
先日、ある食料品のお店に行ったら、とても珍しいものを見つけちゃいました。
それは、蜂の子の甘露煮の缶詰だったんです。
蜂の子といえば、子供の頃、フライパンで炒って、お醤油つけて食べて、美味しかった記
憶があるんです。
それで、思わず懐かしいな~と思ったのですが、よく見ると、その隣にイナゴの甘露煮の
缶詰が並んでいたんです。

それを見た瞬間、私は手塚治虫先生の漫画「アトム今昔物語」に、イナゴの佃煮が出てき
たのを思い出したんです。
私の地方では、イナゴを食べたりはしないのですが、その漫画で初めて食べられるという
事を知り、びっくりしちゃったのです。
それで、私は「アトム今昔物語」をより理解するためには、イナゴを食べるべきかも知れ
ないなと思っちゃった訳なんです。(笑)
ちょっと気持ち悪いですけど、食べたら案外美味しいかも知れないですし。(笑)
そこで、イナゴについて、ちょっと調べたところ、山形県、長野県、群馬県、福島県等、海産物が少ない山間部を中心に多く食用されている事がわかりました。
イナゴを食べるのは不足しがちな栄養素を補う、とても大切な意味があったのですね。
実を言うと、私は独身だった頃、当時、付き合っていた彼氏が、一時期、ゲテモノ料理というか、一
風変わった食べ物に熱中していた時期があって、一緒によく食べさせられたんです。(笑)
最初は、鯛の活き造りで、それが美味しくて、何度も食べてるうちに、だんだんエスカレ
ートしていったんです。
今でも、思い出すのは鹿児島の天文館の居酒屋で食べた雀の焼き鳥とか、カエルの足の唐
揚げで、ちょっと勇気がいりましたが、食べたら、結構美味しかったんです。
それは20年以上前のお話なんですが、今でもその居酒屋さんはあるんでしょうか?
その反面、地元のお店で、白魚の踊り食いを出された時は、可哀想な気持ち悪いようなで
、どうしても食べられませんでした。(苦笑)
そういった思い出がありましたので、イナゴもひとつ食べてみようと思って、買っちゃっ
たのです。(笑)
蜂の子の缶詰は1400円と高かったので、そちらは断念しました。
それで食べた感想はと言いますと、小エビみたいな食感で、甘露煮というだけあって、甘
みがあって、まあまあのお味ではあったのですが、イナゴ独特の風味はあまり感じられなく
て、それだけがちょっぴり残念でした。
それに、「アトム今昔物語」に出てきたイナゴの佃煮ではなかったですし。
ところで、そのイナゴの甘露煮の缶詰、どこで作ってるのか気になって缶詰のラベルを見
てみたら、長野県諏訪市と書いてあったんです。
それで、私は以前、映画の「宇宙人東京に現わる」を書いた時に、馳さんが自分の奥さん
は御柱祭で有名な諏訪市出身だと教えてくれた事をふと思い出したんです。
もしかしたら、諏訪市ではイナゴを食べる習慣があって、馳さんの奥様は美味しいイナゴ
料理を知ってるかも知れない。
いいえ、それどころか、馳さんのお宅では、ご家族そろって、イナゴ料理を、毎日、食べ
てるかも?
馳さん、先日、お聞きしたいと言ってたのは、この事だったんです。
馳さん、お願いです。
イナゴの美味しいお料理法、ぜひ伝授していただけないでしょうか?
あ、知らなかったり、食べた事なかったら、別に結構です~(苦笑)
ごめんなさい。
食べ物のお話ばかりしてないで、少しは「アトム今昔物語」のお話もしましょうか?
この漫画は、テレビアニメの「鉄腕アトム」で、アトムが地球を救おうと、気温の上昇し
た太陽に冷却装置を積んだロケットとともに太陽に突っ込んで、そのまま最終回になってし
まったために、アトムを助けてほしいという声が多く寄せられ、それに答えて描かれたそう
です。
アトムは体の外側だけ溶けた状態で、ロケットの一部分に張り付いたまま、宇宙を漂って
いるところを、イナゴそっくりの宇宙人に助けられ、スカラという宇宙人と一緒に地球に帰
るのですが、光速をはるかに上回るスピードの宇宙船に乗ったために、時間が逆もどりして
、1967年の日本に着いちゃうのです。
そこで、アトムは若き日のお茶の水博士やヒゲオヤジと会ったり、様々な事件に巻き込ま
れながら、差別される者の悲しみや、人間の心の奥にひそむ暗い欲望を浮き彫りにして、ス
トーリーは進んでいくのです。
この漫画の特色としては、アトムの生みの親の天馬博士が、混血児で、それがために差別
されて、テロリストになったという若い頃のエピソードが語られている部分と、アトムの誕
生日がよく知られている2003年4月7日ではなく、2013年に設定されている部分で
す。
という事は、今年、アトムは生まれた事になってるんです!

だから、2003年にアトムが誕生しなくて、がっかりした人でも、まだ希望は残ってる
って事なんです♪
今年はまだあと1ヶ月ちょっとあるじゃないですか?
今年中に本物のアトムが生まれるかも知れませんし、もしかしたらすでに生まれて、どこ
かで活躍する機会を、ひそかに窺っているかも知れません。
アトム、早く出てきて!
ところで、イナゴに限らず、変わったものを食べたという方、ぜひ私に教えて下さいね♪