奈々の これが私の生きる道!

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映画「生きるべきか死ぬべきか」

2009-07-12 14:08:20 | 映画・テレビ
「生きるべきか死ぬべきか」
この映画はレンタルビデオショップで借りたのですが、その時の店員さんの様子は今も忘れられません。
借りたのは宝塚のビデオ・イン・アメリカというレンタル・ビデオ・ショップで、そこは私の大好きな古い映画のタイトルがいっぱい置いてあり、数年前、時々利用していたのです。
とにかく、私はこのレンタルビデオショップが大好きで、一度入ったら、なかなか出る事が出来ませんでした。
まず入口を入って、左にあるトイレで用を済ませ、一時間以上はいつも、どれを借りようか悩んでいました。
確か旧作が通常280円でレンタル出来、火曜日だったと思いますが、週に一度は、七枚綴りの百円の割引券をくれ、180円で借りていました。(笑い)
そこのビデオ屋で、このビデオを、男性店員に差し出したところ、「生きるべきか死ぬべきか」というタイトルを見たとたん、笑顔が見る見るひきつり、声が上ずって、跳び上がらんばかりに驚いてましたね~。
私が死ぬとでも思ったのかしら?(笑い)

「生きるべきか死ぬべきか」
この映画は、第二次世界大戦中のポーランドが、舞台になっていて、ナチスに抵抗する人々の姿がユーモラスに描かれています。
私が、この映画を観たかった理由はこの作品を撮ったエルンスト・ルビッチ監督のユーモアセンスに惹かれたからであって、決して人生に悩んでいたからではありませんので、勘違いしないで下さいね。(笑い)

まず冒頭で、ヒトラーが登場。
ここで私の疑問。
これって、いつの映画?
1942年のアメリカ映画だそうです。

当時、アメリカは国際連合の長として、日独伊三国同盟を結ぶドイツと戦っていましたから、戦意高揚を謀るために作られたみたいです。

でも、だからと言って、ナチス打倒を真正面から訴えるのではなく、不倫の恋を織り交ぜながらユーモアたっぷりに描かれています。

この映画のいいところは観客を押し付けがましく笑わせようとするのではなく、自然に笑わせようとする点にあると思います。

実は、私はテレビのお笑い番組はほとんど見ません。

昨今のお笑い芸人さん達は、笑いを強制しているみたいで押し付けがましくて、私はよくついていけないのです。
それに弱い者いじめっぽい感じがして、何だか品のない印象をどうしても持ってしまいます。

そんな感じで、私はお笑い系の番組もコメディー映画も、僅かの例外を除いて、ほとんど見ません。
ところが、うちの息子達は大好きで、よく見ているのです。
学校の宿題の合間に見ているのですが、疲れたような声で笑う姿に、何だか可哀相になり、私は何にも言えなくなってしまうのです。
彼らは彼らなりに闘っている。
息子達にとって、お笑い番組は戦士の休息と言ったところでしょうか?

私がコメディー映画をあまり観ないのは、人に笑わせてもらうのが苦手で、笑う時くらい自分の意志で笑いたいというのもあります。
感受性が豊かなら、ちょっとした事でも笑いを見出だせるはずなのです。
そういう意味で、この映画は、私を笑わせてくれた稀有なコメディー映画と言っていいと思います。