開演にちゃんと間に合ったかと言われると、
見た目には間に合ったように見えるが…という感じ。
2階席のロビーで、あたふたキョロキョロすれど、
1階にはあんなに居た係員が全く見当たらず、
パッとどこの扉から入ればいいかわからなくて、
間違った扉を開けて、ああ違う…!とやってる間に、
ゆーひさんの開演アナウンスが流れた。
次の扉を開けようとすると、やっと係員がやって来て、
「もう一つ向こうです」と言われ……
席につくと、隣りのTHちゃんがオペラグラスで、客席チェックをしておられた。
「お疲れ様ですー」
ええ、とっても…(笑)。
プレッシャーの中走ると、息が上がるのよねぇ…。
それで、前の席にいらしたPちゃんが挨拶して下さって、
水を一口飲んで、オペラグラスを探し当てたところで、客電が落ちました。
幕が開いてから、ああっ眼鏡!と思い出して、
シーンとしすぎてないところで、ごそごそ探し…
周りの皆様、申し訳ありませんでした(汗)。
オペラグラスをあげても、レンズが曇るくらいだった…
と言えば、どんな有様だったか、御想像いただけるでしょう(苦笑)。
さて、前もって、Hちゃんから、
ここではこんなところも観てねという、解説をいただいていました。
普通は1回しか観ないなら、気付かないかもしれないことなど(笑)。
その解説があったから、
これは誰某ちゃんなんだな、とわかることもあり…
素顔を知っていても、名前を知っていても、
私は、花組さんの下級生のお化粧したお顔が、さっぱりわからないのだな、ということを思い知ったのでした。
頭にインプットされたお顔が、しばらく以前の物だったりすると、
変わっていたりするんだよね…。
お化粧の感じだったり、痩せていたり…それでも結びつけられるほど、知らないわけです。
自分が目印にしてたものが、少ないからなんでしょうね。
Hちゃん、助かりました!有難うでした。
私は、「蒲田行進曲」を映画も舞台も観たことがなく、
かつて上演された「銀ちゃんの恋」も、全く観ていません。
つまり、話を全く知りませんでした。
私の知識ときたら、
「階段落ち」という言葉と、
「ヤス、上ってこいっ」という台詞と、
ヒロインのお腹が大きくなっていくことくらい。
だから、
「銀ちゃん」とは、かくあるべき、とか、
「ヤス」は、こんなだ、とかいうイメージはゼロで臨みました。
私の理想的観劇スタイルです。
最近、ゆーひさん、若いなぁ…と、
雑誌類の写真やら、CS放送を観て思うのですが、
「銀ちゃん」も、若すぎず、でも、他のメンバーとのバランスもよかった。
それで、ぐいぐい舞台を引っ張ってく感じも、
引率する感じではなく、
みんなを、ほいほいと…焚き付けて回るようなイメージ。
そこで、下級生がのびのび、ワイワイと…
子分たちが、銀ちゃんを慕ってついて回る様子にも似た感じかな。
銀ちゃんのライバル、橘役のめおちゃんとは、だいぶ学年差があるワケですが、
そんなことはすっかり忘れて観ていました。
今回のカンパニーは、喉をやられてしまっている人が続出で、
私が一番それが惜しかったなと思ったのが、ゆーひさんでした。
お芝居を観ていると、
ゆーひさんが、自分の全ての音域を使って、お芝居を作ったのが、よくわかる。
使いたい音の高さまで、声が上がりきらない、
それが、芝居の面白さを出しきれてない感があるんだなぁ。
面白くない、とかじゃなくて、
(音の高さが)ココじゃないでしょ?って思っちゃうの。
その声を想像するし、そうだったら、もっと面白いのが、わかる。
それに慣れるまでに、少々時間が掛かったのが、残念だったし、
ちゃんと、ゆーひさんが出したかった、台詞の音程で観たかったなぁ…
というのも、残念だった。
かといって、初日に近かった頃は、
きっと今ほどの台詞や芝居の噛み合い方をしてなかっただろうし…
なかなかうまく行かないもんです。
声が枯れてしまった原因は、「叫び」芝居だと思うのだけど、
基本「叫び」芝居を苦手とする私が、観ていてそんなにしんどくなかった、ということは、
お芝居が、うまく行っている証拠だと思う。
余計に、残念…。
ゆーひさんの銀ちゃんは、
その破天荒な感じを、ゆーひさんがゆーひさんご自身の中にある物を引っ張り出した、という感じではなく、
ゆーひさんが理解し、思い描いた銀ちゃんを、手を伸ばして、えいっと掴んで、
縫いぐるみみたいに、着込んで出来上がった、というように見えました。
それもまた、ゆーひさんらしさかと思う。
破天荒だけど、理不尽みたいだけど、彼なりの「スジ」がぴーんと通ってる部分、
そのスジが、太っとい銀ちゃんでした。
ゆーひさんが元来持っておられる意志の強さ…
或いは、頑固さみたいなものが、
形を変えて、銀ちゃんを形作っているような…。
つづく。
見た目には間に合ったように見えるが…という感じ。
2階席のロビーで、あたふたキョロキョロすれど、
1階にはあんなに居た係員が全く見当たらず、
パッとどこの扉から入ればいいかわからなくて、
間違った扉を開けて、ああ違う…!とやってる間に、
ゆーひさんの開演アナウンスが流れた。
次の扉を開けようとすると、やっと係員がやって来て、
「もう一つ向こうです」と言われ……
席につくと、隣りのTHちゃんがオペラグラスで、客席チェックをしておられた。
「お疲れ様ですー」
ええ、とっても…(笑)。
プレッシャーの中走ると、息が上がるのよねぇ…。
それで、前の席にいらしたPちゃんが挨拶して下さって、
水を一口飲んで、オペラグラスを探し当てたところで、客電が落ちました。
幕が開いてから、ああっ眼鏡!と思い出して、
シーンとしすぎてないところで、ごそごそ探し…
周りの皆様、申し訳ありませんでした(汗)。
オペラグラスをあげても、レンズが曇るくらいだった…
と言えば、どんな有様だったか、御想像いただけるでしょう(苦笑)。
さて、前もって、Hちゃんから、
ここではこんなところも観てねという、解説をいただいていました。
普通は1回しか観ないなら、気付かないかもしれないことなど(笑)。
その解説があったから、
これは誰某ちゃんなんだな、とわかることもあり…
素顔を知っていても、名前を知っていても、
私は、花組さんの下級生のお化粧したお顔が、さっぱりわからないのだな、ということを思い知ったのでした。
頭にインプットされたお顔が、しばらく以前の物だったりすると、
変わっていたりするんだよね…。
お化粧の感じだったり、痩せていたり…それでも結びつけられるほど、知らないわけです。
自分が目印にしてたものが、少ないからなんでしょうね。
Hちゃん、助かりました!有難うでした。
私は、「蒲田行進曲」を映画も舞台も観たことがなく、
かつて上演された「銀ちゃんの恋」も、全く観ていません。
つまり、話を全く知りませんでした。
私の知識ときたら、
「階段落ち」という言葉と、
「ヤス、上ってこいっ」という台詞と、
ヒロインのお腹が大きくなっていくことくらい。
だから、
「銀ちゃん」とは、かくあるべき、とか、
「ヤス」は、こんなだ、とかいうイメージはゼロで臨みました。
私の理想的観劇スタイルです。
最近、ゆーひさん、若いなぁ…と、
雑誌類の写真やら、CS放送を観て思うのですが、
「銀ちゃん」も、若すぎず、でも、他のメンバーとのバランスもよかった。
それで、ぐいぐい舞台を引っ張ってく感じも、
引率する感じではなく、
みんなを、ほいほいと…焚き付けて回るようなイメージ。
そこで、下級生がのびのび、ワイワイと…
子分たちが、銀ちゃんを慕ってついて回る様子にも似た感じかな。
銀ちゃんのライバル、橘役のめおちゃんとは、だいぶ学年差があるワケですが、
そんなことはすっかり忘れて観ていました。
今回のカンパニーは、喉をやられてしまっている人が続出で、
私が一番それが惜しかったなと思ったのが、ゆーひさんでした。
お芝居を観ていると、
ゆーひさんが、自分の全ての音域を使って、お芝居を作ったのが、よくわかる。
使いたい音の高さまで、声が上がりきらない、
それが、芝居の面白さを出しきれてない感があるんだなぁ。
面白くない、とかじゃなくて、
(音の高さが)ココじゃないでしょ?って思っちゃうの。
その声を想像するし、そうだったら、もっと面白いのが、わかる。
それに慣れるまでに、少々時間が掛かったのが、残念だったし、
ちゃんと、ゆーひさんが出したかった、台詞の音程で観たかったなぁ…
というのも、残念だった。
かといって、初日に近かった頃は、
きっと今ほどの台詞や芝居の噛み合い方をしてなかっただろうし…
なかなかうまく行かないもんです。
声が枯れてしまった原因は、「叫び」芝居だと思うのだけど、
基本「叫び」芝居を苦手とする私が、観ていてそんなにしんどくなかった、ということは、
お芝居が、うまく行っている証拠だと思う。
余計に、残念…。
ゆーひさんの銀ちゃんは、
その破天荒な感じを、ゆーひさんがゆーひさんご自身の中にある物を引っ張り出した、という感じではなく、
ゆーひさんが理解し、思い描いた銀ちゃんを、手を伸ばして、えいっと掴んで、
縫いぐるみみたいに、着込んで出来上がった、というように見えました。
それもまた、ゆーひさんらしさかと思う。
破天荒だけど、理不尽みたいだけど、彼なりの「スジ」がぴーんと通ってる部分、
そのスジが、太っとい銀ちゃんでした。
ゆーひさんが元来持っておられる意志の強さ…
或いは、頑固さみたいなものが、
形を変えて、銀ちゃんを形作っているような…。
つづく。