奈々の これが私の生きる道!

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元キャンディーズのスーちゃんこと、田中好子さん急逝

2011-04-25 06:22:28 | Weblog
先日、元キャンディーズのスーちゃんこと、田中好子さんが乳がんで亡くなり、突然の訃報に驚いてしまいました。
享年五十五歳だったそうです。
彼女は、実際の年齢よりも、かなり若く見えましたので、五十五歳という年齢にも驚いてしまいました。

キャンディーズと言えば、私の子供の頃、テレビによく出ていて、多数のヒット曲を飛ばし、私もよく口ずさんでいました♪

そんな私が初めて知ったキャンディーズの曲は、「年下の男の子」です。
この曲は、中学校の遠足の時に、クラスの男子がラジカセを持って来て、歩きながら歌を流していたのです。
年下の男の子に対する恋心の内容で、なんだかくすぐったいような、甘えたいような、中学生には、うってつけの歌詞だったように思います。
そして、私はこの歌の影響で年下の男の子に憧れた事があったのです。(笑)
詳しく話せば、一年生の男の子に、当時、大人気のベイシティ・ローラーズの「バイバイ・ベイビー」をよく口ずさんでいる男の子がいて、 その子と校内ですれ違うたびにドキドキしていたのです。(笑)
でも、その頃の私のお胸はまだまだ発育途上で、お色気が足りなかったせいか、彼を振り向かせる事はかなわず、また私自身キャンディーズが次の曲を出した頃には、その男の子の事は、どうでもよくなっていました。(笑)

その次に思い出されるのは、「春一番」です。
この曲は、テレビやラジオで、よく聴いていましたし、その後の数年間は、春になるたびに、ラジオの歌番組にリクエストが来て、何度も耳にしていました。
だけど、それほど多くの人に好かれた曲だったにもかかわらず、レコード売り上げやベストテン番組で、「春一番」は一位を取る事は出来なかったらしいです。
それは、ちょうど同じ時期に「泳げたい焼き君」が発売されたからだそうです。

歌以外では、なんと言っても「私たち、普通の女の子に戻りたいんです!」という有名な言葉が思い出されます。

なんでも、所属事務所に、代表で辞めたいと言ったのは、スーちゃんらしいのです。
その理由は、三人の中で、一番優しい感じがして、事務所側も認めてくれやすいのではと思ったのだとか。(笑)
そうして、彼女達は芸能界を引退すると発表してから、その日まで力の限り歌い続けたのです。
その時、彼女達が言っていたのは、
「私たち、今まで一度も一位になった事がないんです。
だから、私達を一位にさせて下さい!」
でした。
その言葉に日本中が動かされ、最後の曲「ほほ笑み返し」が、ベストテン番組で一位になった時は、私も大喜びして、感動して泣いたのを昨日のように覚えています…

その後、行われた彼女達のラスト・コンサートは、テレビでも中継され、私はラジカセに録音して、何度も何度も繰り返し聴いたものでした。
コンサートで、全部の曲を歌い終わった彼女達は、大勢のファンに向かって「ありがとう。ありがとう。」と、何度もお礼を述べ、最後は泣き声で言葉にならず、カセット・テープで繰り返し聴くたびに、私は幾度ももらい泣きしていました…

そうして、芸能界を引退して、普通の暮らしをしていた彼女達だったのですが、おそらく周りが彼女達を普通に扱ってくれなかったのでしょう。
ほどなくして、三人とも芸能界に復帰してしまいました。
スーちゃんと蘭ちゃんは女優として、ミキちゃんは歌手として。
(ミキちゃんはヒット曲を飛ばして、すぐにまた引退してしまいました。)

そうして、芸能界復帰後、スーちゃんは、映画「黒い雨」で、日本アカデミー賞主演女優賞に輝き、名実ともに優れた女優さんになりました。
和服姿も、よく似合っていて、私はそうめんのCMが大好きでした。

私の息子達は、テレビドラマ「東京doogs」でのお母さん役で、スーちゃんを知っていて、訃報を知り驚いていました。
おっとりした可愛い役柄で、息子達はスーちゃんが好きだったみたいなのです。
だけど、これは正直、ちょっと複雑な思いがしないでも?
だって、私というママがありながら、どうしてなの?何か、私に不満でもあるの?と思わないでもありませんでしたから。(笑)

冗談はさておき、スーちゃんが亡くなった事で、私はスーちゃんが結婚した翌年に乳がんを患い、その後何度も再発していたのを初めて知りました。

何度も乳がんに襲われたという事は、生前、スーちゃんは常に死を見つめ続けて生きてきたのではないでしょうか?


義理の姉の夏目雅子さんは、急性骨髄性白血病で、27歳という若さで亡くなっていますので、スーちゃんも何度も死を覚悟していたに違いないのです。

死を前に、スーちゃんは何を思ったのでしょう?

たった一度しかない人生に、そして二度と訪れる事のない今日のために。

そのカギは、スーちゃんがエイズなどの、いくつかの福祉活動に積極的に携わっている事に答えを見いだせないでしょうか?

妻として生き、女優として生き、そして福祉活動にわが身を捧げる事に、自分の生きる意味を見いだし、暗さを微塵も見せないで、ひたすら前向きに生きてきたのではないでしょうか?

人は、普段、自分が死ぬ事も、愛する人が、いずれは死に、離ればなれになる事も努めて考えないように生きています。

だけど、誰の上にも確実に死は訪れるのですよね?

スーちゃん。あなたはあなたの生き方を見つけ、弱音を吐かずに、最後まで強く生きてきました。


スーちゃん。あなたは最後まで本当に素晴らしい人でした。

私達に、たくさんの思い出を残して下さって、ありがとうございました。


スーちゃんのご冥福を、謹んでお祈りいたします。














  

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2 コメント

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Unknown (ちはる)
2011-04-25 16:31:22
奈々さんって私と年代、あまり変わらないでしょう?(笑)

私もね、ここ数年死を意識するようになりました。
明日のブログネタが出来ました。
ありがとう。
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ちはるさんへ (奈々)
2011-04-25 18:55:48
ちはるさん。ようやく気づきました?(笑)
ちはるさんて、あんまりテレビやマンガを見ない人みたいだから、今まで私がそんなお話を書いても気づかなかったのですね。
ちはるさんの明日のブログ、楽しみにしてますね♪
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