透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

好きなものを長く

2013-03-22 19:00:43 | 日記

曇り時々雪時々雨。最低気温-9.9℃、最高気温2.1℃。

先日、気に入っていた赤のカシミアのカーデガンを繕(つくろ)ってみた。わきの部分が透けてきて、ついに穴があいてしまったのだ。小さい穴だった時は、一針一針、刺し子の要領で繕ってみた。しばらくは、それで、普段着にして重宝していたのだが、ついに大きな穴があいてしまった。

穴の周辺は相当にすり減っているし、もう刺し子にするわけにはいかない。どうしようかといったんはごみ袋に入れてみたが、捨てがたくて迷っていた。その時、アンサンブルのセーターがあったことを思い出した。先日同じところが傷んでいたので、捨てた気がしたものの、もしやと箪笥の引き出しを探した。そのセーターは仕舞ってあった。カーデンガンの修理に使える時がくるのではないかと考えたことも思い出した。カーデガンの穴はセーターの一部を継ぎ当てすると見事に目立たなくなり、復活した。

そこで、思った。私は好きなものを長く使いたいタイプなのかもしれないということ。修理しながら、飽きるほど使いたいタイプなのだということ。でも、これは今の時勢には合わないだろうな・・・・・・・・ということ。

子どもの頃は、破れたところに継ぎ当てをしてもらって着ることは当たり前だった。壊れたら修理をして使うのが普通だった。物がなかったし、買えなかった時代だったから。振り返ってみると、子ども時代に今の私のこういう傾向が刷り込まれたのかもしれない。

コメント
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