農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

13年前

2024-03-11 22:16:10 | 日記
今年も巡ってあの日がやってきました。
13年前の3月は寒かった。
田んぼはまだ真っ白で畦がようやく見えたか見えないか。

午後2時46分、大きな揺れ

末娘のユウは母親のお腹の中でした。
同級生のソウくんのお母さんは当時仙台にいて地震に遭遇しています。
棚から落ちてくる商品から、必死にお腹の子を守ったと聞きました。

4歳のアイを保育園に迎えに行きます。
園の先生方も小さい子をおんぶしながら玄関に出てきてくれました。

イッセイは中学3年、
ジュンは小学6年、
ともに卒業式を目前にしていました。

混乱の数日後、祝賀会などの慶事は自粛しましたが、
二人とも地域の人たちに祝福されながら無事卒業することが出来ました。

電気が停まり、ろうそくとランタンの灯りで取った夕食。
じっちゃんが蕎麦を打ってくれました。
この日はオカアチャンの誕生日だったのです。

幸い石油ストーブと豆炭炬燵で暖を採ることが出来ました。
また薪釜で湯を沸かせたので風呂に入ることも出来ました。

情報源はラジオのみ。
ニュースは津波被害を繰り返し伝えていました。
ろうそくの薄暗い灯の中で聴くラジオの音声は、
どうにも現実離れしているとしか思えませんでした。

豆炭あんかを入れた布団で早めに就寝。
朝起きたらこの悪い夢が覚めてくれることを願っていました。

そして4か月後ユウが誕生します。
同級生になるソウくんたちも相前後して誕生しました。
同じ年に同じ地域で生を受けた数人の子どもたち。

その子どもたちが仲間になって、
この春まもなく揃って小学校を卒業します。

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