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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

33冊目:「現代語訳 学問のすすめ」

2011-01-08 13:41:08 | 
総評:★★★★☆ 良かった
面白い度:★★★★☆ 面白く読めた 
読みやすい度:★★★★☆ 現代語訳なので読みやすい
ためになる度:★★★☆☆ ちょいちょいためになった
また読みたい度:★★★★★ また読んでみたい


有名な福澤諭吉の著書が現代語訳されていたので読んでみました。
本を何読もうかなと探していた時に、「坂の上の雲」の秋山好古が非常に福沢諭吉に傾倒していたのを知ったので、そこまでなら是非読んでみようと思って、読んでみた。


「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
という有名なフレーズから始まる。

何を言っているか要訳すると、人は生まれつき平等であり、身分の上下などは関係ない。
人には貧富の差というものがあるが、この差が作られるのは、学問の力があるかないかであり、しっかり学問をすることによって、社会的地位が高く、豊かな人になれる。
学問があるとまた、個人の独立となる。個人の独立は、国の独立につながる。
すなわち学問をすることで、良い国家が作られる。学問をして国を援け、国の平和と安定を守ることが大切なのだ。

といった内容である。(主観的表現が多分にあり)


福澤さんの慶応義塾での公演が元になっているらしく、とても論理的で、分かりやすく説明している。でもちょっと難しい所もあるが、大筋なるほどなるほど、と読める。

福澤さんの考えが書かれており、これはちょっと違うんじゃないかと思える内容もあるが、歯に衣を着せず思っていることを話しているので、とても好感が持てる。
途中べらんめぇ口調になったりもして、福澤さんの人間性がこの本からよく分かった。


明治の頃に書かれた書であることから、明治や江戸の風習などが書かれており、そういった背景も知っておく必要があるかも知れない。

一番面白かった内容は、学問をする人が増えると、法律がゆるくなる。といったような内容でした。

とにかく、面白かったので、学校での義務教育などで使ってもいいんじゃないかと思う。
そもそもこれはそういう書らしいのだが、オレは学校では習いませんでした。


そんな本でした。読みやすいので、機会があったらまた読みだいと思う。
コメント
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