皆様ごきげんよう。じゃがいもをピーラーで剥いていて、なんかの弾みで自分の手の皮も若干剥いてしまった黒猫でございます。出だしから微グロ(微細なグロテスク描写あり)ですいません。ピーラーって超切れるんだな・・・100円なのに。
今日は先日試写会で観た映画『アウトレイジ』のレビューですが、微グロ注意ですので、ダメな方はここで回れ右して下さい。つか挨拶の時点で既にアレですが。ごめんなさい。
大友(ビートたけし)は巨大暴力団、山王会傘下の大友組の組長。山王会の中では下位に属する大友は、常に兄貴分である池元組の組長、池元(國村隼)の起こす面倒の尻拭いをさせられていた。
ある日、山王会会長(北村総一朗)に呼び出された池元は、弱小ヤクザ、村瀬組の組長、村瀬(石橋蓮司)との癒着を疑われ、若頭の加藤(三浦友和)に苦言を呈される。しかし村瀬とは兄弟の契りを結んでいる池元は、自ら動くのを厭い、大友に村瀬を絞めるよう指示する。
そんなある日、ある男が繁華街で飲み屋の勧誘の男(塚本高史)に誘われ、言われるままにその店でひと時を過ごすが、一晩の飲み代にしては法外の60万円を請求されてしまう。その店は村瀬組の経営する店だったのだ。騙された男は観念して、金を用意するため自分の勤める事務所に連絡を入れ、勧誘の男(=村瀬組の若い者)を伴い事務所に行く。が、実は男は大友組の構成員で、事務所とは組事務所だった。村瀬組を絞めたい大友組は激しく恫喝し、知らずに格上の同業者をカモにしてしまった村瀬組の男はほうほうの体で逃げ出す。
報告を受けた村瀬組長は当事者とその兄貴分を謝罪に行かせ、それなりのけじめをつけて詫びを入れさせる。落着したかのように思われた一件だったが、責任を取らされた村瀬組の若い者が暴走し、大友組の人間を襲い・・・?
というような話。
結構話が複雑なので、あらすじに自信がありません。すいません。詳しくお知りになりたい方は公式サイトへどうぞ。
わたしヤクザ映画ってちゃんと観るの初めてのような気がしますが、観終えた感想としては、キャッチコピーの「全員悪人」に全力でですよねーと言いたい、という感じです。
ヤクザ同士で事件起きる→どっちかが侘びを入れて責任取る→そんなんじゃ納得できねえよorこっちの肚がおさまらねえよ→襲う→襲われただと!?このまま済ますわけにいくか→襲う→更に上位階級のヤクザを巻き込んでループ、みたいな感じでした。
こう書いてしまうとなんか身も蓋もないストーリーですが、でもなかなか面白かったです。
ただ、わたし、自分は標準以上にグロ耐性(グロテスクな描写に対する耐性)があると思っていたんですが、この映画結構キツかったです。
責任を取れ云々で指を詰める場面が何度かあるんですが、何でよりによってそんなやり方をと問い詰めたくなるやり方だったり、誰かに口を割らせる時の手段としての暴力がマジでヤバい。色々ありましたが、大体そのシーンに「まさかこれを使ったりはしないよね」という道具があって、嫌な予感と共に観ているとそのまさかだよ!という展開が。どうやって考えついた・・・。スプラッタ映画ならまだしも、そういう心構えで観ていなかったのと、結構日常的な道具が使われるだけに、勝手な想像力が働いてしまい、キツかったです。
全体的にそんな映画ですが、笑えるシーンもありました。ありましたが、笑いすらブラックだったよ。
わ、笑うとこだよね・・・?みたいな。
それにしてもキャストがそれぞれみんなすごかった。なんかのインタビューでも観ましたが、普段あまり悪役やらない人ばかりですよね。でもみんなすごいワルだったよ(笑)。流石でした。個人的には大友組のインテリ担当、石原を演じた加瀬亮さんが意外でした。まったくイメージになかったけど、意外と悪役もイケるかもしれませんね。
個人的には椎名桔平が無闇にかっこよかったです。スーツの似合う、正しいヤクザ。(笑)
中盤からはとにかく潰し合いという感じになり、コレ最終的に全員死ぬんじゃないの?誰得?と思っていたんですが、終盤キタわあ、驚きの展開。なるほどそうだったのか、と思いました。
強いていえばビートたけしが主役かもしれませんが、一番理不尽を被る悲惨な役だった気がします。
しかしビートたけしってホント異才の人だなぁ。こんなん撮りながらコンスタントにTVに出てるし。
個人的には面白かったですが、ファミリーとかカップルにはおすすめできないかもなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます