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「イスラエルとパレスチナ」編 臨時特別の巻 ユダヤ・アラブ平等教育推進ハガール協会7

2010年07月21日 08時24分14秒 | イスラエル・パレスチナ

 ケレン・ハオール6号から 「ユダヤ・アラブ共存推進活動」大集会開催 についての山崎 智昭 氏の記事です。

 写真はアラブのダンス、「デブカ」を踊る子供たち。左側がこのダンスをリードする人。

 イスラエル中央地区にあるゴーシュ・ハアインの市公会堂で、「ユダヤ・アラブ共学共存のためのクラブ活動」に参加している生徒たち420名が 集まり、大集会が開催されました。この集会は、この組織が1年間どう活動してきたかを総括するイベントとして企画されました。会場の収容人員に制限があるため、28校の代表生徒420名だけになりましたが、参加した各校生徒の力強い発表によって、集会は大成功でした。 私たち「ユダヤ・アラブ青尐年共学共存推進日イ支援会」は、大集会の内容や主旨に全面的に賛同し、後援団体として参加しました。そこで今回は、後援の経過などを読者の皆様に報告します。

 はじめに

私たちの組織が支援活動を行っているのは、大きく分けると主に次の3団体になります。 1 すでに皆様ご存知のハンド・イン・ハンド教育運動。 2「ユダヤ・アラブ共存のための青尐年クラブ」。 3「ギバット・ハビバ・ユダヤ・アラブ平和教育センター」。 1番目に挙げたハンド・イン・ハンド教育運動は、主に世界中のユダヤ人組織とヨーロッパの友好国から大きな支援金を受けています。 2番目は、イスラエル政府教育省のイニシァチブにより、小中高校において全国的な規模で展開されています。学校のクラブ活動として、ユダヤ側とアラブ側の学校がペアになって行われています。外部からの支援金は受けていません。当会はこの組織の、イスラエル中央地区の28校が参加している組織と情報交換などをしています。 3番目の「ギバット・ハビバ・ユダヤ・アラブ平和教育センター」ですが、この組織もハンド・イン・ハンドと同様に世界中から支援金を受けて活動しています。また、キブツ・アルツィ連合に所属する機関で、経済的にも安定しています。 ギバット・ハビバには、オープン・ユニバーシティー、宿泊施設やシンポジウム開催用の施設も完備しています。当会では、小額ですがこの組織への支援金の予算を組んでいます。この平和教育センターは、昨年60周年祝賀祭を行っており、豊富な歴史、経験、人脈を持っています。私たちはこの組織とも協力関係をうちたてて行くつもりです。

私たちの日イ支援会は初の外部後援団体

今回のイベントは当初、イスラエル政府援助資金や、それぞれの学校からの資金援助、そして参加する生徒たちの保護者による個人献金を集めて開催する方向で企画会議が行われました。このイベントのための運営資金は、前述の2組織のような、世界各地からの援助はまだありません。協議の過程で、 今回のイベントは予算不足で苦しい運営を迫られているという情勢報告が出 てきました。「ユダヤ・アラブ共存推進活動大集会」という夢のある企画も、規模の縮小、あるいは中止か、という事態に追い込まれたのです。 私たちの支援会は、「ユダヤ・アラブ共存のための青少年クラブ」を主催している教育省支部である中央地域から援助要請を受けました。そして、最初の外部支援組織となりました。もちろん、この決定は「ユダヤ・アラブ共存のための青尐年クラブ」の関係者に歓迎され、即時に感謝を表明されました。当日の会場でも参加した生徒たちから直接、『支援金ありがとう』の言葉を何回も聞きました。 このイベントは、イスラエル教育省の教育プロジェクトである「ユダヤ・アラブ共存のための青尐年クラブ」の活動でもあり、政府関係者や開催地市長、そして大勢の学校長が参列します。当会としては、多くの関係者に当会の存在を知らせる、またとない機会として考えました。イベントでは、当会は光栄なことに後援組織として代表の祝辞を依頼されました。いうまでもなく「ユダヤ・アラブ青少年共学共存推進日イ支援会」の存在と目的を、共学共存関係者にアピールする絶好の機会となりました。

 日イ支援会は確実に歩んでいる

  会場から 大集会そのものは、定刻通り午前10時に満員の会場で始まりました。ユダヤとアラブの生徒たちが420名も同じ会場に集まったという事実を、参加者全員が喜びの心で強く感じたと思います。そして 次々に舞台に登場する各校代表生徒たちの音楽やダンスは、賑やかで和気あいあいの交流となりました。楽しく平和に満ちた充実した2時間を過ごし、生徒たちの輝く瞳を確かに見ることができました。特にユダヤ・アラブ合同での生徒たちの共学共存の寸劇「スチグマ」と「相互理解」などは、私たちの目指す草の根運動そのものの題材でした。会場からもその都度「共鳴します」という意志を表する盛大な拍手喝采が浴びせられました。司会進行役は「ユダヤ・アラブ青尐年共学共存推進日イ支援会」発起人の一人である山崎エステルと、彼女の友人でアラブの村のスワード先生の2人で担当しました。両人とも、数年来共学を進める現場の活動をしているため、呼吸もピタリでした。 各来賓の皆様からの祝辞は『ここに集まっているあなたがたは、共学共存活動の最前線。将来への永久平和への賢明なる歩みの第一歩だ』など、どれもが熱の込もったものでした。なお、私たちの日イ支援会代表、松村光子さんが来賓として素晴らしいスピーチをされました(内容は別掲)。松村さんのヘブライ語の祝辞は、大集会の異色の来賓祝辞という感じで、会場の全員が静かにスピーチに耳を傾けていました。「一燈園児童が寒い中で街頭募金をして集めた支援金を、ベルシェバ・ハンド・イン・ハンド校へ寄付した」というところでは、会場から敬意の大拍手を受けました。 この大集会への参加は、「ユダヤ・アラブ青尐年共学共存推進日イ支援会」が確実に歩んでいる証拠です。現場での仲間たちの中に、ゆっくりですが着実に浸透していることを、肌で感じた瞬間でもありました。 イスラエル国内に広がる共学共存の活動の輪を支持し、広げていきたいと思います。今後とも日本の読者の皆様のご理解と、益々の応援をお願いいたします。私たちはこれからもイスラエル国内での支援奉仕活動に、可能な限り時間を割き、邁進していく所存です。


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