満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『ダルバール』

2021-07-24 01:17:50 | 映画

皆様ごきげんよう。ついに東京オリンピックが始まりましたね。しかしそんなことよりラジニに夢中の黒猫でございますよ。イヤまあ割といつも夢中だけども(笑)。

先日のエントリで触れましたラジニ主演作『ダルバール』ですが、勿論有給取って初日初回に観てきましたし、そのあともう1回行きました。
外出を控えているため、超久しぶりに新宿に行ったんですが、考えてみたら『ロボット2.0』ぶりかもしれません。駅中がめっちゃ工事中で、無意識に目印にしていた店などがなくなっていて白い壁になっていて、東口こっちでええんか?となりました。新宿ピカデリーのはす向かいのアニメイトなくなっててびっくりしましたわ。

・・・結論から言おう、

最高に面白かった!

可能な方は絶対に観に行ったほうがいいです。※ただしPG12(親または保護者の助言があれば12歳未満の方でも鑑賞できます)で暴力・流血描写ありなので、苦手な方はご一考下さい。

ムンバイ市の警察長官、アーディティヤ・アルナーチャラム(ラジニカーント)は、犯罪者に対する苛烈なやり口で知られており、アーディティヤの命を受けた警察による超法規的殺人が連日報じられるようになる。あまりの苛烈さに人権委員会から調査員が派遣されるが、アーディティヤは意に介さず脅して追い返す。
かつてのアーディティヤを知る人権委員会の長官はその変貌を嘆くが、ムンバイ市警察長官を拝命した後行った容赦ない捜査により、地元のマフィアの恨みを買ったアーディティヤは、一人娘・ヴァッリ(ニヴェーダ・トーマス)とともに車に乗っているところを襲われ、娘は命を落としていた。妻には既に先立たれており、たった一人の家族である娘を喪ったアーディティヤは復讐の鬼と化し、娘を死なせた犯人を捜すため容赦ない捜査を行うが・・・?

というようなお話。

シリアスなんですが、シリアス一辺倒にならず、笑いも恋愛要素も「それ要る?」という小さい笑いもマサラに散りばめられていて、これぞインド映画!という感じでした。面白かったー!

公式サイトでも前情報でも「御年70歳のラジニカーントが」とやたらと強調していましたが、ラジニに年齢とか関係ねーから。ラジニはラジニですから。むしろ素敵さが増す一方ですから。
とはいえ観る側にそう思わせられるのは、きっとラジニがすごく頑張って身体を鍛えてコンディションを調えて臨んだ結果なんだろうなと思うと、ますますラジニへの愛と尊敬が深まります。すき・・・!
ホントにね、ダンスもアクションも演技も素晴らしかったです。

特筆すべきは、ラジニファンならご存じの「スーパースターラジニのテーマ」のアレンジ曲が随所に使われていること。
ご存じない方のために説明しますと、ラジニ主演の映画は、映画の冒頭に軽快な音楽と共に「SUPER STAR RAJNI」のロゴが展開される短いムービーが必ず挿入されます。

↓これ
Super Star Rajini Intro Theme Music


これを観つつ手拍子して、ヒャッホウラジニ来るゥ!と盛り上がってから本編が始まるわけです。

が、今回、この音楽をアレンジした楽曲が本編の至る所で使用され、ファンの興奮を否応なく煽るうえ、映画のかなり最初のほうの最初のダンス音楽「Chumma Kizhi」では曲中にラジニコールとがあるという事実。

↓これ
DARBAR (Tamil) - Chumma Kizhi (Video Song) | Rajinikanth | AR Murugadoss | Anirudh | Subaskaran


ヤダなにこれすっごい・・・!と盛り上がる一方、「あれっでも劇中の役名はアーディティヤでは・・・?ええんかラジニで」と2回観てから気づきました。ラジニの映画初見の人は「?」て思うのかも・・・そうならないためにこのエントリをご覧になった皆様は貼ったyoutubeの動画をご一見してから劇場に行って下さい。わたしとしては何の違和感もなかったけど(笑)。

ホントこれマサラ上映(声出し・クラッカー・鳴り物OK)だったらめちゃくちゃ盛り上がるよ!はよやりたい(笑)。

ラジニはとにかく全編通してかっこよかったんですけど(娘と絡むシーンは大体可愛い)、悪役が結構皆さん大物感あるイケメン揃いでした。ドラッグ売人の父で裏社会の大物を演じたNwab Shahはそのビジュアルから戦ったら絶対強いと思ったのに戦闘シーンはなしで残念。そしてラスボスのハリ・チョープラを演じたスニール・シェッティもめちゃくちゃかっこよかったです。ヴィゴ・モーテンセンに似てない?(ヴィゴ好き)劇中の服の趣味は微妙だったけど(笑)。

でもあらゆるイケメンの中でもやっぱりラジニが一番かっこよかったんだよなあ。

アクションとか有無を言わさぬ存在感とかが言及されがちですが、今回わたしが一番ラジニってすごいと感じたのは、娘からの動画を見終わったあとのラジニの表情でした。あんな表情できる人いる・・・?あ、いたわラジニが。
(このへんはストーリーに関わる部分となり、詳しく描写するとネタバレになりますので気になる方は劇場へGO)

とにかく色々と盛りだくさんで、ラジニファン必見の内容でしたが、

・Chumma Kizhiのラジニコール、また渋い色のスーツも似合うラジニのダンス
・バトルシーンでの「タレイバー(=ラジニのあだ名、「兄貴」的な意味)」コール
・タイの警官によるラジニのサングラスアクション完コピシーン(とそれに先立つラジニによるサングラスアクション)
・娘の動画を見たあとのラジニの表情
・駅のホームでの完全に相手を舐め切ったバトル
・クライマックス、ハリ・チョープラとのステゴロバトルのあらゆるラジニ

あたりが見どころかと。まあぶっちゃけ全編見どころだけども。

カリスマ性、演技力、アクション、人柄、その中に見え隠れする可愛さ・・・ ラジニって何拍子揃ってんの???

できればあと1回観に行ければと思っていますが、行けるかな・・・行けたら未来のマサラ上映に向けてクラッカー何個用意すればいいかカウントしたいと思います(笑)。

お時間があって行ける範囲に公開している劇場がある方、是非観に行って下さい!


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