福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

杉の折り畳み椅子 組立編

2013-08-20 00:07:54 | 椅子

1脚の追加製作依頼がありまして、

折角だからと、ちょっとデザインやサイズを変えながら、

5脚まとめて作ることにしました。


まずはパーツを並べて、

木目や色などを見ながら、それぞれのペアを組みます ↓






これが1脚分のパーツ ↓






同じく、1脚分の金具 ↓






M6のステンレスボルト半ネジタイプを軸に、

アルミパイプ、ステンレスワッシャー、SLナット(メッキ)。



すべりを良くする為に、可動部分に椿油を注入 ↓





個人的に、グリースよりも、この椿油が好きです。



まずは、フレームの組立から。

アルミパイプを通したボルトを穴に挿入 ↓






この穴は、ボルトヘッド部の径と、ネジ部分の径の二段階に切削してあります。

更に、ボルトヘッド部が動かないように、ヘッド部の穴径は、ヘッドよりもやや小さめにして、

最後はハンマーで叩いて押し込み、

フレーム表面とボルトヘッドを同じ面にします ↓






前脚と後脚を連結して ↓










端末は、ワッシャーとSLナット(緩み防止)で処理します ↓







ボルトで連結したフレームを作業台に設置。

この際に、作業台天板でありますコンパネは直角が出ておりますので、

この直角にフレームの角を合わせて、

もう片方のフレームは、差し金で直角を確認して ↓





順番にパーツを取り付けていきます。



パーツ取付けの際は、錐で下穴をあけて ↓






接着剤(屋外で使われることも想定して耐水性)を塗布して ↓






ビス(錆びないようにステンレス製)で固定していきます ↓





下穴をあけているので、ねじ込んでいる最中に位置がずれることはありません。



座面の取り付け ↓





これも差し金で、フレームに対して直角を確認して位置を決めていきます。



座面の位置を決めて、ビスで固定 ↓






表面の次は、裏面のパーツ取付け ↓






本体が組みあがり、

おおよそ平面が出ている作業台の上に乗せてみて、

脚のがたつきをチェック ↓





がたつきがあれば、微調整をして平面にピタッと脚がつくようにします。


最後に、座面と背もたれ部分のビス止めした穴を隠すために、

木栓で埋めて、表面を再塗装して終了となります。



尚、この折り畳み椅子は、okwoodさんのご理解を得て製作しております。

okwoodさんのブログはこちら




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