農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

選挙のポスター貼り

2021-10-24 19:11:25 | 日記

市会議員選挙が告示されました。
さる候補者の後援者からお声がかかり、選挙ポスターの掲示を手伝うことに。

市議会議員選挙って候補者が30人もいるんだから、
選挙ポスターの掲示板前には支援者たちの車が
入れ代わり立ち代わり訪れて大混雑するんだろうなあ・・・
と思っていましたら、実際は違いましたよ。

市内350か所以上の掲示個所を手分けして隈なく回る、
これはどの陣営にとってもたいへん手間のかかることです。
そこでいつからか相互扶助の合理的なやり方が採用されていました。

今回私たち7名が回った掲示板は亀ヶ崎学区の15か所。
そこに支援する特定の候補者1名だけのポスターを貼って、はいお次!
こうするもんだと思っていたのは、前時代的な方法。

今回私たちが預かってきたのはなんと候補者21人分のポスター。
あらかじめ掲示板の数ごとに仕分けしてあります。
これを手分けして21人分一気に掲示板に貼るのです。
それはある程所属政党派閥の垣根はあるものの、
現職新人関係なく、さらに複数の印刷所から仕上がったポスターの束でした。
たちまち掲示板が賑やかになります。

当初ポスター貼りの仕事を連想して必要と思われたものに脚立と糊があります。
それらも一切必要ありませんでした。
掲示板は縦3段の横長で上段でも普通に手が届きます。
さらに今どきのポスターはすべて裏面が全面シールなのでした。
すなわち裏紙を剥がしてすぐペタッと貼れる。
糊要らずの手間いらずなのでした。

朝の抽選で各候補には掲示板のマスの番号が振り分けられています。
作業の流れは次のようになります。

分乗した車で掲示板に到着します。
まず指図役の二人が「何番だれそれ」と名前と呼びあげて
重なった21枚の候補者ポスターを上から一枚ずつめくっていきます。
残った5人が順次そのポスターを受け取っては、
指定された番号マスにその候補者のポスターを貼っていきます。

私は最初ポスターをきれいに貼り付けるために有効かなと思って
塗装用ローラーを持参して使っていましたが、
手のひらで押さえただけでもふつうに貼ることが出来ました。

ただ朝方少し雨が残って一部濡れた掲示板があったのですが、
さすがにそこはシールがくっつきにくい。
21人分のポスターを順繰り貼り終えたら、
補強のため六隅を画鋲で留めます。
そして最後に抜けがないか、候補者名と番号を読み上げては
目視で全員で確認します。

ここまで一つの掲示板で最初は10分くらいかかりましたが、
次第に慣れてきて時間はどんどん短縮。
15か所も回っていると、候補者ごとに番号を覚えてしまったり、
番号を覚えずとも視界イメージとして左右中央上下などの
ポスター位置関係が頭に入ってきます。
仕舞いには一か所がものの数分で済むようになりました。

しかしこの選挙用ポスター。
普段まじまじとポスターを見ることなんてまずありません。
改めて21人分のお顔のどアップ写真を見てしまうと、
髪の生え際や髭の剃り跡、皮膚の皴や歯の黄ばみなどが
いやでも目に入ってくるのでした。
今の写真は解像度が良すぎる。

紙もいいモノ使っていますね。
雨風に強そうな厚手の合版紙でしょうか。
カラフルで値が張りそうだなあ。

ということで今回はポスター貼りのボランティアということで
社会勉強させていただきました。
でもこんなものはっきり言って無駄ですよねえ。
いまどき誰がポスターを見て投票する人を決めるというんでしょうか。

選挙の度に、無駄だ無駄遣いだと思う候補者ポスターと掲示板。
でも候補者の誰からも「無駄だからポスター掲示を止めましょう」
と発言する声が上がらない。

きっとこれはこれで一部の業界が潤っているわけですから、
リケンの絡みで大ぴらに要らないとは誰も言えない。
議員さんにとってタブーの領域なのでしょう。
「要らない」ってはっきり言える人に私は一票投じたい。



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