農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

朝間・昼間・夜間

2011-05-04 22:13:37 | 日記
庄内弁でよく使う「朝間・昼間・夜間」
ちょうかん・ちゅうかん・やかん ではありません。
あさま・ひるま・よんま と言います。

まあ字の如く朝・昼・晩それぞれの間(あいだ)という意味なのですが、
それぞれが指し示す時間帯にはある程度決まりがありそうです。

まず朝ま。
「朝まのうぢ、畑起こしてくる」
「朝まのうぢ、雪かきする」
「朝ま涼しうぢ、勉強してしまえ」
など起床してから朝食(朝まのまま)を摂るまでの間を指すようです。
だから「朝まのうちに」と言われるように朝ご飯食べる前に、
何かをやってしまおう、という勤勉的な意思が込められいるように思います。

次に昼ま。
もちろん広く日中の意味で「昼まは忙し」などと使ったりもしますが、

「昼ま成た」
「昼まそーぜ(しよう)」
「昼まゆっくりしてからで、いなんね」
いわゆるお昼休みの意味。
お昼ごはん(昼まのまま)を食べてから、
午後の活動を開始するまでの間の時間帯ですね。

そして夜ま(よんま)。
「夜まなっど、そんま眠たぐなんなやのー」
「夜ま、あんまり遅ぐなてから 電話かげねもんだ」
「夜ま、口笛吹くど 魂(たまし)来っぞ」
夜暗くなってから眠りにつくまでの時間帯を指すようです。
したがって夜まの時間帯は、冬は長く夏は短いといえます

朝昼夜に間をつけて、あさま・ひるま・よんま
庄内弁は語呂が良いですね。

ちなみに就寝時間になることは
「ねづぶ(寝分?)なる」と言い、

夜遅くは夜中「よなが」で同じ、

昨晩のことは、
「よんべな(夕べ?)」と言います。

「おめさん、よんべな ねづぶなても 家(い)さ居ねけんね」
「んだ、ジャスコさ映画観さ行て 家さ来たら よながなたけ」

今日は残しておきたい美しい庄内弁講座でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿