らに提出していますが、今回の請願項目はこの要望書よりも温和なものであります。
 
 また請願者が文教委員会で発言したように、市長の答弁も十分踏まえたうえで、「万博招待事業は学校単位ではなく、保護者の判断と責任で、児童生徒の参加とする立場をとり、大阪府や府教育庁に申し入れる」内容であり、議場内の全議員がご賛同いただけるものと期待して、請願の賛成討論といたします。ご清聴ありがとうございました。
 
【今日の情報紹介】
 
共感できる記事でした。
 
 
地域宣伝活動 2024年1月1日~】()は2023年の実績です
・のぼりウォーク  18回(含むゼッケン)
・のぼり駅ラン        4回(17回 含むゼッケン)
・のぼり街ラン     1回
・のぼり自転車  6回(9回、4月から)
・自転車流し街宣   5回(5 回) 
・駅立ち     5回(9回、4月から)
・スポット街宣  29ヵ所(14ヵ所)
・狭山街頭宣伝  5回(9 回)
・総がかり行動     8回(12 回)
・スタンディング      回(  2 回)
・反原発茨金行動   6 回(11 回)
・反原発 11日行動  4回( 4 回)
 
ビラ配布 2023年1月1日~】 
・今日のビラ配布   枚
・6 月のビラ配布  6200枚
・5 月のビラ配布    6250枚
・4 月のビラ配布  10600枚
・3 月のビラ配布  17600枚
・2 月のビラ配布  14500枚
・1月のビラ配布       500枚
・今年(1月~5月)のビラ配布
         53450枚( 2023年は64750枚)
 
【ランと健康メモ】
2024年         (2023年)
・今日のラン      ㎞
・6月のラン 計  42㎞(55㎞)
・5月のラン 計  43㎞(42㎞)
・4月のラン 計  75㎞(43㎞)
・3月のラン 計  40㎞(35㎞)
・2月のラン 計  46㎞(73㎞)
・1月のラン 計  34㎞(91㎞)
 
2023年の記録
・12月のラン 16㎞
・11月のラン 56㎞
・10月のラン 55㎞
・9月のラン 56㎞
・8月のラン 59㎞
・7月のラン 16㎞
 
・今年のラン距離(195㎞)4月まで
・昨年のラン距離(597㎞)
 
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