はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

蘭寿ラモン初見の感想。

2007-08-26 22:25:55 | Weblog
観劇から一週間が過ぎました。
この一週間の苦悩は、
宙をものすごく観たい気持ちと、
頭抱えてギュッと目を閉じて耳塞いで、見たくないって思う気持ちが、
同居してることでした。

観たい相手が出てるなら、
他がどうあれ、観たいというのが、今までの私のパターンだったので、
経験のない感覚だった。

思えば、1回ずつ、観るか観ないかで過ごしてきた蘭ちゃんの花組時代は、
無意識に、そのコントロールが出来ていたのかも。
花組さんは、一度観たらもういいやという感じ…
多分、今の雪もそんな感じ…。
お芝居の仕方が私にあわない、というだけで、
否定したい訳ではないので、悪しからず。

で、主演の人のお芝居が自分に合わないと、
繰り返し観るのって大変なんだなぁ…と改めて、思い知ったのが今回。
私が空虚になってくタイプゆえで合わないならば、
流れて行くに任せたらいいんだけど、
今回は、なかなか厳しい……。

かと言って、
竜馬を何回も何回も観たおかげで、
蘭ちゃんを1度で我慢出来ない人になっちゃったしなぁ…私。


特に、この役替り、
蘭ラモンパターンは大変なことになっておりました。

簡単にお話を解説すれば、
ユウガ氏とみっちゃんは、良家の貴族のお坊ちゃん。
ユウガ氏は、みっちゃんのおじさま(=ともちん)に、元領主の父を殺され、領地も乗っとられる。
軍隊から帰って来て、
父を暗殺した犯人が、ともちんだってわかったユウガ氏は、
ともちん暗殺の企てを起こす。

一方のみっちゃんは、
留学から帰ってきたら、
恋人(あさひちゃん)を、ともちんの奥さんにされてしまっていた。
それで、みっちゃんも、復讐に荷担するのであります。

はい、ここまで、ラモンは出て来ません~!
オープニングの蘭ちゃんの素敵に反りの利いたダンスの観賞の後、
私はじぃっと待ち続けるのであります。
作品自体は初見でないから、ラモンが何処で出て来るか知ってるのに、
まだかまだかまだか~と唸る(笑)。
こんなに長かったっけ?ああ辛い。

みっちゃんは、お坊ちゃまに相応しく、
多分ラモン役との差を出すためなのか、
実におしとやかに、ロドリーゴを作っておられる。

前回の観劇の時にも書きましたが、
あさひちゃんは、大変に大芝居です。
そこに、おしとやかさんなみっちゃんがやって来ても…
言ってしまえば、
ロドリーゴが抱き寄せて彼女を腕の中に納めちゃわねばならないのに、
あれじゃあ…痺れを切らしたあさひ・シルヴィアちゃんが、
ロドリーゴを誘いこまねばならんじゃないか?
何かがおかしい……。

で、やっと登場の蘭ラモン。
そりゃ、もう出て来た瞬間からカッコイイったらありゃしない。
ウメちゃんとも、大層お似合いです。
並んで踊ってるの、ダンサー同士でもあり、すごく素敵なの。

が。そこに、座ってるみっちゃんは、おしとやかに……
座ってる脚が、内股になっているッ!!!

待て待て待てっ。
品がいい、というのはそういうんじゃないでしょ?
その脚に気付いてしまった私は、おかしくておかしくて、
んもう、素敵な場面なのに、、、、にまにまが止まらないじゃん~!

ユウガさんのフェルナンドは、
蘭ちゃんがロドリーゴを演ってる時と、そう違う訳でもないような気がする。
もっとカリスマが欲しい。

蘭ちゃんがロドリーゴを演ってる時は、それでも、
ロドリーゴがいい参謀としてついてて、舵取りしてそうな暗殺集団だったんだけど、
蘭ちゃんがラモンになってみると、
御曹司コンビが、危なっかしい。

二人とも、…申し訳ないけど、青春してて、
夕陽に向かって走るんだぁ!
レベルにしか見えない…。
当初、ラモンが暗殺計画に参画を拒むのも、納得。…違う意味でね。

その、参画を拒むところも、
真ん中がラモンで、3人で銀橋に並んでるのが、
誰が主役よ?
…と思ったのは、ファンの贔屓目だろうか?

とにかく、蘭寿とむは、絶妙な芝居をしてくるんだなぁ…。
前回みっちゃんのラモンを観ていて、首を傾げてたところは、全部覆して来た。
気のいい下町の青年ではあるけど、
締めるところは無茶苦茶締めて来る。
笑わせるところも、鋭く短く、攻めて来る。尾を引かない。

で、
暗殺集団に荷担するきっかけの事件に、
状況は知ってるんだから、私は泣かないかな?と思ってたのに、
最後の最後で、やっぱりほろほろっと来て、
蘭ちゃんのお芝居と私の相性の在り方を再認識。

蘭ちゃんの腕を、ウメちゃんがすり抜ける場面など、
自分の予想以上の涙の量に、泣き方を失敗し(笑)、
どう考えても、周りがそんなに泣いてないだけに、
私は、かなり迷惑な人と化していた…ごめんねぇ、Pちゃん。

だってさぁ…
あまりにも切なさが、吹っ飛んでくるんですもん。
2階の最後列まで!

Pちゃんも熱く語っておられましたが、
ラモンは片手を怪我してるので、
自分のフェルナンドへの恋の辛さに思わずラモンの胸に飛び込んだ、ウメ・イサベラを抱き寄せるのも片手なのですが…
この腕が、迷った挙句にたまらずに、イサベラをギュッと抱き寄せてしまう…
この腕の感情の顕れ方が、たまらんのです。
思わず、ラモンが自分のイサベラへの気持ちを、そこに込めてしまう、瞬間。

…そして、イサベラが去った後の、♪愛している、愛している、愛している、愛している…
ああ…(涙)(涙)(涙)。

私からみたら(笑)、どう考えても、
フェルナンドよりラモンの方が、頼り甲斐のあるいい男なので、
歯痒さもあいまって、号泣。
号泣しないように頑張ったつもりだけど、いつまでも、ぐずぐずが止まらなかった。

ああ…蘭ラモンに逢いたい!
…これが、観たくてたまらない理由。
ああ…蘭ラモン+蘭ロドリーゴで観たい……
…注:物理的にも不可能です(笑)。

でも、どうなんだろ。
あの話の後……
(これから観劇される方は、以下は、観劇後読んでいただいた方がいいかも?)

あの話の後、
イサベラちゃんは、どうなるんだろ。
蘭ラモンならば、最後には、ちゃんとイサベラちゃんは、ラモンの腕の中で眠れるんじゃないかしら。
イサベラにも、そんな健気さがあるし、
ラモンにその逞しさを感じる。



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