21日、WBCワールド・ベースボール・クラシックで侍ジャパンがメキシコ戦で逆転サヨナラで勝利し、日本中が歓喜に沸いた。マスコミ各社もこの話題ばかりで、日本人のほとんどが熱狂し、侍ジャパンによる「マイアミの奇跡」に酔いしれていたまさにその時に、何と岸田首相がウクライナを電撃訪問するというニュース速報がテロップで流れた。えっと思ったが、日本中がWBC一色のタイミングと重なるとは、なんてついていないリーダーだと実感した。バッドタイミングとはこのことであろう。首相は何しに行ったのかマスコミもちゃんと報道していないし、多くの日本人は関心がないのも当然である。
マイアミの奇跡がなければ、電撃訪問もビッグニュースとなったかもしれないが、当初、NHK以外は、ほとんど取り上げず、民放はどこもWBC一色であった。22日には、アメリカとの頂上の決勝戦が行われるので、負けたとしても、マスコミも日本人もWBC一辺倒で、電撃訪問のニュースは、ますますかすむことになりそうである。また、中国の習近平氏がロシア訪問中のタイミングと重なったので、世界的には注目されない話題性のない訪問となるであろう。ついていない人は、どこまでもついていないということであろうか。