NHKEテレで「3か月でマスターする」という大人の教養・新番組が4月3日(21:30 -22:00)からスタートした。3月23日に番組の前宣伝があり、それによると「3か月でマスターする」シリーズのコンセプトは、“大人の学び直し”で、第1弾は「世界史」。歴史学者たちのトークから、ばらばらに思えた出来事が、歴史の大きなつながりとなって見えてくるという。第2弾は「数学」、数学者の秋山仁さんと若手数学教育者たちが、問題を解く楽しさをとことん伝授。そして第3弾の「ピアノ」、あの名曲が弾けるようになるという。勉強し直したいが時間がない、苦手意識があってちょっと無理…そんな方でも3か月であこがれの教養やスキルをマスターできるシリーズとのことで、興味津々で楽しみである。
教科書で習った歴史を捉え直す!4月は、「西アジア」を主題とし、古代文明、シルクロード、イスラーム世界の誕生と拡大などについて解説するという。「西洋中心主義とは?」「キリスト教の発祥はヨーロッパ?」「文明誕生の条件は、大河だけではない?」など、私たちが学校教育のなかで身につけた歴史認識に一石を投じる世界史講座であるという。番組のテキストも発売されているので、まさに大人のための学び直しである。
第1回は、「古代文明発展の歩み」でアジアからの視点で歴史を捉えていくという。カギは“遊牧”とのことで、メソポタミアなど古代文明の誕生と発展に遊牧民の存在がいかに欠かせなかったか強調されていた。農耕民族と遊牧民との交易で文明が始まったようである。メソポタミア文明のウル遺跡は都市型文明の最初であり、後にヨーロッパにもたらされたという。シュメール人による楔形文字とかハムラビ法典とか鉄を使っていたヒッタイトとか60年で滅亡したアッシリアとかその後200年も続いたアケメネス朝ペルシャにょるペルセポリスとか秦の始皇帝や漢王朝のこととか次々に聞いたことがある名前が出てくるが、1回聞いただけでは、頭に残らないほど内容が盛りだくさんで、NHKプラスやテキストの活用で予習復習が必要かも知れない。
個人的にも世界史には興味があるが、学校で習った知識は断片的で、大局的に歴史を理解できていないので、点が線となり面となり、鱗から目となることを期待しているが、もし大人向けであれば、もう少しゆったりペースでやってほしい気がする。とくに高齢者はついていけない気がする。海外旅行するときは、歴史の教科書を持っていくのが一番とも言われており、その土地の歴史を知ると旅行の楽しみが倍増するので、この手の番組は大歓迎である。
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