農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

鷹を継ぐもの山形に定住

2024-06-19 16:54:05 | 日記
地平線通信最新号(542号)によると、鷹匠の松原英俊さんのお宅に
千葉の高校を卒業した宗萌美さんが移住、
本格的に松原さんに弟子入りし鷹匠の道を歩み始めたそうです。

高校在学中、何度も天童に足を運び、鷹の訓練や餌づくり、
実際に雪山へ狩りの訓練に出かけた様子はBSのドキュメンタリーで放映されました。
都会育ちなのに、田舎や山で暮らす生活に憧れ、
それを実行してしまうとは、何と信念と行動力のある娘さんだと感心しきりでした。

最初はリンゴやジャガイモの皮も満足に向けないくらい不器用だったのに、
今では出刃包丁や手斧でタヌキやアナグマ、
イノシシを解体できるほど上達したそうです。

現在、鷹の訓練や畑仕事の手伝いの傍ら、
10キロの重りの入ったベストを着て腕立てや腹筋のトレーニングを欠かさず、
腕相撲では師匠を瞬時に負かすくらいの筋力が付いてきました。

その萌美さん、引っ越してまもなく師匠から
車に轢かれた猫の冷凍死体を「これ、食うか?」と聞かれます。
彼女は迷わず「食ってみたい」と返事したものの、
猫の肉はあんまり美味しそうじゃないなと思っていました。
ところがフライパンで炒めて焼肉のたれを付けた猫肉は、
とても美味で今まで食べたどんな肉よりもやわらかかったのでした。
もともといろいろな動物の肉を食べることに興味あったとはいえ、
さすが松原さんの弟子、鷹を継ぐものです。

鷹と人が一体となり、やがてそのまわりの自然、
山とも一体となることができる。
そんな究極の人鷹一体をこれから一生かけて追及していきたい。
と萌美さんは決意を述べています。

うちにも高校3年の娘がいますが、
まるで進路が定まらずスマホの世界に嵌っては、
まるっきり行動が伴わない様子に歯がゆい思いを抱えています。

人間は人生の目標を持てたらあとは実行あるのみ、
と口で言うのは簡単ですが、自分の夢と信念に向かって
実直に前に向かって進んでいる若い鷹匠の卵を、
まるで父親のような気持ちで応援したい気持ちでいっぱいです。
松原さんもどうか彼女が一人前になるまで、
お元気で長生きしてくださいね。



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