大学時代のクラスメートの中で一番世に知れた友人による「和英・あのなつかしき歌や物語」というタイトルの付いた歌や語りの独演会というかトークショーなるものが開催されるということで、4月22日に鶴見の文化センターに見に行ってきました。彼は、永年、NHKラジオ英会話講座の講師を務め、英会話の勉強をしている人ならその多くが彼の名前を知っている人物であり、英会話に関する役に立ついろいろな本も書いている。また、何年か前に、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に英会話のラジオ講師として。声だけの出演をしたこともある。
そんな彼も英会話講師を引退して、悠々自適な生活をしていたと思いきや、最近、昔の仲間といろいろ活動を再開したようで、今回は音楽の仲間と一緒に懐かしい歌や物語を英語がらみの言葉で表現することの面白さを多角的に体感させてくれるというので、やはり大学時代からの友人を誘って昼の部を見に行ってきた。会場の約100席は満席状態であった。第一部では、彼のトークと歌を中心に、懐かしい歌である“500 Miles”とか”ダニー・ボーイ”とか“Something Stupid”とかの曲が披露され、シェイクスピアの“Sonnet 18”の英語の朗読も行われた。第二部では、「おぼろ月と深見草」という朗読小劇や「むじな(Mujina)」という小泉八雲の怪談を鶴見版に変え、日本語と英語で琵琶を弾きながら語ってくれた。歌や語りや朗読など彼の多才ぶりには改めて驚いたが、まさに彼らしい英語と日本語をうまく絡めての面白いトークショーであった。若々しいクラスメートの活躍ぶりを誇りに感じたひと時であった。