満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

カンボジアに行きます

2007-06-30 01:46:45 | 雑記





皆様ごきげんよう。一週間お疲れ様でした。今日もバッドステイタス:スノウをひきずったまま頑張ってジムに行き、ピラテスに出ましたが相変わらず起き上がれなかった黒猫でございますよ。いつか起き上がれる日が来るんだろうか。かなり疑わしいです。


以前、7月の初めに旅行に出ますと書きましたが、今回はカンボジアに参ります。アンコール遺跡群。実は2回目ですわたし。どんだけ好きなの。
前回は03年のお盆休みの頃に行きました。楽しかったけど強行軍だったなあ。というわけで、前回撮った写真をちょろりとアップ。

<一番上>
言わずと知れたアンコール・ワット。朝。本当は夜明けのアンコールワットを見るはずだったのに、ツアー客のうちの一組が迎えのバスが来た時点でまだ寝てた挙句、バスでだいぶ進んでから「入場パス忘れた!」と言って取りに戻ったため、バスの中で夜明けを迎えたという懐かしくも苦々しい思い出の写真です。夜明けはホントに綺麗らしいですよ。でも朝もやの中でも十分綺麗だったよ(負け惜しみっぽいな)。

<中>
アンコール・トム内、バイヨンの菩薩たちのアルカイックスマイル。ちなみにここはアングルによって三つの菩薩像が綺麗にカメラにおさまるポイントがあります。アンコール・ワットと違い野ざらしというか屋根がないので暑さがマジで辛かったですが、一度は忘れられた遺跡とは思えないほど不思議な存在感というか力を感じます。

<下>
アプサラダンスという水の精霊のダンスのショーのはずが、強烈な前座としてやってきたクジャクさん。右側は男性です。多分今頃タイのニューハーフ界で活躍してるんじゃないでしょうか。艶かしかった。



今回もアンコールワット遺跡群の観光がメインでガイドもつくんですが、多少自由時間がもらえそうなので、命の限りうろつき回ろうと思います。とりあえずネットでお酒を販売している場所を押さえました(そこ!?)。どこが一番安いか、とか。

しかも今回はちょっとリッチめなホテルに泊まります。前回行った時はまだ無かったホテルだよ!そういや前行った時もものすごいホテル建設ラッシュだったもんなあ。楽しみ!プールもあるんですって!わたしジムの装備をそのまま持って行って泳ごうと思いますが構いませんか?(構うよ)
タイで、沖縄で、サイパンで、水遊びに興じるお嬢さんたちの傍らでゴーグル着用でクロールしまくったわたしはこれからも記録を更新し続けたいと思います(イヤな記録だな)。

わたしの記憶ではカンボジア料理は辛いものがあまりなったですが、実質2日半くらいしかいなかったからたまたま食べなかっただけなのかもしれません。今回は探してみます!勿論マンゴーも。これも見た覚えないけど・・・。

火曜日出発なので、明日と明後日で仕度と部屋の掃除をせねば。頑張ります、アジアのためなら何でもできる!(笑)

ギブです

2007-06-28 23:25:01 | 雑記

皆様ごきげんよう。昨日ボディシューティングでくるくる円を描きすぎたせいか、そのあと筋トレやったせいか、そのあと自転車こいだせいか、そのあとビート&コアに出たせいか、そのすべての結果なのか、とにかくバッドステイタス:スノウ状態の黒猫でございますよ。症状といたしましては腕が動かなくなる、弱音を吐く、友達を見捨てて逃げる、髪が外側にはねる、などです。・・・いやまあ友達は見捨ててませんが。

とにかくホントにこの数ヶ月で一番の筋肉痛です。腕も腹もお尻もハムストリングスもふくらはぎも全部痛い。全部筋肉なんだろうか・・・もうよくわかりませんがとにかくギブです。大丈夫かコレ。今日の昼過ぎあたりから痛みがじわじわじわじわ広がってきて、変える頃にはそろりそろりとしか動けません、みたいな状態でした。辛い。

なので、明日のためにも今日はさっさと寝ようと思います。もうマジで駄目。ごめんなさい。ビリーズブートキャンプを真剣にやるとこんな感じなのかなあ・・・無理だろこれ。

それではおやすみなさいませ。

『傷だらけの男たち』

2007-06-28 01:03:16 | 映画

皆様ごきげんよう。ジムで、先週気になったスタジオレッスン「ボディシューティング」に出てみた黒猫でございますよ。ボクササイズみたいな感じなんですが、ビリーズブートキャンプ的な動きがあります。思いっきりサークォ!サークォ!(=サークル、円を描け!の意だと思う)してきました。・・・ヤバいこれ楽しい。
でもこのあといつも出ているビート&コアというのにも出て、流石に疲労困憊です。身体が重い。もともと重いですが。

そんな状況ですがもういい加減アップしないと色々忘れそうなので無理矢理試写会レビューを。一週間経っちゃったもんよ。久々に香港映画です。

『傷だらけの男たち』

かつては刑事だったポン(金城武)は、付き合っていた恋人の自殺によるショックで警察を辞めた。今はアル中の私立探偵となり、己に想いを寄せる(スー・チー)に優しい言葉をかけるでもなく、だらけた日々を送っていた。そんなある日、かつて上司だったヘイ(トニー・レオン)が富豪の娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚する。今もヘイと親しく付き合うポンはそれを祝福するが、結婚して間もなく、スクツァンの父チャウが何者かに惨殺される。
金目当ての物盗りによる犯行と思われたが、用心深かった父が自宅に招き入れたということは、顔見知りの仕業なのではないかと、父の死に疑いを持った持ったスクツァンは、ポンに調査を依頼する。
調査を開始してみると、チャウはマカオ出身だったことが判明。マカオに赴き調査を進めるうちに、チャウの黒い過去が明らかになる。おそらくチャウは復讐のため殺された。しかし何十年も経った何故今なのか?犯人は一体誰なのか?
一方、スクツァンも何者かに狙われ始め、いつも誰かの視線を感じ初めていた。ヘイがそれをあまり信じていないので、途中経過の報告に訪れたポンにそれを話していると、自宅に火をつけられ、ふたりは危うく死にかける。
ヘイも危険を認識し、警察の捜査資料を渡すなどしてポンに協力していたが、調べるうちに、ポンはヘイにも疑いを抱くようになり・・・?

というようなお話。


いやあ、暗い映画でした。
タイトルから勝手にアクション三昧で傷だらけになるのかな、と想像していたんですが、全然違いました。最初から傷だらけなのです、心が。やるせない。

実はこれ、観ればわかりますが、作中ではチャウを殺した犯人が最初からわかる作りになっています(ネタバレになるので伏せました)。
ですので、犯人は誰なのか?というのは観客にはわかっているので、何故そんなことをしたのか、というのがキモになってきます。観ているうちに推測はできるんですが、自白というか、犯人が心情を吐露するシーンは必見です。演技うまいんだもん。

全体的に敢えて抑えた色調で撮影したような感じといい、冒頭でいきなりポンの恋人が自殺してしまうところといい、暗くやるせないんですよこの映画、と全体が主張しているような気がしますが、そんな中でのヘイとスクツァンのラブラブ新婚ぶりはすごいです(笑)。トニー・レオンの優しい旦那様ぶり。あと眼鏡男子ぶり。眼鏡似合うよトニー。まあ、このカップルが幸せそうなだけに後半のやるせなさもすごいですが。後半明らかになる、ポンの恋人の自殺の理由もやるせない。主役級がみんなやるせなさを抱えているのに、金城武に想いを寄せるスー・チーだけは例外で、妙に能天気でちょっと面白いです。この落差が香港映画なのかも。

トニー・レオンも金城武もまったくタイプの違う俳優ですが、どっちもいい男ですよね。こういうこと言うとなんかわたしの嗜好が疑われそうですが、苦悩する顔がよかった(笑)。あと背中。金城武はモデルもやっていたくらいだからまあ当然なんですが、トニーの背中もいいですよう。背中で演技できる俳優はいいね!

ちなみにこの映画、またハリウッドでリメイクが決定しているそうです。またレオ様だってよ(※『ディパーテッド』も『インアファナル・アフェア』のリメイクでレオナルド・ディカプリオが主演した)。
・・・ふーん・・・。なんかアメリカに置き換えられると独特のやるせなさがなくなってしまうような気がするんですよね。いやまあ止めはしないけど。
ハリウッド版ではきっとマカオはメキシコに置き換えられるとみた(笑)。


よりによって

2007-06-27 06:36:08 | 雑記

皆様おはようございます。昨日、不定期の飲み会だったんですが、よりによってそんな日に人身事故で電車が止まり、ぎゅうぎゅう詰めの電車で無理矢理待ち合わせ駅に行きました黒猫でございますよ。朝より混むってどういうこった。しかもあの時間帯、ラッシュの経験があまりない方も乗っていたようで、わたしのすぐそばにいたおじさまが皆がうしろ向いてんのにひとりだけ逆側を向いていて非常に困りました。強制見つめ合い。あっち向いて頼むから。

そんなわけでいつもの店でいつもの飲み会だったわけですが、昨日はリゾットという新ジャンルを確立しました。リゾット美味しいじゃんこの店!ちょっと感動。今後数回で全部食べてみようと思います♪


ところで二日酔いにハイチオールCが効くらしいという話はご存知でしょうか。リンク先の記事を読んで知っていたので、この間買ってみましたが今まで検証してみる機会がありませんでした。そして昨日、また500円でグラスワイン飲み放題でほどよく酔ったので、ハイチオールCを飲んでから寝てみました。
・・・ごめん、考えてみればこれくらいの量なら二日酔いにはならないや。まあ、酔いはすっきり抜けているので、効いたのかもしれません。もしそっちに効かない場合はしみ・そばかすに、というほうで効いてくれればいいや(笑)。


さて、今日は昨日の暴飲暴食の禊ということでジムで頑張ってこようと思います。



『ダイ・ハード4.0』

2007-06-26 01:28:47 | 映画

皆様ごきげんよう。先週末、身に覚えのないギフト券3000円分が送られてきて、何ぞ?と思ったところ、どうやら2ヶ月くらいまえに答えた「90%マンゴー」というマンゴーのソフトキャンディのアンケートの抽選で当たったらしい黒猫でございますよ。自分にはマンゴーの神が憑いていると思いました。


ところで今日は遅くなりましたが試写会のレビューを。

『ダイ・ハード4.0』

離婚した妻との間の娘・ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)の様子を見にニュージャージーの大学に来ていたNY市警の刑事、ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)のもとに、一本の無線が入る。ハッカーの疑いのある青年・マット(ジャスティン・ロング)を連行しろというのだ。文句を言いながらも彼の部屋を訪れたマクレーンだったが、そこで突如複数の賊の狙撃を受ける。どうにか難を逃れたものの、賊は明らかにマットを狙っていた。どんなヤバいことをやったのかと問い質すと、とある組織に頼まれてアルゴリズムを構築するバイトをしただけだと言う。
そして連行途中で車が衝突、外に出てみると、見える限りの街の信号は全て青になっていた。
まずは交通網、そして次に電波、最後に電力。それらを管理するシステムが、次々と何者かにハックされてゆく。それはアメリカ全土を襲うサイバーテロの幕開けだった・・・。

自分の書いたプログラムがテロの片棒を担いでしまったことを自覚したマットは、及び腰ながらもマクレーンとともにテロ組織に立ち向かう。やがてテロ組織のリーダー・ガブリエル(ティモシー・オリファント)と連絡が取れるようになるものの、マクレーンはガブリエルの予想を裏切って常に生き残り、次第に彼を追い詰め、かつ彼の手勢を減らして怒らせていく。怒ったガブリエルはマクレーンの娘を探し出し、誘拐して人質に取るが・・・?

というようなお話。

『ダイ・ハード』シリーズは結構よくTVで放映されるので、わたし多分全部過去シリーズは観ています。この間も「1」が放映されてましたね。若かったなぁブルース・ウィリス。

毎回前作を超えるアクションを目指し、成功していたようですが、今回もすごかった。やりすぎだよ。爆発しすぎだよ。流石ハリウッドはお金かかってますねぇ・・・これでもかこれでもかというくらい破壊されまくってました。
そしていくらなんでもそれで生きてるのはおかしいよという状況でも平気で(?)生き残るマクレーン。不死身すぎる。最初のうちはその不死身ぶりにいちいち信じられない!と反応していたマットも、途中からかなり頑張ってました。微妙にヘタレだったけど(笑)。

そして誰よりすごいと思ったのはマクレーンの娘ルーシー。騙されて人質に取られてしまうんですが、とにかく超強い。泣き言ゼロで、捕われの身でありながら少しでも父が有利になるように立ち回ります。映画の最初のほうでは母方の姓を強調して名乗るなど、あまり親子の仲がうまくいっていない様子だったので、後半とのギャップがすごいです(笑)。

今までとは違うタイプの敵を、と思ったのか、今回の敵はサイバーテロなわけですが、マクレーンにそんな対サイバーテロ知識があるはずもなく、この方面は全部マットが担当。なんかもうよくわからないけど俺ァ勝手に暴れるぜ!だからお前奴らの居場所突き止めろ!みたいな感じでした。テログループの、おそらくものすごく綿密に立てられた計画も、アナログ人間マクレーンのおかげで台無しです。そのギャップというか対比もよかったな。
敵が膨大な知識と最新機器を使ってくるのに対し、マクレーンは機転で切り返す、みたいな。ま、何度もうまくいきすぎる感もありますが、失敗したら死んでしまうような場面ばかりなので言わぬが花なのかも。

このシリーズ、事件はとりあえず収束するものの、マクレーンは毎回特に幸せになることもなく終わってるので何だかちょっと可哀想・・・今回とうとう妻は全然出てこなかったよ・・・。娘は大学生でお年頃で話もあまり聞いてくれないし、何だかもう切ないですね。家に帰ってもひとりなのかなあ、などと悲哀を感じてしまいます。

ブルース・ウィリスももう中年なのにご苦労様なことでした。わたしが普段好んで観るような本人がガチでバトるアクションではないですが、それでもキツかっただろうなあ。

プレミアイベントで来日した際、「次は日本を舞台にするかも」というようなことを言ったようですが、それはまあリップサービスにしても、アメリカではもう暴れ尽くした感があるような気がします。
次はもう宇宙かもな!(笑)

だらだら過ごしてしまいました。

2007-06-25 06:20:14 | 雑記

皆様おはようございます。昨日はホントにだらだら過ごしてしまいました黒猫でございます。竜と竪琴師を読み返すことくらいしかしなかった・・・。


あ、そういえば、8月上旬に『まるごと!幻想水滸伝ファンブック』というのが出るらしいんですが皆様ご存知でしょうか。
この出版前に昨日の24時までアンケートにお答え下さいというのがありまして、それに答えました。
もう全部ゲドかクイーンと書いてやろうと思っていたんですが、弟にしたいキャラクターは?という項目があり、それは流石に大将は無理と思い(笑)、別な人にしておきました。
しかしこの質問といい「恋人にしたいキャラクターは?」という質問といい、明らかに女性向けな感じがしますね・・・でも全シリーズを扱うようなので、買ってしまいそうな気がします。
幻水公式イラストレーターによる書き下ろしアリらしいんですが、5の人なんですよね・・・4までのおふたりのほうがたくさんやってるのになあ。


ところで旅行まであと一週間なのに何の準備もしていません・・・ヤバいんじゃないのこれ。保険にもまだ入ってないや。
このまま行くとお得意の「財布とパスポートさえあれば」作戦を展開することになりそうです・・・ヤッベ。
今日はジムが休館日なので足りないものを買いに行こうと思っているんですが、何が足りないのかわかりません。あばばばばば。

『竜と竪琴師』

2007-06-24 06:36:06 | 

皆様おはようございます。日曜の早朝だしまだ起きていらっしゃらない方が大半でしょうが、本日徹夜したあたいにはそんなこと関係ないぜ☆黒猫でございます。

ええ、お察しの通り、『竜と竪琴師』を読んでいて。やめられなかった、読み終えてしまいました。


パーンの竪琴師ノ工舎にひとりの男児が誕生した。パーン随一の作曲師であるペティロンと、類稀なる歌唱師であるメレランとの間に生まれたその子どもは、ロビントンと名づけられる。しかしペティロンは生まれた息子にあまり関心を示さず、夫を心から愛しているメレランにはそれが唯一の不満であった。

音楽に囲まれて育ったロビントンは、わずか三歳にして笛で複雑な変奏曲を演奏し、その天賦の才能の片鱗を示す。母メレランは息子の才能を嬉しく思う一方、仕事に関しては完璧主義者で妥協を知らぬペティロンがこの事実を知れば、過酷な訓練を強いて幼い息子を潰してしまうかもしれないと危惧する。周囲の者もそれに同調し、メレランは夫の目に触れないところでロビントンが才能を伸ばせるように計らう。
しかし年を経てもペティロンは息子を省みず、ロビントンの才能を知った時には苛立ちさえ示す。その態度に耐えかねたメレランは竪琴師の責務としての遠方への出向を引き受け、息子を連れてしばらく工舎を離れることにする。
ロビントンはそこで様々な人々と出会い見識を広げていき、のちに竪琴師として不可欠な素養を養いつつ成長してゆくが・・・?

というようなお話。


とりあえず、ロビントン師最高☆

もうその一言に尽きます。ああ面白かったなあ。
ロビントン師が「師」となる前の、生まれてからパーンシリーズ第一巻『竜の探索』の時代に及ぶまでの半生を描いています。

今までシリーズを読む限り、ロビントン師とその父ペティロンの間には何らかの確執があったらしいということはわかっていたのですが、その詳細が明らかになりました。うわあ、という感じです・・・。
パーンにおける竪琴師とは、教師であり調停役であり連絡係であり、且つ音楽の担い手であります。歌や楽器さえできればいいってものではないのです。しかしペティロンは、俗に言う芸術家肌。自分の作業を邪魔されることを酷く嫌い、作曲に没頭する人です。優れた作曲者であるがゆえにその難儀な性格も許容されているんですが、実の息子にあの仕打ちはないだろう。そう思わずにはいられません。でもこういう人現実にいそうです。何だかやるせないですが。そしてふたりの間に挟まれて苦しむお母さんのメレランがまた可哀想なのです。

ロビントンはそんな父親の態度にもめげず、聡明で温厚、目端の利く人物に成長します。のちにパーン史上最も優れた竪琴師ノ長と評される人が、どんな風にしてその地位に就いたのか、この作品で知ることができます。ああもう何度も読み返したい。特にロビントン師の竜好きすぎるエピソードの数々は微笑ましいです。タイミングが合えば竜騎士になれたのかもしれないですねぇ。まあ、のちのち竜騎士になれなかった者といては望みうる最上の報われ方をしているので、よかったということで(笑)。

シリーズ既読者にとっては、知った名前が次々と出てきて、この人はこんな若い頃からロビントン師と知り合いだったのかぁ、とか、この人とこの人って実はそういう関係だったのか!とか、ああ、ついにこの人出てきた!とか、色々楽しめる仕掛けになっていましたが、もしかすると未読の方もこれから読んで『竜の探索』に入ると色々わかりやすいかもしれません。ただ、世界観や単語の説明が一切ないので、その点ではちょっと入りづらいかもしれませんが。

作者マキャフリイはこのシリーズをもう数十年書き続けているのに、初期のエピソードを新作にこんなにも自然に繋げられるのはすごいことだと思います。ご自分の作品を愛しているんでしょうね。わたしも愛しています(どうでもいいよ)。

この機会に未読の方にも是非読んで頂きたいシリーズです。本当におすすめ。

『パーンの竜騎士』の新刊が出るなど・・・!(聞いてないよ!)

2007-06-23 04:58:13 | 雑記

皆様ごきげんよう。楽しい週末、黒猫でございます。

実はわたし、7月の最初に旅行に出るんですが、そのガイドブックでも買っておこうかと、今日本屋に寄りました。数冊見比べて、とりあえず今日は買わないで、どれにするかよく考えてから出直そうという結論になったんですが、ついでに本屋を巡回したら予想外の出来事が。

パーンの竜騎士の新刊が出てるッ!!!!

『竜と竪琴師』←まだ画像もないのであまり参考にはならないかも)

「はうッ!?」とか奇声をあげてしまいました、素で。
全ッ然出るの知らなかった・・・!まさに青天の霹靂です。大☆興☆奮です(「遊☆戯☆王」風に書くな)。あばばばばば。
ハヤカワ文庫(SF)の新刊はいつも27日か8日頃出るはずなのに。聞いてませんマジで。

何度か日記で書いていると思いますが、わたしは『パーンの竜騎士』シリーズが大好きです。本当に大好きです。作者のアン・マキャフリイは一番好きな作家です。最近新刊チェックもマキャフリイ関係の情報収集も怠っていたので、本当に不意打ちでした。ああもう嬉しすぎる。神よありがとう。
しかも今度の新刊、主役はロビントン師だぜ!どこまでわたしを嬉しがらせれば気が済むのか。ロビントン師はパーンシリーズに登場する人物の中でわたしが一番好きなキャラクターです。わたしのオヤジ好きという嗜好はここから始まったのかもしれない(あと勿論ラジニ様)。
ああもう読むのが勿体無いような、今すぐ読み始めたいような。今日はもう少しで読み終える本があったので、まだページをめくっていません。どきどきどきどき。

ま、実は原書持ってるわけですが。(※最初の数十ページから読み進めずにいるんですが)

それにしてもついにパーンも1000円を超える時代がやってきてしまったか・・・文庫なのに。まあ、それなりに分厚いし、思い入れがあるので、全然苦にはなりませんが。


ああ、そうそう、そういえば、昨日一昨日とぐだぐだ書きましたCD、今日届いてました。お騒がせしました~。でも注文確認メールに「発送したらメールします」と書いてあった割に、そんな旨のメールは来なかったわけですが。
これは・・・どうなのかねぇ。なんか評価をするところがあるようなので、この点は書きたいと思います。

ところでモノは実は幻想水滸伝3オリジナルサウンドトラックでした。
なんで今更?と思われるかと思いますが、すべての流行を外して生きるのが俺流なので(笑)。
実はニコニコ動画でゲームサントラを色々聴いていて、幻水のも聴いたら改めて良かったんですよね~。ユーズド価格ならそうお高くもないので、ということで買ってみました。やっぱいいですようこれ。やはり思い入れがあるだけに音楽と共にその曲が使われた場面が浮かびます。ま、主に十二小隊なわけですが(笑)。

ニコニコ動画で幻水エイジアンコレクションというのを聴いて、それがすごく好みだったんですが、ヤフオクにもamazonにもないようなので、手に入るものを、ということでこれにしました。でも2枚組だしなかなか豪華ですよ!Zenに落としてジムのお供にしたいです♪例のオープニング曲(「な~こめ~なな~こめ~」ってやつ)を聴きながら草原を駆け抜けるつもりで走りたいです。そんな爽やかには無理だろうけど(笑)。


つかれた

2007-06-22 00:34:20 | 雑記

皆様ごきげんよう。もうじき週末、だから頑張れと自分に言い聞かせ、ジムを頑張ってきた黒猫でございますよ。ストレッチポールを使った短いレッスンに出たんですが、久々に途中で意識を失いました。やばいやばい。

てなわけで、今日は眠い上に美猫エリザベスの動画の更新もないようなので早めに寝ます(どういう基準?)。でもさっきまた同じ動画見てしまった・・・可愛いなあもう。
『ダイ・ハード4.0』と『傷だらけの男たち』(実はこれも観ました)のレビューは明日以降ということでご了承下さい。ごめんなさいよ。


ちなみに今日もamazonからCDは来ておらず、発送お知らせメールも来ていませんでした。どうなってるの。昨日このことを日記に書いたら、利用なさった経験のある方から情報を頂いておりました(Mさんありがとうございました!)が、三日以内の発送が守られていたそうで。

・・・月曜発送予定。今日木曜。発送の気配なし。
クレームを?(入れたほうがいいですか?)

今までネットで買い物をしても商品がこんなに遅れた経験はないので、ついに来たかという感じでしょうか。オークションの場合は個人相手が多いので結構用心するんですが・・・業者仕事しろという感じですよ。油断しました。
とりあえず明日まで待って、帰宅してメールも来てなかったら催促メールを出そうと思います。そして無事来たとしてももうこの業者は使わないことにします。まったくなあ。マーケットプレイスって要するに古本屋がamazonに出店させてもらっている形なんだと思うんですが、amazonに間借りする以上、早い発送を期待するのは間違ってますでしょうか。

ま、明日が終われば楽しい週末ということで、がーんばーりまーす(棒読みで)。


以下私信になります。

・Mさん
マーケットプレイスの情報ありがとうございました。ええ、いざとなったらamazonにクレーム入れようと思います。
オークションで落札したお品物、届かないのは非常にショックですね。そういうのってどうなるんでしょうか?通報してブラックリスト扱いみたいになるんでしょうか?出品者は最低限のルールを守って欲しいものですよね。

『奇術師』

2007-06-21 01:28:15 | 

皆様ごきげんよう。日曜の夜明けというか月曜の早朝、amazonマーケットプレイスでオーダーしたCDが未だにやって来ない黒猫でございますよ。マーケットプレイスって初めて利用するんですが、こんなに遅いもんなの?「月曜発送予定です。発送したらまたメールします」というのが来たきり、そんなメールも来ないんですが。どうなってんだ。

それは置いといて。

今日は先日観た映画『プレステージ』の原作となった小説、『奇術師』のレビューです。

 ふたりの天才マジシャン、アルフレッド・ボーデンとルパート・エンジャの確執を描く、という点は映画と同じでしたが、始まりと終わりがふたりの子孫の話(現代の話)であるという点が大きな違いかな。

 新聞記者のアンドルーは、とある人物からの招聘に応じ、北イングランドを訪れた。記事にできそうな情報の提供を匂わされた上での行動だったが、いざ行ってみると、彼を呼び寄せた女性は「あなたを知っている」と言う。
 アンドルーは養子で、現在の両親に引き取られる前の幼い頃の記憶がおぼろなのだが、彼女はその記憶がおぼろげな頃に会ったことがあるのだと言う。そして彼が戸籍上は他に兄弟がいないはずなのに、双子の兄弟の存在を常に心のどこかで感じていることを話すと、「そのことは我々の祖先に関係がある」と答え、ともに奇術師だったという彼の曽祖父・アフルレッド・ボーデンと、彼女の曽祖父ルパート・エンジャの手記を彼に手渡す。
 ふたりの奇術師は互いに激しいライバル心を燃やし、互いの舞台を妨害しあう関係だったが、あるときちょっとした妨害が重大な事故を引き起こしてしまい・・・?

 というようなお話。

 現代のパートが入ってくることもあり、映画とだいぶ違いましたが、その他映画では「アンジャー」だったのが原作では「エンジャ」でした。スペルは多分同じなんでしょうけど。

 ふたりの奇術師の手記のうち、ボーデンの手記は、のちに手に入れたエンジャが「意図的に書き直した」部分があるそうで、どこまでが本当なのかわからず、ますます読者を疑心暗鬼にさせます。エンジャの手記だって最後のほうはカオスです。どちらをどの程度信じていいのやら全然わかりません。もしかしたら双方嘘をついてるかもしれないし。

 ふたりとも、舞台で奇術を見せられるなら何を犠牲にしても構わないようなところがあり、実際双方すごいことをしています。それもう奇術じゃないよねみたいな。そのせいでますます手記の記述が錯綜し、どこまで信じていいのやらという感じ。ですがこれ、手記という形態ならではの読ませ方ですね。こんな風にミスリードを誘う手法は映像だと難しいでしょう。映画は映画でまた、別の方法で色々観客を欺いていましたが。
 
 そしてラスト、手記を読み終えた現代サイドの主人公(?)アンドルーの、自分に双子の兄弟がいると思えてならなかった理由が判明するんですが、このへんのくだりはむしろホラーではと思いました。怖いです最後。しかも勝手に伊藤潤二(ホラー漫画家。代表作『富江』)の絵柄で想像していまい、ますます怖くなりました・・・。ひ~、怖いよ~。
 
 小説と映画、それぞれ騙しのテクニックものとして、別物として両方楽しめると思います。結構色々相違点があるので、どちらかの熱心な信奉者である場合は別ですが、騙し方の違いを比べてみるのも一興では。

 ちなみに映画のほう、限定商品として荒木飛呂彦(『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ作者)のイラスト入りのステッカーが配られたそうですね!(荒木飛呂彦が以前漫画でニコラ・テスラを取り上げたことがあるから?)ちょっと欲しい・・・これはジョジョマニアも詰めかけたに違いないッ!(笑)