M-1で優勝を逃した、と話題の「オズワルド」がおもしろい。
賞レースに若手の漫才師の人たちがこだわるのもそうだろうな、とは思う。実際私も2021年のM-1の決勝番組で「オズワルド」を初めて意識したのだから、なるほどM-1の効用は大きい。
しかし、「オズワルド」の面白さはちょっと他の人とは別次元だったと思う。
特に決勝の一発目のネタ、「友達」はやはり歴史的傑作かと思う。
「サンドイッチマン」も「ミルクボーイ」も、安心して身を任せられるという意味ではとても素晴らしい。
コント「空気階段」のテイストもスゴいと思う。
だが、マイクの前から動かず、小さな糸口からシュールな世界を展開する畑中と、突っ込みながら飲み込まれていく伊藤の絶妙なバランスは、比類ない手練れ、との印象を持つ。
もとよりお笑いの良い受け手ではないし、「ラーメンズ」「ポイズンガールバンド」(活動休止中ときく)「笑い飯」など、大きな笑いよりはシュールな世界観に惹かれる方なので、一般的にどうなのかは分からない。
しかし「オズワルド」はスゴいと思う。
YouTubeで「オズワルド」と検索するとかなりの数のネタが観られます。よろしかったら。