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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

143冊目:「[第4版] ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本」

2015-12-12 18:27:03 | 
総評:★★★☆☆ 知らない知識が増えたので良かった。
面白い度:★★☆☆☆ 面白さとしてはそれほど。
読みやすい度:★★★☆☆ 読みやすい方ではあったのだが冗長な部分もあった。
ためになる度:★★★★☆ 結構ためにはなった
また読みたい度:★★☆☆☆ 必要に応じて見返せればとは思う。


仕事をしていて、お客さんの業務知識が分からなくては!と思って買った本。

IT関連の書籍をいくつも出版しているITのプロ46代表の三好さん著。
IT業界で生計を立てており、お客さんの使うシステムを構築する仕事をしているエンジニアの方々にとっては、お客さんの業務知識を理解することはまさに必須の課題である。

今のプロジェクトに入っていて、業務的なワードはちょいちょい聞くのだが、それがどういう風につながっているのかというのと、お客さんの会社の業務の全体像を知るために必要だと思って読むことにした。

企業の経営活動はまあ多岐に渡り、本当に色々なことを知らなきゃいけないのだが、まず知るべきは法律があるということが分かった。企業の業務はまずは法律に従ってできており、システムを作る上ではその土台となる法律を理解するのか有用である。
法律は会社経営をはじめ、会計や販売管理の領域でかなり整備されており、そこら辺の領域のシステムを作る場合、その法律の知識がかなり重要になってくる。

また法律がそこまで整備されていない領域もあり、生産管理や物流などの会社独自の色が出る領域などは、お客さん固有の業務を知ることがまずは重要になってくるだろう。


とりあえずはこの本を見て、会社の業務の全体像を知ることができた。
仕入先、得意先というお客さんがあって、受注、発注の業務、入荷、出荷、仕入、売上、など、どの会社にもある基本的な業務を把握することができた。
もちろん今のお客さんの業務にもあるので、そういった点で、今までつぶつぶに知っていたお客さんの業務が線になった気がした。

あと在庫管理や引き当て、買掛金、売掛金の処理など、それ以外の重要業務についても理解することができて良かった。
なのでこの本を読んで、当初の目的通り、業務のつながりとお客さんの業務の全体像を知ることができて本当に良かった。
この知識は今のお客さんが変わっても核となる知識はそのまま使えるし、また新しいお客さんになって業務を知っていく上でのポイントが整理しやすくなるだろう。
そんなんで、いい感じに自分のスキルをある程度増やすことができたと思ったので、有用な本であったと思います。


最後にためになった部分について抜粋する。

・経済産業省は、以前EA(Enterprise Architecture)を推進するために「EAポータル」サイトを公開していた。現在は閉鎖されているが、当時のサイトは国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業で保存されている。EAポータルで公開されている資料は有意義だったと評判なので、下記にURLを示しておく。
(http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2611607/www.meti.go.jp/policy/it_policy/ea/)

・ヒアリングの勘所 販売管理
 <ヒアリング時>以下の現状をひとつずつ確認していこう
 1、受注に関する内容
  受注場所、受注手段、受注形態の確認
  受注時に顧客に対して確認する内容(納期、納入先など)
  受注時に必要な情報(顧客支援目的:在庫情報、代替品情報など)
  受注時の承認ルール(伝票の流れ)と内部統制

 2、売上に関する内容
  売上計上基準
  売上取消、値引き、返品処理、リベート処理
  売上伝票
  売上承認ルール(伝票の流れ)と内部統制

 3、発注に関する内容
  発注方法
  発注時に伝える内容 
  発注承認ルール(伝票の流れ)と内部統制
 4、仕入・購買に関する内容
  仕入計上基準
  検収方法
  仕入取消、値引き、返品処理、リベート処理
  仕入伝票・購買伝票
  承認ルール(伝票の流れ)と内部統制

・販売管理は、すべての業務の中で最初に学ぶべきものだ。商品を売買するときの手続きは、ITエンジニアというよりも社会人にとって常識といっていい。業務知識を本格的に学ぶ第一歩と位置づけて、ここからスタートしよう。
 まずは”流通業”について学ぶのがベスト。”流通のしくみ”という内容の書籍を1冊購入し、それで販売管理の知識を定着させていこう。また、今の間にしっかりとした基礎を体系的に身につけようと考えるなら、中小企業診断士試験対策本の「運営管理(オペレーションマネジメント)」を使うのもよい。さすがにテキストだけあってよくまとまっている。

そんな感じでしょうか?
そんなんで今回は以上☆
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