かた餅を天日に干しています。
かた餅とは搗いた餅をなまこ状に伸して、包丁で薄く切った餅です。
そのまま食べるのではなく保存食としてお日様に当てて干します。
硬くなった餅を缶などに入れて取って置き、
食べるときに火で炙って、せんべいのように食べるわけです。
昭和28年の3月7日快晴とあります。
この年はもう地べたに雪がありませんね。
見るとまず板切れで下に空間を作って
その上に筵を敷いてかた餅を並べています。
途中、乾き具合をみてひっくり返したのでしょうか。
かた餅は焼くと面白いように表面積が大きくなっていき、
たべるとそりそりと歯触りが柔らかく美味しかった記憶があります。
春作業が忙しくなる前に大量に作ったあられもそうですが、
市販の菓子などなかった昔は、日ごろ食べるお菓子も手作りしていたのでした、