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奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

手塚治虫、漫画の神様にして、天才の証明♪

2014-01-27 00:01:24 | 読書
 先日、行われたセンター試験の日本史で、手塚治虫先生の漫画「紙の砦」の一場面とともに「ガラスの地球を救え」や「ぼくはマンガ家」の文章を引用して手塚先生の生涯を取り上げ、近現代の政治や経済を答えさせる問題が出たそうです。

 センター試験で、商業漫画が使われたのは、これが初めてだったとか。


 この快挙に、私は手塚先生が生きていたら、どれだけ喜ばれたろうと思わずにはいられませんでした・・・(涙)


 と言いますのも、手塚先生はお若い頃に、小学校のPTAに呼ばれて、「漫画と子供をどう関わせるべきか」みたいな会に出席した事が、何度もあったそうです。

 それを、手塚先生がお受けしたのは、真面目に子供のために良質の漫画を描かれていたからですが、PTAが手塚先生を呼んだのは、漫画を悪書と決めつけ、手塚先生をとっちめるためだったそうです。

 そういう事が手塚先生に何度もあったと、私は知っていましたので、このニュースはなおさら感慨深いものがあったのです。

 
 手塚先生、このたびは心からお慶び申し上げます。



 ところで、今回、取り上げるのは、手塚先生の嫉妬心についてです。


 手塚先生が才能のある人に嫉妬したというお話は、かなり有名で、古くは、福井英一さんから、石ノ森章太郎さん、水木しげるさん、大友克洋さんらがいらっしゃいます。


 私が、手塚先生の嫉妬心を書きたくなったのは、ある方がブログに、福井英一さんの「イガクリくん」や石ノ森章太郎さんの作品を紹介した時、手塚先生が嫉妬したと、そのつど書いて、おまけにそれを「人間手塚治虫」と断じていたからです。

 私は今さらご紹介するまでもなく、手塚先生を尊敬してますので、そう書かれて、心が傷つかない訳がありません。

 なのに、私の心のうちを知ってか知らずか、その方はお構いなしに何度も書いたのであります。

 

 そこで、手塚先生に嫉妬された人達のその後を書いて、手塚先生の名誉を挽回したくなったというわけです。


 ここで、あなたに質問いたします。


 あなたは、誰かに嫉妬された事がありますか?


 もし嫉妬された事があるなら、その人をどう思いました?


 私はですね、嫉妬された事は、何度もあるんです。(苦笑)


 相手は、たいてい女性ですね。


 理由は、いろいろありますが、一番多いのは、男性絡みに尽きると言っていいでしょうね。


 私のブログを読んでいる男性で、女性は優しくて、愛情に満ちた生き物で、残酷なことなど出来るはずがないと思っている人いますか?

 
 もし、そう思っている方がいれば、それは大間違いです。

 女性という生き物は、男性の前はともかく、同じ女性には無慈悲な事、いくらでも出来ちゃう生き物なんです。

 とくに、素敵な男性に好かれてる女性には。

 かくいう私も、どれだけ、女性の嫉妬を買い、汚くて陰湿ないじめを経験した事か知れません・・・


 でも、詳しくは書くのはいたしません。


 もし、具体的に書けば、男性の多くが、女性恐怖症になること間違いないですから。(笑)



 あ!

 冗談。冗談ですって。(笑)

 女性は優しくて、愛情に満ちた生き物である事に間違いないですからね。 

 怖がらせちゃって、ごめんなさい!(笑)

   


 それでは、真面目にいきます。
 
 手塚先生に嫉妬された人達はどうだったでしょうか?


 手塚先生は、水木しげるさんの「墓場の鬼太郎」に、階段を転げ落ちるほどの衝撃を受けたにもかかわらず、「あなたの絵は雑で汚いだけだ」「あなたの漫画くらいのことは、ぼくはいくらでも描けるんですよ」と言ったとか。

 それに対し、水木しげるさんは「一番病」という漫画を描き、手塚先生の人格を否定するのでなく、病気であるとしたそうです。

 また、手塚先生の息子の眞さんが監督した映画「妖怪天国」には、仲良く揃って、ご出演されています。


 大友克洋さんには、「ぼくは、あなたの絵見ました。マンガをね、虫眼鏡で見たけど、それでもデッサンが狂っていませんね。すごいですよ」と言いながら、「ぼくは描こうと思えば、誰の絵でも描ける」と言ったとか。

 それに対し、大友克洋さんは、2001年に手塚先生原作の漫画「メトロポリス」をアニメ映画したものの脚本を書いたり、自身の漫画「AKIRA」を手塚先生に捧げたり、2005年の監督作品「スチームボーイ」は「鉄腕アトム」の英語版タイトルの「アストロボーイ」に因んで付けたそうです。


 では、いよいよお待ちかね。
 石ノ森章太郎さんは、どうだったか。


 石ノ森章太郎さんは、手塚先生が主宰する漫画雑誌「COM」に「ジュン」を描いていたところ、ファンレターに「あんなものは漫画じゃない」と手塚先生に書かれて、大ショックを受けたそうです。

 そのいきさつは、石ノ森章太郎さんが「風のように」で漫画にしています。

 それによると、大ショックを受けた石ノ森章太郎さんは、「COM」の編集部に電話で連載をやめると話したところ、その日の深夜に手塚先生が石ノ森章太郎さんのもとを訪れ、「・・・申し訳ない事をした・・・なぜなのか、自分でもわからない・・・自分でも嫌になる・・・」と謝られたそうです。

 それに、石ノ森章太郎さんは恐れ入って、「いいんですよ、もう」「本当にもういいんです。ジュンは続けさせていただきます」と答え、一段落したとか。


 そして、のちに石ノ森章太郎さんはこんな文章も残しています。

 


 資料提供、アトムの部屋さん。
 アトムの部屋さん、快く資料を貸して下さってありがとうございます。

 また、石ノ森章太郎さんは萬画家生活40周年記念作品の「時ヲすべる」で、手塚先生に感謝の念を現した漫画も描いておられます。


 つまり、誰も手塚先生に嫉妬された事を恨んではいないんです。

 漫画の神様にして、天才の手塚先生に嫉妬されたのを、むしろ誇りに思い、感謝していて、石ノ森章太郎さんなんか勲章だと言って、喜んでるではないですか!


 
これを、どうして「人間手塚治虫」の所業だと言えるでしょう?


 普通だったら、嫉妬した人を尊敬し、感謝なんかしませんから。


 ね?これで、手塚先生の偉大さがまた一つわかったでしょう?


  あ~やれやれ・・・これですっきりしたわ・・・


 ところで、最後に念を押しときますが、女性の本質は優しくて、愛情に満ちた生き物である事に間違いなく、残酷な事はこれっぽっちも出来ませんので、どうぞくれぐれも女性恐怖症にはならないで下さいね♪



 
  





  







 


 

   

 

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