「出会い ふれ合い」はまだまだ続くのですが気分を変えて「世界の景観 風景」編を再開します。
2003年10月にスロヴェニア、クロアチア、モンテネグロを訪れました。紅葉の始まりの季節でした。これらの国々は旧ユーゴスラヴィアを構成する国々でした。ユーゴ崩壊後は民族対立、民族浄化、内戦などの暗いコトバが行き交う地域です。しかし私が訪れた国々は一応落ち着きを見せていました。この暗いイメージとは反対にすばらしい景勝の地でした。
写真はスロヴェニアのブレッド湖です。向こうに見えるのがブレッド城です。
ラオスのルアンブラバンのホテルで宿泊客の出発を今や遅しと待ちかねていたメイドさんたちに集まってもらって一枚パチリ。 美人ぞろいとはいいがたいですが、このほほえみは客の疲れを癒すのに充分でした。 帰国してからホテル宛にこの写真を人数だけの枚数を送っておきました。
ラオスのルアンプラバンで街が見渡せるというプーシの丘(仙人の丘という意味)に登りました。観光客がたくさん来ていました。そこでタイから来ていた二人の少女と仲良くなりました。二人の中年の男性も一緒でした。宿泊のホテルも同じでした。夕食後彼女たちはディスコに行くというのでついて行きました。(日本ではディスコに行ったことはない)
驚いたことにディスコに入るとすぐに舞台に上がり歌いだしました。疲れていたので彼女たちの活躍を最後まで見届けないまま、テーブルに10ドルを置いてホテルに帰りました。翌朝朝食に出かけると彼女たちもいました。一緒にいた初老の男性が待ちかねたようにやってきて昨日の10ドルのお釣りだといってお金を渡そうとしたのでいらないといいました。するとお土産にしてくださいといって新札のタイバーツ(タイのお金)数種類差し出しました。せっかくの好意なのでいただきました。
話を聞くと彼女たちはタイの新人歌手でこの地で反響を見るために来ていたようです。男性は歌事務所の人であったようです。 この時はヴェトナム、ラオス、カンボジア17日(2001年)の旅でしたがこの地にはタイからの観光客が目立ちました。
写真は彼女たちのディスコでの舞台です。
ロンドンでの自由時間に喫茶店のようなところで日本からの語学留学生に出会いました。彼の話によれば男性の英語は分かりにくいが、女性の場合は聞き取り易いとのことでした。英語コンプレックスの私が言うのは変ですが、私もそのように感じました。イギリス旅行を通じて女性のガイドの場合分かったような気分(本当は分かっていない)になったことは確かです。イギリス女性の優しさにも関係するのかも。感謝。旅行前の偏見ごめんなさい。
写真はイギリス最大の景勝地湖水地方での優しい快活な現地ガイドとの写真です。背景は小さな石橋の上に小さな家がありイギリスで一番小さい17世紀の「ブリッジ・ハウス」といわれてナショナルトラスト(注)の店になっています。
(注) 自然を保護したり歴史的建造物を保存したりすることを目的として、広 く国民から資金を募って、土地を取得し、管理すること。1895年この湖水地方 の景観を保護することから始まりました。
余談話ですが、イギリスに反してフランスの現地ガイドの傲慢無礼さにはまったく不愉快でした。添乗員に説明の後“understand?” (分かったか?このアンダースタンドがいかにも人を小ばかにした発音です)を繰り返しました。9年経過したいまもこの不愉快なアンダースタンドの声が耳から消えません。
ガイド中に他国人の悪口を盛んに言ったガイドもいました。
別れ際に私に次回はフランス語を勉強してフランスへ来てくださいと言ったガイドもいました。フランス語帝国主義メ!
犬の糞とともに食べ物を除いてフランスには良い想い出はありません。美人にもあまり出会いませんでした。
スコットランドのグラスゴーでの現地ガイドも温かい中年の女性でした。グラスゴー大学が創立500年記念して1951年に作られた記念門には歴代有名卒業生の名前が刻まれていました。(アダム・スミス、ジェイム・スワットなど)その前で私は“I am ghost (幽霊)of “と言いかけるとそのあとを現地ガイドが”Adam Smith “ と続けてくれました。意思が疎通したと思って嬉しくなりました。
写真はグラスゴー大学構内で説明している現地ガイドです。
シェイクスピアの生地ストラッドフォード・アポン・エイヴォンでの現地ガイドはWendyおばさんでした。彼女は元気で活発な愉快な人でした。ガイドも丁寧でゆっくりと説明してくれるので私でもなんだかその英語が分かったような気分になりました。そこで私は彼女に“You are windy “ といいました。そのとき私は「あなたは風のごとく元気でさわやかな人」という意味でWendy とwindy をかけていったつもりでした。彼女は”No, I am Wendy”と答えました。 “ Yes , Your name is Wendy . and you are windy “ と私が言った瞬間周囲にいたバスの運転手たちがいっせいに笑い出しました。英語のダジャレが通じたと思って嬉しくなりましたが、日本に帰って辞書で調べたところwindy には「風のごとく元気でさわやか」という意味は無く「ほら吹き」という俗語表現がありました。その後がいけません。英語が分かると誤解したWendy おばさんは私に盛んに話しかけてくるのです。降参! 何はともあれ私の一生に一度の英語のダジャレのお粗末談でした。
写真はダジャレの瞬間と思われるシーンを同行の人が写してくれたものです。
「世界の景観 風景」編はまだまだ続くのですが、いったん中断して「出会い ふれ合い」編を再開します。
海外に出かける時その目的地について濃淡はありますがある程度のイメージは持っているものです。そのイメージどおりの時は「やっぱりそうか」と思い、違っていれば「ヘエー ホントー」となり、それが旅行の楽しみの一つでもあります。
イギリスではその二つがはっきりした楽しい旅でした。 まず「やっぱり」の方はやっぱり食べ物でした。まずいです。食べ物のうまい、まずいは個人の好みの問題で個人差がありますが、この国は私のような味痴でもわかる「まずい国」です。特にこの年(1997年)は狂牛病が問題になっていて肉類は七面鳥だけでした。これはまたまずい。皆さんイギリスにお出かけの際は、醤油、マヨネーズ、ドレッシング、味噌?などの持参を勧めします。今から135年ほど前に欧米を視察した人が「諺ニ曰ク、倫敦(ロンドン)ノ食倒レ、巴里(パリ)ノ衣倒レ」(注)と書いているのは不可解です。
(注)「米欧回覧実記」(岩波文庫三 p53)なおこの本については後日紹介の予定。
「ヘエー」のほうです。イギリス人は個人主義が徹底して冷たい人だというイメージを待っていました。ところがこれはまったく間違っていました。親切で、暖かい人たちでした。(特に女性)自由時間にロンドンのハイドパークを散歩して方向音痴の私は帰り道がわからなくなって地図を見ながらキョロキョロとしていると30代くらいの女性が寄ってきて何処へ行くのか尋ねてくれました。ホテルの名前を言うと親切に教えてくれました。本当を言うと英語なので半分ぐらいしか分からなかったのですが。私の最大限の英語力で“Thank you very much for your kindness” というとバスに乗り込もうとしていた彼女はこちらを向いてにっこりと微笑んでくれました。旅行中に方向音痴の私はキョロキョロすることが多いのですがこんなことは初めてでした。
スコットランドのエジンバラで1人でお店の準備をしていた50代くらいの女性に両替所を尋ねました。私の唐人ぶりをすばやく察知したのか、お店をそのままにして両替所の所まで手をとるようにして連れて行ってくれました。
写真はロンドンハイドパーク公園です。非常に広い公園です。