市町村合併でも過疎が進行 津貫中学校が加世田中学校に統合

写真は南薩摩の風景　帰省時に写したものです。

　郷里の加世田市（現南さつま市加世田地区）にある津貫中学校が来年廃校になり、加世田中学校と統合するとホームページで知りました。生徒数の減少が著しく2004年の57名が今年・2009年は34名になり、学年では3年が18名、2年が9名、1年が7名と先細りしての結果です。

　これで旧加世田市の中学校は私の出身校である万世中学校と加世田中学校の２校だけになり、南薩摩に限ったことではありませんが、地方の過疎化、生活基盤の崩壊は厳しいのひとことです。

　過疎化は私の小学校の頃でも大きな問題でどうしたらいいのか、社会科の授業で幼い頭で作文を書いた覚えがあります。

　その時分でも、夏、秋には幾つもの祭りがあり、商店街は潤っていました。薩摩万世駅があり、ローカル鉄道は伊集院で、熊本、福岡方面と鹿児島西駅（現鹿児島中央駅）に分岐し、加世田からは枕崎までローカル線が走り、枕崎からは指宿、鹿児島に向かう国鉄が地方のくらしを支えていました。

　いつしか鉄路は姿を消し、バスの本数も少なくなりました。車に乗れない人たちはタクシーに頼る以外なくなり、家計にも響いています。小学生時分の事を考えれば、なんと昔は豊かだったんだろうとさえ思えてくるぐらいの荒廃ぶりに言葉を失ってしまいます。ここでも政権政党だった自民党の罪は大きいのです。

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