透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

生田原へ・その5

2017-08-02 15:24:10 | 日記

雨のち曇り。最低気温17.0℃、最高気温21.0℃(生田原)、最低気温19.9℃、最高気温27.8℃(江別)。

フロックス

ハナフウロ

薄荷

サルビア

コスモス

タチアオイ

庭の花たちです。もう、秋の風情ですね。

フロックスやタチアオイは子どものころ、農家だった私の家の東西何北のそれぞれの庭に咲いていました。

お盆のころに咲くからか、フロックスは盆花と呼ばれていました。

我が家は父が長男で農家の後継ぎだったので、父の他の兄弟姉妹はそれぞれ独立したり、お嫁に行ったりして私が小学校3年生くらいには祖父母と父母、私たち兄弟5人の9名で過ごしていました。

毎年、夏と冬に日を決めて、叔父や叔母がそれぞれの伴侶と子どもたちを伴って祖父母の居る我が家に集うのが習いでした。

私たちの家族を含めて、総勢40名くらいが集まり、それは賑やかで、子どもにとってはハレの日として大はしゃぎの一日だったと思います。

みんなが帰った後、いつもの生活に戻ると、とたんに家の中がシンとして、祭りの後のような静けさとなりました。それは子どもにとってはたまらなく味気なく、涙がこぼれそうなほどでした。

そんな幼かった私もわけが分かるようになり、母の大変さを感じ取れるようになっていくのです。7歳から9歳年上の姉たちもお手伝いに加わっていたようですが、その頃の私には声がかかりませんでした。でも、楽しさの向こうに誰かの奮闘があることを、肌で知ることとなりました。

タチアオイについていえば、従妹たちとおでこや頬や口元につけて鶏のまねごとをして遊んだことを思い出します。

フロックスやタチアオイは、お盆のころの細々とした断片を、今は亡き、祖父母や父母の元気だった頃の姿とともに思い出させてくれました。 

コメント (2)
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