満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

明日からベータバージョンだそうですよ

2011-02-28 02:30:57 | 雑記

皆様ごきげんよう。未だに寝違えが治っていない黒猫でございますよ。
コレ逆に動かしたほうが治るんじゃねえのという根拠のない思い込みのもと、でも普通の運動はストレッチの時点ですごく痛そうで敷居が高かったので、今日は久々にプールに行ってみました。なんか水の力でこうマッサージ的な効果も出て、体の痛みも緩和されるんじゃないかと。
やっべ、そうでもなかったわー。未だに痛いわー。

ちょっとは緩和されたのかどうなのか不明です。むしろ全身の倦怠感が増したような気もしないでもない。でもわたしはやるだけやった。やり遂げた。(何を)だから後悔しない。多分。


それは置いといて、わたしの利用しているこのgooブログですが、明日からベータバージョンに移行するそうです。利用者側の編集画面が変わるだけなので、ROMだけの方には何の影響もないかとは思うんですが、わたしにしたらそこそこ問題です。
なんか前々から上位バージョン(=ベータバージョン)を利用しなよ的なお知らせは何度かあって、どんな拍子かたまに何もしていないはずなのにベータバージョン画面になっていたりして、そのたびに「だが断る」とばかりに旧バージョンに戻して利用していたんですが、明日からはそうもいかないことになりそうです。

わたしはデフォルトの状態からフォントの色と改行幅を変えて利用しているんですが、ベータバージョンではどうやるのかなぁ・・・なんか使いづらかったのでいつも旧バージョンに戻してたんだけどな。
明日からしばらく改行幅などが今までと違ってしまうかもしれませんが、そういうことですのでご了承頂きたい次第にござります。

ござりますと言えば、NHKの大河ドラマ「江」をなんとなく観ているんですが、いつ大人になるのあの子たち。子ども時代長くね?ここまで長いなら子役を使えばよかったのに。こんなことを言うのも野暮かもしれませんが、三人姉妹(を演じる役者さん)がいつまでも子どもの服装をしているのがなんかもう痛々しい。史実通りなら長子の茶々でもまだ10歳らしいですよ。やだよあんな10歳。
とはいえ真面目に全部観ているわけではないので、一回見逃したら信長(=豊川悦司)がお亡くなりになっていてショックでした・・・。



ああ、また一週間が始まるのか・・・でも2月もいよいよ終わり、ラスト一ヶ月、カウントダウンしつつ頑張ろうと思います。

せなかいたい

2011-02-26 16:03:02 | 雑記

皆様ごきげんよう。寝違えて背中がいたい黒猫でございます。何コレ休日に限って何コレ。今から飲みに行くって日に限って何コレ。

まあ、なっちまったものは仕方ないね。痛いけど。左腕を上げると背中が痛いので、ゆっくり行動せねば。


最近とうとうボケたかという感じのポカミスをすることが多くて、自分の脳がマジで心配です。
お弁当箱を職場のロッカーに忘れて帰ったり、借りた本が既読のものだったり、昨日なんかジム寄ったのにジム用の服が上しかありませんでした。確かに用意する時「このシャツの色には下は黒いほうがいいかな」とか思って最初に入れた別の色のパンツを引っ張り出したのでした。で、代わりを入れなかった、と。

・・・なんか改めて書いてみるとマジでやばくね?

急遽着るものを買っていたせいで時間を食い、出ようと思っていたキック&パンチには間に合わなかった・・・あああん。

ま、過去を振り返るのはこれくらいにして、とりあえず飲みに行く支度しますわ。
例の予約が取れてなかったガールズトークプランなんですが、大丈夫なんだろうな。最近の自分の馬鹿さ加減を思うと、不安だ・・・。

ストレスバイバイ

2011-02-25 01:00:54 | 雑記

皆様ごきげんよう。契約期間終了に向けて日々カウントダウンをしております黒猫でございます。

昨日、派遣会社の営業担当氏が契約を延長するかどうかの最終意思確認ということで派遣先に来ました。
答えはただひとつ。

「これ以上こちらで働きたくありません」

こんな身も蓋もない断り方したの初めてだよ。婉曲な表現とか、「申し訳ないのですが」などの枕詞などをつける気持ちに全くなりませんでした。きちんとこちらが続けるつもりがないことをわかってもらわなくては。

営業担当氏もこちらの待遇とわたしたちの不満はよく知っているので、「ですよね、わかりました」という程度で済み、今後の話(この仕事終了後の話)などを主にして帰っていきました。続けらんないよあらゆる意味で。

よし。これでこことは名実ともに3月末までの付き合いよ!そう思ってがんばる、頑張れる、頑張らなきゃいけないの。(渡鬼風台詞回し)

というわけで、開放感に浸りつつ、今日は久しぶりにヒトカラに行ってきました。
いやあ、なんというか、大声とともにストレスが身体から放出されていきましたよ。ヒトカラはいいねぇ。でも今の職場だと帰りが遅いのでほぼ夜料金になってしまい、ちょっと高くつきます。ま、たかが知れてるっちゃ知れてますが、今まで散々お茶一杯程度の料金で歌ってきたので。

ひとりだと選曲に全く気を遣わなくていいので、ボカロ3割アニソン3割懐メロ3割その他1割という、非常にマニアックな選曲でした。
今回も採点オンにしていたんですが、高得点ベスト3がアニソンでした。まあ、アニソンというか、ニコ動の有名曲ばっかりなんですが。
でも他人と行く時に備えてKARAとかレディー・ガガとかの曲も練習してみた。
わたしのあとに入る人、履歴見てどう思うんだろう・・・「poker face(レディー・ガガ)」→「ドラえもん音頭(大山のぶ代)」→「ヒトゲノム(MEIKO)」→「プレゼント(BUMP OF CHICKEN)」→「みずいろの雨(八神純子)」とかいう流れ。我ながら何だろうこの節操のなさ。
でも今回最も高評価されたのは「創聖のアクエリオン(AKINO)」でした・・・。相変わらず自分の中の出来とは全く異なる評価をして下さるわ、カラ鉄。

なんとなくサビはわかるという程度の曲を適当にどうにか歌ってみるのも、結構楽しいです。意外と歌える場合もあったり、全然ダメだったりしますが。

ともあれ、ちょっとストレスを飛ばしてきたので、明日一日頑張れると思います。
・・・明日やることありますように。


握力を鍛える道具

2011-02-22 01:39:35 | 雑記

皆様ごきげんよう。月曜日は憂鬱、黒猫でございます。

ところで一週間くらい前に、自転車の右側のブレーキがきかなくなってしまいました。右ハンドルのブレーキを握ってもすかすかした手ごたえがあるばかり。よくよく見てみてると、ブレーキに繋がっているワイヤがたるんでいて、なんか不自然な感じに飛び出ていました。どこかで引っ掛けたのかな。

右は使えないけど左は使えたので、そのまま乗っていたんですが、普段自分でもあまり意識したことはなかったんですが、わたしは基本的に右のブレーキを使っているようなのです。利き手だからかなあ?
なので、止まろうとする時に一度右ブレーキを握ってすかすかしてから「あっこっち壊れてんだった」と思って左で止める感じになります。これだと実際止まるまでちょっと誤差が生じるので、こりゃ危ないなと思い、今日仕事帰りに修理してもらいました。

ワイヤが切れてますね、と言われ、15分くらいで直してもらえましたが、パンク修理より安かったよ。助かりました。
と思いつつ、万全の状態になった自転車に乗ってブレーキをかけようとしてみたところ、以前より握力が要る仕様になっていることに気づきました。
グっと握ってもあんまり手が縮まらない。なんていうか、握力を鍛えるための洗濯バサミみたいな形状の道具を握ってる気分です。(正式名称がわからない)ちなみにリンク先は「握力を鍛える道具」のgoogle画像検索の結果です。
ブレーキの性能自体はバッチリ回復していましたが、毎日これ乗ってたらなんか握力つきそうです。

そのうちリンゴを手で砕いたり、電話帳を縦に引き裂いたりするようになっちゃったらごめんね。(ねえよ)

なん・・・だと・・・( ゜д゜)?

2011-02-21 00:07:16 | 雑記

皆様ごきげんよう。マジ休日短くね?と時の神様を問い詰めたい黒猫でございます。もしくは気づかぬうちにキングクリムゾンで攻撃されているのか。


ところで、先月の終わりに高校の時の友達の一人と会いまして、久々に皆で会わないかという話になり、わたしが飲み会のセッティングをしました。日程を調整して、お店を予約。まあ、ぶっちゃけ以前自分が一度連れてってもらってなかなかよかった、○まどかのガールズトークプランを再び利用することにしたんですが。

これを新宿のお店で予約し、コース内の鍋料理の種類が選べるので、またみんなに希望を聞いて、多数決を取りました。
その飲みが今週末と迫ってきたので、そろそろお店のほうに鍋の種類を連絡しておかねば、と思い、先ほど電話してみました。


わたし「26日に○名で予約してます黒猫ですが、鍋の種類を決めたのでお知らせしようと思いまして」
店員「26日にご予約の・・・黒猫様、ですか。少々お待ち下さい。(しばし間が開いてから)・・・26日の何時にご予約ですか?」
わたし「18時です」
店員「・・・黒猫様というお名前ではこの日のご予約は頂いていませんが
わたし「(なん・・・だと・・・( ゜д゜)?)
店員「失礼ですが2号店でご予約されたということはありませんか?」(※新宿には1号店2号店の複数の店舗がある)
わたし「ないと思いますが、電話して確認してみます(1号店との電話を切って2号店へ電話する)すいません、26日に黒猫という名前で予約はありますか?」
店員「黒猫様・・・(間が開く)ございませんね。失礼ですが1号店でご予約されたのでは」
わたし「(それさっき聞いたわー)1号店でも同じことを言われまして、ないようなのでもしやこっちではと」

こんなやり取りをしたあと、2号店では副店長が電話を代わってくれ、予約の名前はないけれども、ちょっと席が狭くなるのでもよければ今から2号店でお受けします、と言ってくれました。なのでこちらで予約しなおすことに。

危うく自ら申し出て幹事をしておきながら、店が予約できていないという惨事になるところでした。2号店の副店長さんが良い方でよかったわ。

でも待って。

じゃあわたしが最初に予約の電話をしたのは何処なのよ。
何これオカルト的な展開?

今思うとちょっと迂闊ですが、予約の電話に出た店員さんの名前をスルーしてしまい、控えておきませんでした。男性だったことしか覚えていません。だから調べようがないんですが・・・彼との電話はわたしの妄想だったのか?
どうせあとでまた鍋の種類を知らせる必要があったので、予約の電話を入れたあと、そのままその番号を登録したんです。なのに間違うか?

なんだかなぁ・・・。釈然としません。
でもまあ、普通だったら事前に2回もお店に電話しないので、予約が取れてないことにも気づかずに当日を迎えただろうし、そういう意味では事前に知れてどうにかなりそうなのでよかった、ということにします。

でもなんか怖いので、この予約こそはうやむやにならないように、失礼かとは思いましたが副店長さんのお名前を確認して控えました。
当日ちゃんと飲み会ができたら、お礼を言わなきゃな。

瀕死家電の謎の頑張り

2011-02-20 04:20:15 | 雑記

皆様ごきげんよう。久々に駄目人間な休日を満喫しました黒猫でございます。朝寝坊最高☆最早それは朝とは言えないという時間まで眠れる幸せ。


ところで少し前から主にPCに使っているヘッドホンが瀕死状態です。どこか断線したのか、しかかっているのか、右側の音がかなりの確率で聴こえません。色々引っ張ったり縮めたりしていると聴こえるようになる場合もあるんですが、その確率も段々と下がってきています。両耳が聴こえないと、パートがステレオに振り分けられてる曲などが全部聴こえず、ストレスです。
こりゃあいよいよそろそろ買い替え時かな、と思って2ヶ月くらい経ちます。
買い替え時かな、思った途端、瀕死家電は結構な確率でしばらく頑張る気がするんですが、何故なの。謎です。

考えてみるとこのヘッドホン、PCより長く使ってるもんな・・・5年じゃきかないのでは。そう考えるとよく保ったと思います。何度も踏んづけたりしてるのに。

今のPCはデフォルトの状態では音が出ず、ヘッドホンを繋ぐか、スピーカーを繋がないと音が聴こえません。そしてスピーカーは普段殆ど使わないので外しています。

次のヘッドホン、どんなのにしようかなあ。
これの前はワイヤレスのを使っていたんですが、有効範囲が確か3Mくらいという触れ込みだった割には結構音がブツブツ切れてストレスでした。電波を飛ばす装置?とヘッドホンの間に遮蔽物があると切れちゃうみたいでした。
ヘッドホンって結構お値段ピンキリなんですよね・・・高いものはびっくりするくらい高い。どうしようかなー。
でもきっとわたしがこのヘッドホンで満足していた数年で性能もずいぶん上がっているのでは。

近いうちに電器屋に見に行ってみようと思います。

しかと

2011-02-19 16:49:49 | 雑記

皆様ごきげんよう。昨日久しぶりにスタジオレッスンに2つ出て(今年初かも)、これまた久しぶりに終了時に「誰かわたしの代わりに今からお風呂入って髪乾かして家帰ってくれないかな」と思った黒猫でございますよ。マジで疲れた。

両方ともしばらくサボっていました。金曜なので、飲みに行っちゃったり、開始時間に間に合わなかったりすることもよくあるんですが、2回くらい故意にサボりました。よくない。よくないね。
久しぶりに出たら楽しかったので、今後もできる限り出ようと思います。

でも1個目のレッスン(キック&パンチ)と2個目のレッスン(パワーヨガ)の間に少しドレッドミルで歩いて、あまりに久々で足に来ていたのか、降りようとした時立位からタメなしでスタイリッシュに正座するような感じで転んでしまいました。
それを見ていたジムのスタッフとインストさんに「だ、大丈夫ですか」とか言われた・・・大丈夫ですハイ。恥ずかしい・・・。


ところで一昨日から派遣会社の営業さんが何度も携帯に電話をくれるんですが、何故かわたしが出られない時を見計らったかのようなタイミングで(地下鉄で帰宅途中とか、お風呂中とか)かけてきています。なんなの・・・。
そして昨日、久しぶりにDVDでも借りようとTSUTAYAに寄って、選んでいる最中にまた着信がありました。出ようとしたんですが、同じポケットに入れていた飴の箱を落として中身が出てしまい、拾っている間に切れてしまいました。だって周囲の人も拾ってくれてたから、そこで電話に出るのも、ねぇ。

で、そのあとでかけようかと思っていたんですが忘れてしまい、今日に至ります。まずいかなぁ。
用件はわかってるんです。様子見。ホラ、派遣先がアレだから、心配してるんです。
でもわたし別に特に報告するようなことはないんですよね・・・というか言ったところで何か変わるのかと。即日契約終了が認められるわけでもないし、もうあとは耐え忍ぶしかないんでしょどうせ。
しかも来週職場に定期聞き取りに来ることもわかっているので、別にわざわざかけなくても、とも思うんですが、やっぱちょっと非常識ですかね。
もう一人同職場に派遣されている人は結構しょっちゅう不満をメールしているらしいので、メールしとくかなぁ。「何度もお電話頂いてすいませんが、特別何もご報告することはありません。一刻も早く3月末になればいいと思います」とか(笑)。

それともシカトしていい?



これ好きだったわぁ・・・。この作者さん、おしりかじり虫とかを作った方なんですね。
おしりかじり虫はともかく、GO!GO!選挙はどうかと思うマジで。

マジねむい

2011-02-18 01:02:31 | 雑記

皆様ごきげんよう。今ならのび太に負けない入眠速度で眠りの国に行ける気がしてならない黒猫でございます。ねむいマジねむい。

やっと風邪から全快した感じなので、今日はジムで頑張ってしまいました。
そのツケがこの眠気さぁ。まだあと一日仕事行かなきゃいけないってのに。

そんなわけで今日はもう今にも眠りそうな有様なのでこのへんで。

とりあえずそのうち貼ろうと思ってた動画を貼って寝ます。
この発想はありそうで無ェ。サビの歌詞のシンクロ率にご注目。



つぎのたのしみを

2011-02-17 00:19:42 | 雑記

皆様ごきげんよう。旅行という楽しみも終わり、3月末までひたすら耐え忍ぶ日々なのかと思うと人生が重い黒猫でございます。

なので、つぎのたのしみを見つけようと思います。

とりあえずまずはバンプの新曲な。2/23発売。「友達の唄」。これでググったら、ゆずが同一タイトルの曲を出しているようで。あらやだ紛らわしい。

今回の曲はなんとドラえもんの映画「映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」の主題歌になります。

○○年ぶり(自主規制)に劇場にドラえもんを観に行く日が来たようだな・・・行ってやんよ・・・。

何を隠そうこの黒猫、初めて観て泣いた映画はドラえもんであります。
結構同志居るはず。居るよね?

きょうPONTSUKA!(バンプのラジオ番組。BAYFMでの放送後、ネットラジオで聴けます)を聴いたら、メンバーが「この際だから言っちゃうけど俺らドラえもん大好きだよ」という趣旨の発言をしていました。映画ドラえもんの広報担当にも褒められたほどだとか。
・・・いや、わたしだって負けないよ?
こう思った人、相当いると思う(笑)。
初めてタイに行った時、タイ語版のドラえもんの漫画買っちゃったもんよ。ドラえもんが世界で愛されているのは実にうれしいことですよねホント。
そういや香港に行った時、ホテルのTVで「キテレツ大百科」の放映を偶然見たんですが、広東語(多分)吹き替えだったにも関わらず、勉造さんの声が日本語版とそっくりすぎてビビった覚えがあります。(わりとどうでもいい小ネタ)

イヤ、でもドラえもん好き度、バンプに負けちゃうかな・・・今回の「鉄人兵団」もちょっとストーリーうろ覚えです。リルルは覚えてる。(※この作品は過去に映画化されたストーリーのリメイクです)結構シビアな話だったということは覚えてます。
とりあえず近いうちに旧作を借りて復習しておこうと思います。これも泣いた覚えはある。(泣きすぎだろ)

前の職場でバンプのCDを貸した人がわたしをしのぐ勢いでファンになってしまったので、その人と一緒に観に行くかな。

『風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった』

2011-02-15 00:06:27 | 

皆様ごきげんよう。降りしきる雪に怯える黒猫でございますよ。
コレ明日電車ちゃんと動くん・・・?不安だ。

ところで、旅行をはさんで読み終えた本がとてもよかったので、久々に本の感想を。

『風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった』(ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー共著、田口俊樹訳、池上彰解説 文藝春秋)

世界最貧国のひとつである、アフリカのマラウィ共和国の住む少年、ウィリアムは、貧しさから中学校の学費が払えず、中学校を中退する。が、近くの小学校の図書室で借りた「エネルギーの利用」という本を読み、独学で家の前に風車をつくり、自力で電力を得ることに成功する。

というお話で、本人によるノンフィクションなんですが、上に書いたのはあくまであらすじ。
わたしはネットか新聞かでこのあらすじまでは知っていて、ちょっと興味があったので、図書館で借りてみたんですが、すごかったよコレ。ホントいろんな意味で。
確かに内容を省略したら上記のようになるはなるんですが、マラウィという国の状況が凄まじい。

お恥ずかしい話ですが、わたしはこの本を読むまでマラウィのことなどアフリカのどこかにある国、という程度にしか知りませんでした。
最近(といってもマラウィの独立は1964年)独立したアフリカの国々にはよくあることらしいですが、独裁者による長い支配で国の政治は破綻状態だったのに、そこに飢饉が起きるのです。あらすじにはひとことも書いてませんでしたが、凄まじい飢饉が起こったのです、21世紀に入ってから。
こういう時のために国が備えておいたはずのトウモロコシ(主食)は、政府の誰かが横領か横流しかしてしまい、国連に借りた分まで国民のもとに届く前に消える有様。著者のウィリアムの家も売る分どころか自分の家で食べる分も事欠く始末で、生きるか死ぬかというようなギリギリの状況の中、ウィリアムの学費も払えなくなってしまいます。

泣く泣く学校を辞めたウィリアムは、苦しい状況の中、小学校に併設された小さな図書室の本で勉強を続け、それがやがて結実するんですが、そこに至るまでの飢えの描写がものすごく、圧倒されます。
学校には行けない、家業の農業を手伝おうにも旱魃で作物が育たない、という中で、ウィリアムは風から電力を得るという発想をつきつめていきます。
本のサブタイトルに「たったひとりで」とありますが、これ、本人が知ったら気分を害するのでは。
確かに周囲のほとんどの人は理解してくれず、頭がおかしいとさえ思われるんですが、いとこのジェフリーと、族長の息子ギルバートだけは常にウィリアムの見方であり続け、常に支援してくれるのです。特にギルバートはお金がなくて必要な部品が揃えられないウィリアムを何度も援助します。族長という有力者の息子で、お金持ちだから、と言ってしまえばそれまでですが、飢饉の際、ギルバートの家では食べ物を求めて放浪する人々を可能な限り助けたのでした。ただの名士じゃない、真の指導者と呼ぶにふさわしい族長も、その息子もかっこいい。

飢饉を耐え忍び、やがて風車を完成させたウィリアムのことがマラウィの新聞に載ってからは、大勢の人の善意を得て道が拓けます。本編のラスト近く、著者のスピーチでの発言「トライして、やり遂げました」は本当にいい言葉だと思います。

一冊の本が彼に知識を与え、未来を与えた、そんなすばらしい話。

何もないところから自分の力で偉業を成し遂げるという物語は、読み物としても優れていて面白かったです。

そして自分は彼よりずっと勉強の機会には恵まれているのだから、何かやってみようかな、などという気にさせてくれる、そんな本でもあります。
個人的にすごくおすすめ。

ちょっとだけネタバレになりますが、マラウィの人たち、家に電気も来てないのに携帯だけは結構持ってるってすごいな・・・。