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龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

声楽アンアンサンブル福島大会のCD

2012年03月04日 13時26分44秒 | 大震災の中で

が届きました。

第28回声楽アンサンブルコンテスト福島大会
日時:平成23年12月9日~11日
場所:福島市音楽堂
高校金賞受賞は以下の10団体。

郡山東高校混声合唱団
郡山高校女性合唱団
喜多方高校C
福島高校B
福島東高校B
橘高校B
郡山高校A
安積黎明高校B
安積黎明高校A
安積高校B

なんといっても最優秀だった郡山東高校混声合唱団の

Le chant des oyseaux(鳥の歌)

が圧巻。

なにしろ福島音楽堂は残響響の時間が長いので、16人以下の制限があるアンサンブルコンテストを楽しむにはむしろもってこいなのです。(確か三月には全国大会もあるんじゃなかったかな?)

だから私のような素人の合唱好きにとって、音楽堂&少人数アンサンブルは、とっても響きがよくて最高の組み合わせのようなのです(NHKの合唱コンクールも昨年ここでやったのですが、大人数の合唱では、残響が長すぎて何がなんだかわかりませんでした)。

最優秀だった郡山東の鳥の歌は、途中まるで「ケチャ」みたいな鳥の声を擬した掛け合いがあり、それがとってもパワフルでかつ歯切れが良く、新鮮でした。

きれいなだけ、よりも強い印象でしたね、やっぱり。演奏者にとっては響きをも計算しなければならないから、響けばいいってものでもないんでしょうが。
さて、この前合唱の指揮者さんと昼食をとる機会があって、
「合唱は、CDはもとより学府も売れないから、いい曲でも出版されないんだ」
という話をききました。

作曲者も、演奏してもらえないとしょうがない(何も残らない)から、有名な団体に依嘱して演奏を録音し、残してもらいたい、ってこともあるのだそうです。

作曲家に高校生の団体が作品を依嘱するってのはなんだか贅沢、と思っていましたが、作曲家の方にとっても場合によっては必要なことだったりするのですねえ。

考えてみれば、演奏するべきステージがどれだけあるのかって話にもなりますよね。

そういえば、ネットなどでも
「ようやくあの曲が出版される!」
なんて話題を読んだ事があります。
当たり前じゃん、と思っていたけれど、いい曲が流通するとは限らないんですね。

いろいろ難しいですね。

でもやっぱり人間の声は最高です。




澤正宏教授の退官記念発表概要

2012年03月04日 01時13分52秒 | 大震災の中で

西脇順三郎の研究の第一人者、福島大の澤正宏先生が3月で退官するにあたり、最終講義に代えての発表が2/18、福島大学で行われました。
その時のメモをメディア日記(下記)にアップしました。

詩についての講義なのでメモだけじゃ分かりにくいかも、ですが、最近自分で聞いたことさえ忘れてしまうので本当の忘備録として。

メディア日記
「西脇順三郎の詩に見られる流浪・漂泊の表現」(概要メモ)
http://blog.foxydog.pepper.jp/?eid=980346

興味深かったのは、西脇順三郎はヨーロッパ文学・文化に深い造詣がありながら、キリスト教と距離を取りつつ、文学的意匠(シュールレアリスムみたいな)としてでもなく、日本の近代詩的な抒情(藤村的な)とも無縁なところで、「思考のスタイル」としての詩の達成を成し遂げたってところでした。

西脇といえばまずなによりもちりばめられた博該な知識に圧倒されるという印象があって、「とても読めないなあ」と敬遠気味にしていたけれど、今回の講義を聞いて興味がわいてきました。

まず、戦後の詩の方からでも触ってみようかしら。