龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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震災時の短歌(拾遺)

2012年01月05日 13時34分58秒 | 大震災の中で
2011年05月31日ここに書き付けた短歌の残りが、消そうとした反古のファイルから出てきました。

すっかり忘れていましたが、当時のテンションだからこそ
恐ろしげもなく短歌まで書いたりしたのでしょう。この後は、一首たりとも書こうなんて大それたことは考えませんでしたから。


その時の気分を記録するよすが、ということでアップしておきます。

写真には撮れなかった「気持ちのショット」ってかんじですね。

短歌のリズムはは素人にとっても情緒的な表出に便利なのだと改めて思います。

俳句じゃこうはいかない。言うまでもなく上手下手は論外として、です。

俳句は書こうと思っても書けない。あるいは「書けた」と錯覚できない(笑)のです。


☆教室で

全員で
迎える五月の始業式
懐かしき声懐かしき顔


☆海岸近くにて

去年の夏
友と泊まりし民宿に
取り壊し許可の
貼り紙かなし

アルバムを玄関先で洗っている
若い夫婦の声柔らかく

海岸のコンクリートの堤防が無残に折れて転がっている

☆原発事故に寄せて

避難所に風の便りの届くまで
叫ぶがごとく桜花咲け

「直ちには影響ない」と会見する
君の話は誰(た)がためのもの?

☆病室にて

苦しまず終われればいいと
呟いた
父思い出す病室の夜

おまえには
伝えることがと
言いかけて
眠りに入る
父を起こさず

(こっちは当時アップしたものです)
http://pub.ne.jp/foxydog/?monthly_id=201105