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奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

映画「火垂るの墓」戦争犠牲者へのレクイエム

2010-07-29 06:48:11 | 映画・テレビ
この映画は私がブログを通じて、懇意にさせていただいている方のご紹介で鑑賞しました。
そういえば、この時期になると、よく宮崎でもテレビで放送されていたような気がするのですが、私は迂闊にも一度も観たことがなかったのです。

この映画は、十四歳の清太と四歳の節子の兄妹の終戦の年の出来事を淡々と描いています。

親がいないというのが、幼い子供にとって、こんなにも淋しくて、辛いことだなんて思ってもみませんでした。
しかも、この兄妹は日々空襲に怯え、頼りになる大人に恵まれず、その日の食料にも事欠く有様なのです。

西宮のおばさんが、この兄妹にもっと優しくしてくれたらと思うんです。
おばさん自身も食料や物資不足に加え、いつ空襲で死ぬか分からない状況で、幼い兄妹の事なんか構っていられないとは思うのですが・・・
そして、お兄ちゃんの妹を思う気持ちにも、うるうるしてしまうのですけど、妹が純真で汚れを知らなくて、そのいたいけな姿にも、思わず泣けてしまうのです・・・

この映画は、缶に入ったサクマ式ドロップスというお菓子が重要な役割をしていて、節子が兄からもらうと嬉しそうに食べるシーンが何度も出てきますが、ドロップスは節子自身の夢や楽しみの象徴なのでしょうね?

この映画は戦争で起きた悲惨な出来事を淡々と綴っていて、ホタルが静かに光ったり消えたりしながら舞う様子が、戦争で亡くなった人々に安らかに瞑ってほしいという祈りにも思えて、胸に迫るものがありました。








 

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