はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

銀恋語り☆1

2008-10-23 20:53:14 | Weblog
開演にちゃんと間に合ったかと言われると、
見た目には間に合ったように見えるが…という感じ。

2階席のロビーで、あたふたキョロキョロすれど、
1階にはあんなに居た係員が全く見当たらず、
パッとどこの扉から入ればいいかわからなくて、
間違った扉を開けて、ああ違う…!とやってる間に、
ゆーひさんの開演アナウンスが流れた。

次の扉を開けようとすると、やっと係員がやって来て、
「もう一つ向こうです」と言われ……

席につくと、隣りのTHちゃんがオペラグラスで、客席チェックをしておられた。

「お疲れ様ですー」
ええ、とっても…(笑)。
プレッシャーの中走ると、息が上がるのよねぇ…。

それで、前の席にいらしたPちゃんが挨拶して下さって、
水を一口飲んで、オペラグラスを探し当てたところで、客電が落ちました。
幕が開いてから、ああっ眼鏡!と思い出して、
シーンとしすぎてないところで、ごそごそ探し…
周りの皆様、申し訳ありませんでした(汗)。

オペラグラスをあげても、レンズが曇るくらいだった…
と言えば、どんな有様だったか、御想像いただけるでしょう(苦笑)。


さて、前もって、Hちゃんから、
ここではこんなところも観てねという、解説をいただいていました。
普通は1回しか観ないなら、気付かないかもしれないことなど(笑)。

その解説があったから、
これは誰某ちゃんなんだな、とわかることもあり…
素顔を知っていても、名前を知っていても、
私は、花組さんの下級生のお化粧したお顔が、さっぱりわからないのだな、ということを思い知ったのでした。

頭にインプットされたお顔が、しばらく以前の物だったりすると、
変わっていたりするんだよね…。
お化粧の感じだったり、痩せていたり…それでも結びつけられるほど、知らないわけです。
自分が目印にしてたものが、少ないからなんでしょうね。

Hちゃん、助かりました!有難うでした。


私は、「蒲田行進曲」を映画も舞台も観たことがなく、
かつて上演された「銀ちゃんの恋」も、全く観ていません。
つまり、話を全く知りませんでした。
私の知識ときたら、
「階段落ち」という言葉と、
「ヤス、上ってこいっ」という台詞と、
ヒロインのお腹が大きくなっていくことくらい。

だから、
「銀ちゃん」とは、かくあるべき、とか、
「ヤス」は、こんなだ、とかいうイメージはゼロで臨みました。
私の理想的観劇スタイルです。

最近、ゆーひさん、若いなぁ…と、
雑誌類の写真やら、CS放送を観て思うのですが、
「銀ちゃん」も、若すぎず、でも、他のメンバーとのバランスもよかった。
それで、ぐいぐい舞台を引っ張ってく感じも、
引率する感じではなく、
みんなを、ほいほいと…焚き付けて回るようなイメージ。
そこで、下級生がのびのび、ワイワイと…
子分たちが、銀ちゃんを慕ってついて回る様子にも似た感じかな。

銀ちゃんのライバル、橘役のめおちゃんとは、だいぶ学年差があるワケですが、
そんなことはすっかり忘れて観ていました。


今回のカンパニーは、喉をやられてしまっている人が続出で、
私が一番それが惜しかったなと思ったのが、ゆーひさんでした。

お芝居を観ていると、
ゆーひさんが、自分の全ての音域を使って、お芝居を作ったのが、よくわかる。

使いたい音の高さまで、声が上がりきらない、
それが、芝居の面白さを出しきれてない感があるんだなぁ。
面白くない、とかじゃなくて、
(音の高さが)ココじゃないでしょ?って思っちゃうの。
その声を想像するし、そうだったら、もっと面白いのが、わかる。

それに慣れるまでに、少々時間が掛かったのが、残念だったし、
ちゃんと、ゆーひさんが出したかった、台詞の音程で観たかったなぁ…
というのも、残念だった。

かといって、初日に近かった頃は、
きっと今ほどの台詞や芝居の噛み合い方をしてなかっただろうし…
なかなかうまく行かないもんです。

声が枯れてしまった原因は、「叫び」芝居だと思うのだけど、
基本「叫び」芝居を苦手とする私が、観ていてそんなにしんどくなかった、ということは、
お芝居が、うまく行っている証拠だと思う。
余計に、残念…。


ゆーひさんの銀ちゃんは、
その破天荒な感じを、ゆーひさんがゆーひさんご自身の中にある物を引っ張り出した、という感じではなく、
ゆーひさんが理解し、思い描いた銀ちゃんを、手を伸ばして、えいっと掴んで、
縫いぐるみみたいに、着込んで出来上がった、というように見えました。
それもまた、ゆーひさんらしさかと思う。

破天荒だけど、理不尽みたいだけど、彼なりの「スジ」がぴーんと通ってる部分、
そのスジが、太っとい銀ちゃんでした。

ゆーひさんが元来持っておられる意志の強さ…
或いは、頑固さみたいなものが、
形を変えて、銀ちゃんを形作っているような…。

つづく。

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