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市議会の解散決議に反対の立場で質疑と討論

2024年03月25日 |  #茨木市議会 #茨木市議会議員

今朝方3時40分まで市議会の解散決議に対する質問と討論の原稿書き。

最終本会議は午前中は予算、意見書など討論も含めて進み、焦点の市議会の解散決議は昼から。

質疑は私と桂議員、朝田議員。

討論は辰見、山本、米川各議員と私でした。

 討論原稿は質疑と討論の中でいろいろと書き込んだり、削除したりして演壇に臨みます。

 日頃、住民福祉とは無縁と思われる提案者が、答弁でやたら枕詞みたいに使うので、皮肉から討論スタートでした。

 

 先程来、提案者は枕詞のように住民福祉という言葉を連発しておりましたが、どれだけ住民福祉に尽力してきたのか疑問に思って聞いておりました。まずそのことを申し上げ、

市議会の解散に関する決議に反対の立場から討論します。

反対の第一の理由は今回の提案がこれまでの経過を無視し、合意形成の努力がないままの提案であることです。

2020年11月の茨木市議会議員選挙の時期のあり方についての答申には 「4、終わりに」として結論を出さない答申となったが、議長において、この答申を踏まえ、時期の本市議会の構成員に議論をつないでいただけるように要望する」とあります。

同時選挙で議論している自治体として神奈川県厚木市議会があります。定数28名ですが、ここの推進会派の機関紙を見ますと「市議会全議員の合意形成に向けて取り組む」とあり、当然のこととして評価しています。

しかし、本市議会では今回の提案に関して議運や委員会を作っての議論はなく、全議員の合意を図る努力はなされないままでした。唐突に今議会に出されてきましたが、これは議会として確認された2020年答申を無視するものです。

 また常任委員会でじっくり審議し、成果を生み出すための2年任期とし、これを前提にして委員会の運営もなされてきましたが、これをも断絶するものといわなければなりません。

また当然ながら議員も4年任期を前提に議会活動や日常活動を組み立てていますが、突然の解散決議は、そういったこれまでの営みを全く無視するものと指摘するものです。

反対する第2の理由は民主主義の学校としての地方自治、また二元代表制としての議会の役割が軽視されているのではないかということです。

 民主主義の定義は「人民が主権を持ち、自らの手で、自らのために政治を行う立場。人民が自らの自由と平等を保障する生き方」です。地方自治はその地域の住民の意見を反映させやすい政治をしているため、民主主義の学校と言われ、民主主義を学べるような場でもあるべきです。

地方自治体では、首長と議会議員をともに住民が直接選挙で選ぶ二元代表制をとっています。

首長、議会がともに住民を代表し、ともに住民を代表する首長と議会が相互の抑制と均衡によってある種の緊張関係を保つことが求められています。

議会が首長と対等の機関として、その地方自治体の運営の基本的な方針を議決し、その執行を監視し、また積極的な政策提案を通して政策形成が二元代表制の本来の在り方でもあり、中央政治より住民の意見を反映させやすくなっています。

同時選挙によって選挙費用を削減するよりも、私は市民の政治参加、民意反映の場として考えるなら、当然4年に一回の選挙よりも、二回あるほうが優れています。

 選挙費用がその分、同時選挙よりもかかるとしても、それは民意の反映にかかるものであり、民主主義にかかる経費として当然と考えるものです。

反対の第3の理由は提案者の選挙に対する認識に大きな疑問を持つからであります。

提案理由の一つに、提案者の一人が「何より大事だと私が考えていることは、市民の政治家不信に向き合う為の同日選挙」と述べ、その政治家不信の声として「9ヶ月分の報酬が数百万円減るから惜しいんやろ」、また「市長選挙で売名して9ヶ月後の市議会議員選挙に利用」を上げ、「自分の保身しか考えていないという市民の声に応える行動を起こし、政治家に信頼を取り戻したい!というのが私の思いです」と述べている点です。

これは同時選挙に反対している議員、さらには市長選を戦ったものの、結果として落選し、その後、復活した議員に対する誹謗中傷とも思われる言辞であります。

「市長選挙で売名して9ヶ月後の市議会議員選挙に利用」したとして、そのどこが政治不信につながるのか、まったく意味不明です。市長選にどのような動機で立候補しようと、そのことを咎める根拠はどこにもありません。それは市議選も同様です。

立候補の動機が何なのか、候補者が日ごろから発行している、ビラやネットでの発信で一定程度判断する以外ありません。候補者の内面まで踏み込んで正確に判断することなど、神ならぬ人間にはできませんし、それは無意味としかいいようのないものです。

また動機を理由にして、立候補はけしからんというのは、立候補する権利を侵害するものであり、政治参加を否定するものです。

同時選挙によって9か月の議員活動が失われることに何ら言及せずに、「9ヶ月分の報酬が数百万円減るから惜しい」との発想には、議会活動よりゼニ・カネなのかと残念な思いをするものです。

先ほど、桂議員からもありましたが、定数1の市長選の大変さは戦ったものにしかわからないものがあります。私自身は維新市政を許さない、許してはならないと市長選を戦い、府議選も維新府政をチェックしなければならないとの使命感で戦いました。

市長選については市政全般に対してどのような政策を掲げるのか、議会との折り合いをどうするのか考えなければなりません。

事前の記者会見や個人演説会など市長選ならではの取り組みもこなさなければなりません。また経済的にも市議選よりも多い供託金や選挙費用の捻出に加えて、落選後の生活や活動はどうするのかも考えなければなりません。

「市長選挙で売名して9ヶ月後の市議会議員選挙に利用」など、市長選を知らない人物の妄想としか思えないものです。

反対の第4の理由は同時選挙にすれば、これまでよりも投票率がアップするのは当然とすることに疑問を持つからです。

質疑でも述べましたが、別々に実施していた市長選と市議選を同日にしたことによって投票率はどう変化するのかについて誰もが納得できるものは私の知る限り存在しません。

立証するには、別々に選挙を実施していた時と、同日にして以降の投票率について、それぞれ3回ぐらいを比較しなければ客観的な根拠とはなりませんし、一つの自治体だけでなく、10ぐらいの自治体を調べなければなりません。しかしまだ同時選挙は必ず投票率アップにつながるとの定説はまだないと私は考えています。

それはどれほど続くのか、確かに最初はその傾向があるのかもしれませんが、質疑で取り上げた会津若松の市長選、市議選の同時選挙の投票率を見れば、2023年 市長選も市議選も51.11%となっていて2011年からすれば9%減少しています。

本市の2020答申でも参考資料での実施市の状況を見ても上がった、下がった、変化なしで、同時選挙にすれば上がることは立証されていません。

反対の第の理由は同時選挙になれば、茨木の選挙からの教訓が薄れてしまうと考えるからです。

歴史的経過があります。本市は長らく政争の町として知られていました。中でも市長選は誰が勝ってもおかしくない接戦が続いていました。

1963年1月の市長選は 17062票と 14090票

1965年は上位3人の得票は11670票、10849票、10114票でした。

のちにリコール運動につながる1969年の市長選は 16408票、15887票、15085票であり、 

リコール成立後の1971年4月も21515票、 20603票、 15673票と投票箱のふたを開けるまで わからない選挙の連続でした。

このような状況の中で、1969年市長選では市長候補の上位3人、市議会議員も十数人が選挙違反で逮捕や取り調べとなり、リコール運動から、市長辞任になっていきます。

市会議員の選挙でも質疑で述べた通り、選挙公示のミスによって、最高裁判決が出るまで、府の選管、市議会特別委員会設置、高裁と、約3年を要する事態が生じました。

こういった歴史に学び、選挙違反を引き起こしてはならない、また選管には厳正な事務が求められるとの教訓を引き継いでいくことは大切なものだと私は考えています。同時選挙になれば、こういった歴史に学びことは容易に失われていくのではないでしょうか。

最近市政は安定しているものの、病気退任も含めて、途中退任が今後ないとは言えません。市議会も何があるかわかりません。同時選挙が将来もずっと続く保証はないことも申し添えるものです。

反対の第6の理由は、提案者が可決されて解散できるという見通しがないままに、出たとこ勝負で、というより否決されることを承知の上で提案されたことは議会軽視そのものと指摘するものみです。

 また4年後の実施ですがこれまたどうなるか分かりません。大阪都構想の勝つまでじゃんけんを想起させるものであり、全く無責任であります。

最後になりますが、反対の第7の理由は解散して、4月に選挙を実施となれば、その選挙は本来のあるべき選挙から逸脱した乱暴な選挙となり、民意が反映されたとは到底言えないものになるからです。

まず事務局は本日解散となれば、選挙管理委員会を開催し、選挙期日の決定、投票日の投票所だけでなく、期日前の投票所の確保、投票所で予定されていた全てのイベントを円満に中止していただく手配、立候補予定者説明会の段取り、立候補届など配布資料、入場整理券、選挙ポスター掲示板の依頼と設置、投開票の人員の確保など進めていかなければなりません。

しかも市長選の最中の準備となり、過労死寸前の激務になることが予想され、こんなことは避けなければなりません。

 候補者も同様のバタバタとなります。現職はともかくとして、新人にとってはまさに不意打ち、事前準備ができないために立候補断念もありうる話です。

市民も市長選が終わったばかりと思っているところの市議選となれば、戸惑いだけでなく、現職議員のエゴと批判が出てくることが予想されます。

十分な準備のないままの選挙は、政策論争どころではなく、民主主義とは無縁のものとなり、選挙そのものを冒涜する行為であり、市民の市議会に対する信用失墜にもつながるものであります。

スポーツ大会でもそうですが、試合当日に向けて万全の準備をした選手、サポーター、大会関係者、観客によって大会は盛り上がり感動的なものになります。

選管、候補者、有権者が予定しているのは来年一月の選挙であり、それに向かって粛々と準備するのが本来の在り方であり、民意を反映につながると強く主張するものです。

 以上7点にわたり、反対の理由を述べました。議員諸氏に決議反対の態度をとるよう、お願いをして私の討論を終わります。

 4時からは大阪市内天六で、社民党近畿との懇談会、そのあと新社会党近畿ブロック会議が予定していたのですが、本会議は5時を超えてしまい、遅れての参加となりました。

 

 
【地域宣伝活動 2024年1月1日~】()は2023年の実績です
・のぼり ウォーク 10回
・のぼり 駅ラン  1回(17 含むゼッケン)
・のぼり 街ラン  0 回
・のぼり 自転車 2回(9回、4月から)
・駅立ち     2回(9、4月から)
・自転車流し街宣   回(5) 
・スポット街宣  カ所(14)
・狭山街頭宣伝   1回(9)
・総がかり行動     3回(12)
・スタンディング  回( 2)
・反原発茨金行動 3 回(11)
・反原発 11日行動  2 回(4)
 
ビラ配布 2023年1月1日~】 
・今日のビラ配布    枚
・3 月のビラ配布  12800枚
・2 月のビラ配布  14500枚
・1月のビラ配布       500枚
・今年のビラ配布 27800枚(64750枚 2023年の記録)
 
【ランと健康メモ】
 
2024年      ()は2023年の実績です
・今日のラン         ㎞
・3月のラン 計  27㎞(35㎞)
・2月のラン 計  46㎞(73㎞)
・1月のラン 計  34㎞(91㎞)
 
           2023年の記録
・12月のラン 計  ㎞(16㎞)
・11月のラン 計  ㎞(56㎞)
・10月のラン 計  ㎞(55㎞)
・9月のラン 計  ㎞(56㎞)
・8月のラン 計  ㎞(59㎞)
・7月のラン 計  ㎞(16㎞)
・6月のラン 計  ㎞(55㎞)
・5月のラン 計  ㎞(42㎞)
・4月のラン 計  ㎞(43㎞)
 
・今年のラン距離(80㎞)
・昨年のラン距離(597㎞)
 
・体調         良好
 
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