満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』

2011-04-21 02:24:02 | 映画

皆様ごきげんよう。たまに飲むと蓮茶うめぇ、黒猫でございます。

今日は遅くなりましたが映画ドラえもんのレビューを。

『映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』

ある日、スネ夫にリモコン式のロボットを自慢され、それが羨ましくて仕方ないのび太は、いつものようにドラえもんに「スネ夫よりすごいロボットを出してほしい」とねだるが、すげなく断られる。
なおもしつこくねだるのび太から逃れるためにどこでもドアで逃げたドラえもんを探しに行った北極で、のび太は青いボールを見つけるが、そのボールを目標地点にしたかのように、巨大な何かの部品らしいものがどこからか降ってきた。どうやらロボットのパーツらしい。
てっきりドラえもんが用意してくれた巨大ロボットかと思いきや、ドラえもんは知らないという。持ち主が名乗り出るまでという条件をつけてドラえもんを説き伏せ、のび太はボールを持ち帰り、広い場所を確保するためにドラえもんが用意した鏡の世界(おざしきつりぼり使用)でパーツを組み立て、やがて巨大なロボットが完成する。

巨大なロボットをザンダクロスと名づけ、しずかちゃんを交えて試運転して楽しむ三人。しかし偶然手元のスイッチを押すと、ザンダクロスから強力なビームが発射され、街は粉々になる。
鏡面世界には生物が存在しないからよかったものの、ザンダクロスが大変危険なものだと感じたドラえもんの判断により、ロボットのことは三人だけの秘密にすることになる。

一方その頃、リルルと名乗る少女が、のび太が持ち去ったせいで北極から消えてしまったボールを捜していた。実はボールはロボットを司る脳にあたるロボットで、独立した人格を持っていた。リルルはこのロボット・ジュドとの微弱な交信でのび太を突き止め接触し、ロボットを持ち去ったことを不問にする代わりに、鏡面世界をしばらく貸すことを承知させる。
実はリルルは遥か遠くの星・メカトピアからやってきた少女型ロボットで、地球人をメカトピアでの労働力(奴隷)とするため、征服に来た尖兵だったのだ。

ドラえもんに黙ってリルルと取引してしまったのび太が、気になって鏡面世界を訪れてみると、リルルは地球征服のための基地を建設している途中だった。リリルに協力を強制され、捕らえられそうになったのび太は、ドラえもんの助けでどうにか鏡面世界から逃げ出すが、もうすぐメカトピアから兵団が来襲することを知る。
ロボットたちによる地球征服を阻止するため、のび太たちはリルルとザンダクロスの脳にあたるロボット、ジュドを説得しようと試みるが・・・?

というようなお話。



生来のドラえもん好きであることに加え、今回主題歌がBUMP OF CHICKENということで、思わず観に行ってしまいました。イエス。

以下感想ですが、今回若干ネタバレ気味ですのでイヤな方はここまででお戻り下さい。



この作品は1986年公開の「ドラえもん のび太と鉄人兵団」(※リンク先はwikipedia)のリメイクですが、前作にはなかった変更があるので、違う作品として観られるんじゃないかと思います。
わたしは前作を観ているはずなんですが、かなりうろ覚えだったので、今回観に行く前にレンタルして観ておきたかったんですが、結局観られないまま観に行きました。でも問題なかったです。

しかし今回、前作になかった変更点がとても大きいと思います。

それは、ザンダクロスの脳にあたるロボット・ジュドが人格を持っているということ。

ドラえもんのひみつ道具により、ジュドは可愛い姿に生まれ変わり、可愛い姿に合わせて名前ものび太に「ピッポ」と命名され直します。

このピッポがもう・・・!

もうね、最初敵方だし、初めて出てきた時はそれほど可愛くないの。ドラえもんの「おはなしボックス」(=モノをなんでも親しみやすい姿に変え、おしゃべりできるようにする)というひみつ道具でヒヨコっぽい姿になるんですが、別にそんなに可愛くなくない?とか思うんです、最初は。語尾に「ピヨ」ってつくのもなんかあざとくない?と。

が。

観てるうちに加速度的に可愛くなるのです。その子どもっぽい言動、怒ってふくれた時の表情、「失敬な!」とかいう姿、そしてツンデレ。ツンデレには驚きましたが(笑)、後半、のび太と二人きりで話していて喧嘩になり、「もう兵団が来てもお前なんか助けてやらない、どうなっても知らないんだからな」というようなことを言いながらも、わんわん泣きながらのび太に歩み寄っていくシーンがあり、そこがもう・・・!子どもが癇癪を起こしながらもお母さんに縋っていく様子みたいで、本ッ当に可愛くて。ピッポおおおおおお!と。今思い出しても可愛いわホント。

で、ピッポはのび太たちの味方になってくれるんですが、リルルはそう一筋縄ではいかず、怪我をしたところをしずかちゃんに助けられたりして、少しずつ「人間はわたしたちが思っているような、奴隷にしていいような下等な存在ではないのでは」と疑問を抱きます。それでも祖国を簡単には裏切れず葛藤して、最後の最後に自分が消滅してしまう可能性も厭わない行動に出ます。ここも泣いた。
それにしてもしずかちゃんホントいい子だわぁ。まさに正統派ヒロインやでぇ。


全体的に見ると、ジャイアンとスネ夫の出番がやや少なかったかな。あと、これは作画の問題ですが、今のジャイアンは常にこの目(公式サイトトップのイラスト参照)なの?漫画ではよくこの顔だったと思いますが、アニメではわたしの馴染みのジャイアンはスネ夫みたいに白目があった気がしますが。つか、公式がキャラクター紹介で「映画ではいつもかっこいい」とか言っちゃうのもどうかと(笑)。
あとスネ夫が一度も「ママ~」って言わなかった気がします。なんで?教育的になんかアレなの?それとも今更トンガリ(キテレツ大百科におけるスネ夫ポジションキャラ。スネ夫よりマザコン)との被りを気にしてんの?

あと、映画公式サイトにもミニコーナーがある「福山雅秋」(福山雅治がモデルのキャラ、声優も同氏らしい。しずかちゃんが大ファン)、地味に楽しみにしてましたが、出番超少なくて笑いました。アレだけかよと。新曲「桜もち」聴いてみたいわ~。どんな歌だよ(笑)。

このへんとか、ドラえもんがキレてる時とはいえ「マジで」などという語彙を使ったりとか、のび太が「か、勘違いしないでよねっ!」とか言ったりとか、そういうのに時代を感じましたが(笑)、全体的にはとても面白かったです。新声優さんも頑張ってたと思います。おすすめ!

ちなみに観に行った人はこれもらえるらしいです。ザンダドラ。
すまない、なんか異様にでかい画像になってしまった。





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