花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

さつま町 大雨の爪痕に彼岸花 2021/09/10(鹿児島)

2021-09-11 15:56:28 | 日記
9月10日(金)明日から雨予報、鹿児島県北部のさつま町を巡りました。

鹿児島市郡山町 南方小学校近く 以下の画像は9月10日に撮影


入来峠に向かう道すがら郡山町の水田地帯に立ち寄りました。雲が殆どなく光が強過ぎましたが、木の下に咲き始めた彼岸花がきれいでした。

郡山町東俣地区 川田川沿いの田圃


堤防は草が伸び彼岸花はまだ少なめ。電動車椅子で朝の散歩のような人をあちこちで見かけました。

さつま町平川地区 北西方向に見える紫尾山の山頂


稲田は色付き始め、いつもの秋景色のようですが、反対側の水田は7月10日の大雨災害当時のままで驚きました。

片側交互通行の川薩グリーンロード(広域農道)


幹線道路であれば災害復旧工事が急がれそうですが、災害の爪痕がそのままで驚きました。国などの災害調査や復旧工事策定など手順が多いのでしょう。

大雨災害の様子 さつま町ホームページから


橋には海老川の銘板がありました。幅5~10m程度の小さな流れが土砂崩れや流木でせき止められ、あふれた水が水田から道路を越えて路肩を壊したようです。

短時間で大雨が続いた 7月10日各地の雨量


紫尾山と周辺では7月10日未明から大雨が続きましたが、鹿児島市では殆ど降りませんでした。川内川が急激に増水し、一時は鶴田ダムの緊急放流が検討されましたが、9時頃には小降りになりました。

上流側の水田は川原になっていた


さつま町は、宮之城町、鶴田町、薩摩町が2005年(平成17年)に合併して誕生しました。昭和50年、社会人1年生の私は業務で宮之城地区を担当し、役場や民生委員さん、お医者さんなど多くの方々にお世話になった思い出の地です。

鶴田ダムの緊急放流は実施されず市街地中心部の水没は免れましたが、この日は同様な被災箇所を複数見かけました。早期の復旧を願わずにはおられません。

紫尾温泉手前の神興寺僧侶の墓石群


同じく道沿いの馬頭観音様


久しぶりに訪れ手を合わせました。今も変わらず大切に管理されていて心が和みました。

柊野(くきの)地区 田の神様


コロナ禍で今年も彼岸花祭りは中止です。この時季は多くの人が訪れることから地元の方々が草刈りをして、畦道、土手がきれいに整備されていました。

鹿児島県中北部ではイノシシやシカの被害を防ぐため、水田が広い範囲で電気柵やネット柵で囲まれているところが多くなっています。ここでは柵がなく、すぐ近くで彼岸花を楽しめました。

ここでは咲きそろっていた


彼岸花は花茎が出る時期がずれるため、早咲きのものは枯れています。きれいな花だけを写したい気持ちはわかりますが、農地を荒らさないよう、田圃などに踏み込んで枯れた花を除去するのは遠慮したいものです。

稲の花が目立つ


沖縄の先島諸島に接近が予想される台風14号ですが、偏西風が弱く来週後半には九州にも影響が出る可能性があります。

台風14号の名前チャンスー(Chanthu)はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられているそうです。

今は稲作にとって大切な時期です。大きな影響なく台風が過ぎていくことを願っています。
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