浪漫飛行への誘(いざな)い

海外旅行は102か国、海外旅行、世界遺産、飛行機、卓球、音楽、歌謡曲、初物、語学、仏教シリーズ等の趣味の世界をブログに

特別展「東福寺」に行ってきました

2023年03月29日 07時41分38秒 | 芸術

上野の東京国立博物館の特別展「東福寺」にお花見を兼ねて行って来ました。東福寺は京都を代表する禅寺の一つで、九条道家の発願により、1243年、中国で禅を学んだ円爾を開山に迎えて創建された。東福の名前は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえてその一字ずつをとったことに由来する。

まずは博物館内にあるホテル・オークラが運営している「ゆりの木」レストランで洒落たランチをとった。今までにも何回か利用しているが、平日でも混むことを予想し、開店一番乗りしたので、余計な待ち時間を省くことができた。開店30分後にはすでに待っている人がいたので、その人気ぶりがわかるというものである。

東福寺は、中世の面影を色濃く留める圧倒的なスケールの伽藍群で名高く、特別展はその寺宝をまとめて紹介する初めての機会である。国宝や重要文化財がずらり展示されていて、見どころ満載であった。画聖と称された絵仏師「吉山明兆(きっさんみんちょう)」が3年以上かけて、釈迦の弟子500人を描いた「五百羅漢図」全50幅(1幅に10人描かれている)の掛け軸の14年にわたる大修復が完成し、一挙公開さ人れたもので、今回の目玉となっている。行方不明となっていた幻の50幅目が展覧会直前にエルミタージュ美術館に所蔵されていることが判明し、その写真も展示されており、以前に復元した図との比較も大変面白かった。

もう一つの見どころは、壮大な伽藍の規模を体感できる特大サイズの作品群で、旧本尊(焼失したが、高さ15m位あったという)の2mを超える左手「仏手」や重要文化財の「二天王立像」等すべてが規格外で圧倒的なスケールを誇る。約90分かけてじっくり見たが、展示物の説明もしっかりしていて、わかりやすかった。事前に、解説のユーチューブを見ていたので、東福寺や吉山明兆のことや展示物の概要もしっかり掴めた。28日夜には、BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」でも取り上げてくれたので、周辺知識も増え、しっかり復習ができた。東京での展示は5月7日までだが、10月7日からは京都国立博物館に場所を移して開催されるとのことである。今回は、無料チケットを読売新聞からもらったが、国宝・重文の多さからも、2100円の入場料を払っても見る価値がありそうである。

東福寺といえば、紅葉の名所としても超有名で、2003年11月に紅葉狩りで訪れていたことを思い出した。紅葉のピークであったので、物凄い人の数であったが、人混みでも見る価値は十分ある。当初、行ったことのある紅葉の名所と今回の展覧会とが同じお寺であることを認識していなかったが、これで、東福寺については大分詳しくなった。

展覧会の後、上野公園の桜を鑑賞したが、まだ満開で十分楽しめた。それにしても歩いていて外国人が多いのにビックリした。コロナも収まりつつあるので、外国人観光客も少しはいるかなと思いきや歩いている人の半分は外国人ではないかと感じるほどの勢いであった。あいにくの天気で、今年の花見は最悪の状況になっているが、少しでも長く満開の状態が続いてほしいものである。

画像は、修復後の「五百羅漢図」の一部

事前学習動画(約12分): https://youtu.be/FeD-KKVQnkw


東福寺の紅葉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする